季節ごとの食をdelivery華表由夏の子どもと作るキャンプ料理「実山椒の下ごしらえと、オイル&醤油漬け」
サンショウの花が咲くのは、4〜5月ごろ。夏になると丸々とした若草色の実がつきます。秋になると真っ赤に熟した実を粉末にして香辛料に使いますが、いまの時期の青い実も、佃煮や、野菜の浅漬けの薬味として利用できます。
実は中のタネが白いときに摘んで、下茹でします。そのあとのおすすめは、しょうゆ漬け!
ひと瓶作っておくと、ごはんのおともに酒の肴にと、長い間おいしく味わえます。
材料
実山椒 好きなだけ
お好きな油(太白ゴマ油、米油、くせのないオリーブオイルなど)適量
醤油 適量
下準備として、保存瓶は煮沸かアルコールで消毒をしておきます。
作り方
実山椒は枝から外し、流水で洗う。実についている細い軸はそのままでよい。気になる場合は、茹でてからだと取りやすい。沸騰した湯で5〜8分ほど茹でる。5分ほど経ったら、柔らかくなっているか確かめる。指で簡単につぶれるくらいになったら、ザルに上げる。
2、3回水を替えながら、1時間ほど水にさらし、アク抜きをする。1時間ほど経ったら食べてみて、まだ気になるようだったら少し長めにさらす。辛味が苦手な場合も、ここで長めにさらすとよい。
水気をよく切り、さらに布巾などでしっかり拭く。実山椒をガラス瓶に入れ、オイルと醤油をそれぞれ注ぐ。オイルは実山椒の高さの3~4倍くらい、醤油はひたひたになるまで。そのまま保存袋に入れ、冷凍するのもおすすめ。
1週間くらいたった頃から食べられます。冷蔵庫で半年ほど保存できるのもうれしいですね。
オイル漬けはパスタやカルパッチョ、お豆腐に。醤油漬けは、おむすびや煮魚、炒め物に。そのまま冷凍したものは、麻婆豆腐などにおすすめです。実はもちろん、オイルだけ、お醤油だけでも香りがしっかり移っていて美味しいですよ。
華表由夏(とりい ゆか)
青森生まれ、東京育ちの35歳。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のメニュー監修やレシピ開発、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
撮影/西山輝彦