写真はBE-PAL編集部(早)が愛用する囲炉裏テーブル。仕事にプライベートに使い込んでいる。囲炉裏テーブルの存在はキャンプ仲間にも上々だ!
食卓も焚き火テーブルも兼ねる、とてもマルチな存在
キャンプの楽しみのひとつでもある「焚き火」と「食事」。外で食べる食事は格別で、食べて美味しい、作って楽しいと、とても大事なイベントだ。食後は焚き火で暖まりながらゆっくりとした時を過ごす。まさにキャンプの醍醐味だろう。
そんな快適な食事を楽しむためにはバーベキューグリル(以下、BBQグリル)やテーブルが必要不可欠。だが、BBQグリルで肉や魚を焼いて、できた料理をテーブルに並べる…となると、焼き場とダイニングそれぞれでスペースが必要。さらに焚き火プレイスも作るとなれば、道具類でどんどん場所が狭くなる。限られた区画スペースならば足の踏み場もない…なんてことも。
そこで便利なのが「囲炉裏(いろり)テーブル」。囲炉裏テーブルは焚き火台を囲むテーブルで、耐熱加工が施されているものがほとんど。
焚き火台をBBQをグリルとして使えば荷物が減る
最近の焚き火台はBBQグリルを兼ねるモデルが多く、焼き網を使って肉や魚、野菜を焼くのはもちろんのこと、鉄板でステーキや焼きそばを楽しんだり、三脚(トライポッド)を使ってダッチオーブンや炙り肉(ベーコン)を吊るすなど、幅広い使い方ができる。
ところが焚き火台はそもそもがチェアに座ってちょうどいいぐらいの低い作りなので(ロースタイルなので)、脚が長いBBQグリルのように立食スタイルで使うにはちょっと大変。ならばと焚き火台を囲んで食事すると割り切るのが吉だ。そこで必要なのが囲炉裏テーブルというわけ。
人が集まる囲炉裏テーブル。焚き火を囲んで団らんの場が生まれる
囲炉裏テーブルを使えば、焚き火台を囲んで食事ができる。食材のほか、お皿やカップ、カトラリーなどが置ける。お気に入りのチェアに腰掛けてくつろぎながらBBQを楽しみ、食後は焚き火でリラックス。この一連の流れが囲炉裏テーブルのスペース分だけで行なえるのだから、区画サイトが狭くても全然大丈夫。ダイニングテーブルを持っていかなくてもいいので、荷物が減って一石二鳥だ。道具の片付けや掃除の手間も減る。
焚き火をしない日中であれば、焚き火台を置く中央のスペースにコンパクトテーブルを置いて、広々と使うなどの工夫も楽しい。冬ならば対流式ストーブ(センゴク「アラジン」やトヨトミ「レインボー」など)をセットしてもOK。ストーブガード的な役目も果たすので、小さい子がいる家庭のキャンプでも安心だ。
囲炉裏テーブルを使いだすと、テントで寝るとき以外、「ほとんど焚き火台の前にいる」ということになりがち。それだけ便利かつ快適な空間になるので、ぜひ導入してみては。
モノは大きくても結果的に荷物が減る、それが囲炉裏テーブル! 好みで選ぼう!
スノーピーク / snow peak
ジカロテーブル
焚き火台やガスバーナーを囲む囲炉裏テーブル。同社の「焚火台 L」もしくは「ギガパワーLIストーブ剛炎」の利用が推奨されているが、基本的にはサイズが合えばどの焚き火台でもOK。中央の設置スペースサイズは600mm四方もしくは370mm四方で、2通りのセッティングが行なえる。
使用は台形のカタチをした4枚の天板と4つの脚部を組み合わせて使用する。天板と脚部をそれぞれセットしたら、各セットをネジで固定(工具不要・指で行なえる)。台形の天板、底辺部を中央に向けると600mm四方の使い方で、上辺を中央に向けると370mm四方の使い方になる。
高さはどちらの使い方でも地上高400mm。前者ではセッティング時のサイズが一辺1120mmとなり、後者では一辺890mmとなる。焚き火台のサイズやサイトの広さによって使い分けよう。
なおこのジカロテーブル、オプションパーツがとても豊富。「ジカロテーブル1ユニットブリッジ」を中央部に設置することで、同社の「IGTシステム BBQ BOX 焼武者」「ギガパワープレートバーナーLI」を利用することができる。「マルチファンクションテーブル竹」「マルチファンクションテーブル ロング竹」はジカロテーブルと組み合わせることで、テーブルスペースを拡張。広々とした使い方がうれしい。不織布の収納ケースが付属しているが、別売りの「ギアトートM」ならば、これらオプションパーツが一緒に収納可能だ。
スペック:焚火台L使用時/1120×1120×400mm(開口部/600×600mm)、剛炎使用時/890×890×400mm(開口部/370×370mm)、収納サイズ:745×170×400mm、重量:10.5kg、材質:テーブルトップ/ステンレス、脚部/ステンレス、ツマミ/アルミニウム合金、収納ケース付き。
ネイチャートーンズ / Nature tones
オクタゴンファイアテーブル
THE OCTAGON FIRE TABLE
福井県のガレージブランド「Nature tones(ネイチャートーンズ)」の「THE OCTAGON FIRE TABLE(オクタゴンファイアテーブル)」。天板が外れ、脚部が収束するので非常にコンパクトになる。スタイリッシュかつ実用的。オプションでテーブルやハンガーが発売されているので、用途に合わせて拡張できるのもグッド。カラーは耐熱塗装ブラックと耐熱塗装レッドの2色展開だ。なお、この製品はあまりにも人気が高く、現在は受注生産となっている(納期1ヶ月半~2ヶ月以上ほど)。詳しくは公式サイトで確認しよう。
SPEC:展開占有サイズ:960×960×370mm、使用可能な焚火台:600×600まで、収納サイズ:天板630×160×15mm(4枚)、フレームφ115×515、重量:約5.3kg
コールマン / Coleman
ファイアープレイステーブル
ステンレス製で錆に強い囲炉裏テーブル。使用時のサイズは約100×100cmで、高さは27cm。収納時は約100×17×11cmまでコンパクトになる。重さは約6kgで収納ケース付き。天板部に無数の穴(孔)が空いているのも特徴的だ。内寸(焚き火台を置くスペース)は約66×66cmで、同社の「ステンレスファイアープレイスⅢ」との組み合わせがバッチリ(ステンレスファイアープレイスⅢのサイズは約41.5×46.5×34.5cm・使用時)。同じくコールマンの焚き火用三脚(焚き火スタンド )「ファイアープレイススタンド」との相性も◎で、ダッチオーブンやケトルなどの調理器具のほか、炙り肉を吊るしたりしてもおもしろい。脚部がファイアープレイステーブルにフィットするので、使い勝手がぐんとあがる。
設営ももちろん簡単。大きさが異なる2種類のテーブルからなるファイアープレイステーブルは、小さいテーブルを長いテーブルに連結することから始める。小さいテーブルは自立せず、サイドテーブル的に使いたいなら大きいテーブルを単体で使うことになる。連結した大小のテーブルは安定感に優れ、テーブルとしての使い心地もグッド。焚き火を囲みながら、テーブルに食器類やドリンクを置いて団らんすることが可能だ。
使用後はサッと拭くだけでOKなのもステンレス製品の利点。個々のパーツにバラしたら、重ねてケースに収納しよう。
スペック:使用時サイズ/約100×100×27cm、収納時サイズ/約100×17×11cm、重量:約6kg、材質:ステンレス、他、収納ケース付き。
ロゴス / LOGOS
ウッド囲炉裏テーブルEVO
天板の木目が美しい、ロゴスの「ウッド囲炉裏テーブルEVO」。フレーム部分がスチールで、天板部に木材を用いている。木製天板が“囲炉裏”の雰囲気にほどよくマッチし、ワンランク上の焚き火が楽しめると話題だ。
パーツは四方のテーブルすべてが同じカタチなので、組み立て時に迷うことはない。ふたつのテーブルを「L」字のようにポジションを取り、裏側部をボルトとナットで固定する。固定箇所は全部で2箇所。仮止めしてからしっかり固定するがポイントだ(収納時にボルトとナットを失くさないよう注意しよう)。その後は折りたたまれた脚を引き起こせばOK。これで十分安定する。
使用時のサイズは約92×92×27cm。中央の焚き火台設置スペースは62×62cmに仕上がっている。同社の人気焚き火台「LOGOS the ピラミッドTAKIBI XL(53.5×52.5×32cm)」が設置可能だ。収納時は約92×16×16cmに収まり、専用バッグに入れて持ち運ぶことができる。
SPEC:組立時/約92×92×27cm、開口部/約62×62cm、収納サイズ:約92×16×16cm、総重量:約10.9kg、主素材:フレーム/スチール、天板/木材、収納バッグ付き。
ロゴス / LOGOS
アイアンウッド囲炉裏テーブル
ウッド囲炉裏テーブルEVO同様に天板に木材、フレームにスチールを用いた囲炉裏テーブル。サイズも似たつくりになっているが見た目の印象が違う。「アイアンウッド囲炉裏テーブル」はフレームにマットブラック塗装を施しており、その見た目は重厚感たっぷり。天板も落ち着いた色合いに仕上がっている。
使用時のサイズは約93×93×27.5cm。焚き火台を置く中央のスペースは約62×62cmで、収納時は約93×16×15.5cmまでコンパクトになる。約10.0kgという重さも含めて、ウッド囲炉裏テーブルEVOと似たつくりなのが分かる。ロゴス「LOGOS the ピラミッドTAKIBI」シリーズの中でも最もサイズが大きなXLに対応。ファミリーで囲んでも十分過ぎるサイズだ。
SPEC:組立時/約93×93×27.5cm、開口部/約62×62cm、収納サイズ:約93×16×15.5cm、総重量:約10.0kg、主素材:フレーム/スチール、天板/木材、収納バッグ付き。
ロゴス / LOGOS
アイアン囲炉裏テーブル
ロゴスの囲炉裏テーブルの中でも軽量なのがこの「アイアン囲炉裏テーブル」。約6.3kgの重さを実現しているのが天板に空いた無数の穴(孔)。スチール天板に穴を開けることで、強度を保ちつつ軽さを実現している。構造は同社の他囲炉裏テーブルと同じで、天板裏からボルトとナットで固定する仕組み。天板同士を固定したら、4本の脚を出して準備OKなのだから、設営はとても簡単。キャンプ場に着いたらパッと広げてひと休みできるのがうれしい。
テーブルの中央部には焚き火台やBBQグリルが設置可能。焚き火台は同社の「LOGOS the ピラミッド TAKIBI」M・L・XLサイズに対応しているので、幅広い人数に対応できる。四本脚の「クワトロポッド」を使ってダッチオーブンを吊り下げてもよし、炙り肉にしてもよし。囲炉裏テーブルを囲んで調理しながら暖が取れるのだから盛り上がること間違いなし。
SPEC:組立時/約92.5×92.5×27.5cm、開口部/約62×62cm、収納サイズ:約92.5×12×15cm、総重量:約6.3kg、主素材:スチール、収納バッグ付き。
ロゴス / LOGOS
囲炉裏テーブルLIGHT-XL
スチールらしさが好みなら「囲炉裏テーブルLIGHT-XL」を選ぼう。この製品はウッドシリーズよりも軽い約7.1kg仕上げ。サイズ感は同社の他製品とほぼ同じなので、見た目で選んでヨシ。もちろん「LOGOS the ピラミッドTAKIBI XL」や「クワトロポッド」にも対応している。開口部が約62×62cmあるので、サイズ以下の焚き火台であればどれでもOK。高さが27cmなので、必然的にロースタイルとなる。焚き火台の高さにも注意したい。焚き火台の代わりにBBQグリルを置けば、焼き肉テーブルに早変わり。マルチに使えるのがうれしい。
持ち運びや保管時は専用バッグに収納する。専用バッグには取っ手が付いているので、駐車場からサイトまで距離があるときに便利だ。
SPEC:組立時/約92×92×27cm、開口部/約62×62cm、収納サイズ:約92×13×16cm、総重量:7.1kg、主素材:スチール、収納バッグ付き。
ディーオーディー / DOD
テキーラテーブル
「テキーラプレートM(スチールメッシュプレート)」が3枚、「テキーラレッグM(脚部)」が2枚の組み合わせ。いずれも耐熱仕上げなので、焚き火の上でも仕様できるタフなつくりになっている。この状態では焚き火テーブルや焚き火でのゴトク的な使い方が主だが、テキーラプレートMとテキーラレッグMを追加購入することで、囲炉裏テーブルに早変わりする。そもそも脚部とプレート部が独立した構造なので、形状をマルチに変更できるのがとても便利。囲炉裏テーブルのカタチは三角形も四角形も、パーツの分だけ柔軟に変更可能だ。
プレートの両端は持ちやすいウッドハンドル仕様。プレート1枚のサイズは91×14cm。脚部は47×49cmになっている。囲炉裏テーブル的に使う場合、高さがおよそ41cmになる※セッティングによって高さが変わる。
マットブラックな塗装は耐火仕上げは炎が当たっても剥げにくい。
SPEC:約1150×492×410mm(使用スタイルでサイズが変動する)、総重量:約8.2kg、静止耐荷重:約40kg、主素材:スチール、木。
ディーオーディー / DOD
カシステーブル
同じDODの「テキーラテーブル」と同じ形状だが、こちらは色違いのレッド。そして、テキーラテーブルよりも若干軽い約7.6kg。また、テキーラテーブルは直接火にかけられる仕様だが、カシステーブルは塗装種類やプレート素材の厚みが異なるため、火に当てて使用することはできない。焚き火台を中央に置いて、囲炉裏テーブルとして使う際は、プレートや脚部に直接火が当たらないように注意しよう。
焚き火のゴトクとしても利用できるテキーラテーブルのほうが使い勝手はいいが、光沢のある赤いカラーリングが受け、Instagramを中心としたSNSで人気。カシステーブルも「カシスプレートM」「カシスレッグM」が別売りされており、囲炉裏テーブル的に使うのであれば用意したい。
なお、カシスプレートMやカシスレッグMが増えるほど、棚やテーブルの使い勝手は広がる。カシスプレートMは1×6木材と同じサイズなので、ホームセンターで1×6木材を買ってきて、自分なりにアレンジすることも◎。
SPEC:約1150×492×410mm(使用スタイルで、サイズが変動する)、総重量:約7.6kg、静止耐荷重:約40kg、主素材:スチール、木。
ディーオーディー / DOD
テキーラ180
半円形の形をした「テキーラ180」テーブル。製品名の180は、180度という意味。このテーブル、「ソロキャンパーのための、タフ&クールなコックピット型テーブル」というだけあって、半円の内側にチェアを置いて使用するイメージ。ぐるりと手が届く範囲で、道具類を置いたりかけたりすることができる。プレートは3mm厚の鉄製で、焚き火の上に置くことも可能。言わば焚き火ゴトクのような使い方ができる。
この製品をふたつ用意し、別売りの「テキーラレッグL」を組み合わせれば、大型の囲炉裏テーブルのように使える。製品に直接火が触れても問題ない耐火塗装と、焚き火台のサイズにぴったりなロースタイルポジション、何よりもユニークかつ使い勝手上々な形状が受けて、ソロキャンパーのみならずファミリーキャンパーにも人気だ。
専用のベルト(取っ手付き)が付属するので持ち運びも容易。人と違った囲炉裏テーブルを選びたい! という人にオススメだ。
SPEC:137×68×86cm・天板高さ23cm(使用スタイルによってサイズが変動する)、パイプ直径(レッグ):Φ12.7mm、収納サイズ:88×46.5×8cm、総重量:約8.3kg、静止耐荷重:約30kg、主素材:スチール、ストラップベルト付き。
キャンパーズコレクション / Campers Collection
タフライトフアイヤープレイステーブル
キャンパーズコレクションは山善(YAMAZEN)のアウトドアブランド。同社は扇風機をはじめとした家電製品ほか、住宅設備なども手がけている。どの分野も“ちょうどいい価格”が魅力なコスパ商品が多い。
「タフライト」はキャンパーズコレクションの1シリーズで、金属製のメッシュとブラック塗装で人気だ。サイズ展開が豊富な「タフライトテーブル」や、BBQグリルがセッティングできる「BBQタフライトテーブル」、マルチスタンド「タフライトスタンド」など、さまざま。
「タフライトフアイヤープレイステーブル」はそんなキャンパーズコレクション・タフライトシリーズのひとつ。天板が金属製のメッシュでできており、剛性と軽量を兼ね備えている。また、大小ふたつづつ(計4つ)のテーブルを組み合わせて囲炉裏型にするしくみで、大はひとつに対して脚が4本付いているため、サイドテーブル的にも使える。小はふたつを組み合わせることでミニテーブルとしても利用可能。サイトレイアウトに応じて使い方を変えられるのがうれしい。また、本体重量は約5kgと、とても軽量。収納時はひとつにまとまるので、持ち運びも苦にならない。値段も他の囲炉裏テーブルと比べてもリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れている。
SPEC:100×115×27cm、総重量:約5kg、主素材:フレーム/スチール(ポリエステル樹脂塗装)、脚部/スチール(アルマイト加工)。
キャンパーズコレクション / Campers Collection
ファイアープレイステーブル
コスパに優れたキャンパーズコレクションのなかでも、よりリーズナブルな囲炉裏テーブルが「ファイアープレイステーブル 」。材質はアルミニウム。天板は約150度までの熱に対応している。内径も650×670mmなので、市販されている多くの焚き火台に対応可能だ。
このファイアープレイステーブルはベンチやミニテーブルとしても利用できる。大きいパーツふたつをベンチとして、小さいパーツふたつをひと組にすればピクニック仕様にも。取っ手付きの大きなパーツにすべて収まる収納方式なので持ち運びも容易だ。
SPEC:100×115×27cm、総重量:約7kg、主素材:アルミニウム。
テントファクトリー / TENT FACTORY
スチールワークフリー4セット1000
テントファクトリー「スチールワークフリー4セット1000」は、それぞれが独立したテーブルとして使えるのが魅力。ファミリーやグループでのBBQ・キャンプでは囲炉裏テーブルとして。ソロキャンプの時にはチェアの横に置いてサイドテーブル的に使い、お花見やピクニックではパーツを揃えてミニテーブル的に使用できる。
脚部は引き出すだけの簡単セッティング仕様。テーブル同士はダボで固定するので安定性も問題なし。内径は660×660mmで、大型の焚き火台も余裕で入る。収納バッグ(キャリーバッグ)付き。
SPEC:セットサイズ/100×100×26cm、収納サイズ/84×19×11cm、総重量:約10.8kg、主素材:鉄(粉体塗装)、キャリーバッグ:ポリエステル
尾上製作所 / ONOE
マルチファイアテーブル
尾上製作所はトタン製品、園芸用品、湯たんぽ、レジャー用品などを幅広く取り扱う日用品メーカー(本社・兵庫県)。ONOEブランドで数多くのアウトドア用品を展開している。質実剛健なつくりでありながらリーズナブルな価格帯で人気だ。
「マルチファイアテーブル」もそんなONOEブランドの主力製品のひとつ。同社の定番カラー、ブラックを採用した佇まい、天板に施されたメッシュ加工など、見た目の良さもさることながら機能性も十分。1パーツ(1テーブル)のサイズは830×170×270mm。焚き火テーブルとしても使える。
同社製の焚き火台「フォールディングファイアスタンド 」と、三脚スタンド「ハンディトライポッド」と合わせて使いたい。
SPEC:使用時/約1000×1000×270mm、開口内寸/約660×660mm、収納サイズ/830×170×100mm、総重量:約9kg、主素材:スチール、収納ケース付き。
キャプテンスタッグ / CAPTAIN STAG
CSクラシックス ヘキサグリルテーブルセット
キャプテンスタッグ(パール金属・新潟県)のCSクラシックスシリーズ(CS CLASSICS)から、総ウッドづくりのヘキサ型囲炉裏テーブルが登場。同シリーズはナチュラルかつデザイン性の高さが魅力で、この「CSクラシックス ヘキサグリルテーブルセット」も人気が高い。ヘキサ型の囲炉裏テーブルはSNSで注目を集めており、広さもさることながら、さまざまな形状で使用できるのが魅力。別売りの「CSクラシックス ヘキサセンターテーブル」と組み合わせれば、大きなローテーブルとして利用できる。オプションパーツの「 CSクラシックス ヘキサグリルテーブルPC」は、テーブルスペースを拡張したい時に導入しよう。
SPEC:組み立てサイズ/約1370×1200×270mm、収納サイズ/約800×200×200mm、総重量:約14kg、主素材:鉄(粉体塗装)、耐荷重:10kg、主素材:甲板の表面材/天然木化粧合板、表面加工/ウレタン樹脂塗装、脚部/天然木化粧合板、結束ベルト×6ケ付き。
キャプテンスタッグ / CAPTAIN STAG
ファイアグリル テーブル
重さ約4.8kgという、軽量な囲炉裏テーブル。その分、耐荷重も約4kg(均等にものを置いた時)と、制限があるものの、重いものを置かなければ十分利用できる。収納時の大きさが650×450×厚さ75mmと、他製品と比べてコンパクトなのも魅力。天板を中央で二つ折りにする仕組みだ。
囲炉裏テーブルのなかでもリーズナブルな製品なので、とりあえず使ってみたいという人にもおすすめできる。
SPEC:組み立てサイズ/約910×650×260mm、テーブル内寸/540×430mm、収納サイズ/約650×450×75mm、総重量:約4.8kg、主素材:甲鈑の表面材/金属(鋼)、脚部/金属(鋼)、表面加工:甲鈑/エポキシ樹脂、脚部/クロムメッキ。
バンドック / BUNDOK
マルチ 焚き火 テーブル
リーズナブルな囲炉裏テーブル。小テーブル4つのセットで、ひとつづつ独立して利用することができる。4つ並べることでローテーブルとしても利用可能。幅広い使い方が魅力だ。天板にはメッシュ加工、塗装はオールブラックと、男性好みな仕上がりにも注目したい。
SPEC:サイズ:約83×17×34.5cm×4個セット、収納サイズ/約85×12.5×18.5cm、総重量:約7.3kg、主素材::スチール(粉体塗装)、収納ケース付き。
囲炉裏テーブル人気はDIY層にも拡大!
SNSでは囲炉裏テーブルを自作(DIY)したりして、おしゃれサイトを楽しむ人が多い。オリジナルで作れば材料費だけで済むのでとにかく安い。カタチを四角形、六角形など自由に選べるので、手作りのメリットは大きいはず。なかにはサイズを小さくして、七輪を置いてお餅を焼くという正月スタイルな人も。自作キャンパーのアイデアは尽きない。
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スノーピーク/ジカロテーブル
スノーピークが手掛ける「ジカロテーブル」。人気の囲炉裏型で、焚き火台を囲んで使用できるほか、セッティングを変えればコンパクトなテーブルとしても使え、さらに豊富なオプションが揃っていたりと、使い勝手の良さが特徴です。
最近のキャンプやBBQでは、焚き火台を囲みながら食事をするスタイルが主流になりつつあります。火の回りにいれば、その場で調理ができて、暖も取れる。ただ、それにはジカロテーブルのような熱に強く、焚き火を囲める囲炉裏型のテーブルが必要になるのです。
ゆとりあるスペースがうれしい◎
アウトドアメーカー各社から、さまざまな囲炉裏型のテーブルが発売されていますが、ジカロテーブルの特徴はテーブルの天板が広いこと。4つのテーブルユニットを組み合わせて使用しますが、ひとつひとつの天板の奥行きが260mmあります。これだけの広さがあると、お皿やグラス、カトラリー類などを置いても必要十分。食材や鍋類なども置けます。もちろん、サラダやつまみなどの副菜もOK。
この広さは、他の囲炉裏テーブルには類をみないサイズで、ジカロテーブル以外の製品を使ったことがある人なら「もっと広さがあったらいいのに…」と思ったことがあるはず。ジカロテーブルはメインテーブルとしても十分使える仕様です。また、テーブルユニット同士がネジで固定できるため、安定性も十分。重い鍋を置いてひっくり返るようなこともありません。
囲炉裏テーブルをキャンプのメインテーブルとして使うなら、広さと安定感で選ぶべき。その点、ジカロテーブルはその両方をクリアしています。
ちょうど良い高さがグッド◎
ジカロテーブルの高さは400mm。ローチェアとの組み合わせに最適な高さです。ローチェアはゆったり座るタイプが多いので、焚き火を囲むのにぴったり。火の回りに団らんスペースが生まれます。
天板と脚部は組み合わせ式。テーブルユニットは天板と脚部がペアとなっていて、天板の裏面に脚部をカチッとはめて使用します。テーブルユニット同士をネジで留めたらセッティング完了です。
撤収時はその反対で、ネジの固定を解き、脚部を取り外して天板と脚部を重ね、収納ケースに入れればOK。運搬時のラゲッジスペースでバラバラになることなく運べます。
実際に編集部で使用してみると、“気づき”がたくさんありました!
中央に配置した焚き火台は、スノーピークの「焚火台 L」に「焚火台 グリルブリッジ L」を組み合わせたもの。この組み合わせなら、焚き火はもちろん、焼き網を乗せればBBQも楽しむことができます。なによりも、ジカロテーブルにベストなサイズ(高さ・幅、ともに)なのが使っていて気持ちいい! 別売りの「ベースプレートスタンドL/M」をプラスするとほどよい高さとなり、さらに快適な囲炉裏空間が生まれます。ぜひ、お試しください。
編集部では、コンパクトな囲炉裏テーブルもよく使用します。収納や持ち運びに便利なサイズですが、使用していると安定感に不安を感じることも…。とくに、ダッチオーブンやスキレットなど、重い調理道具をバランスが崩れがちです。その点、ジカロテーブルは大きさの分、安定感がピカイチなので、不安を感じることがありませんでした。また、ステンレス製の鉄板は熱い調理道具を置いてもダメージを得ることはありません(程度によります)。
アウトドアシーンでは道具の軽量化・コンパクト化などの流れもありますが、こと、囲炉裏テーブルを選ぶのであれば、「大は小を兼ねる」なのでは。クルマの積載(ラゲッジスペースの許容量)が許すのではあれば、確実にオススメしたい製品です。
サイズ:焚火台L使用時/1,120×1,120×400(h)mm(開口部/600×600mm)、剛炎使用時/890×890×400(h)mm(開口部/370×370mm)
重量:10.5kg
収納サイズ:745×170×400mm
セット内容:本体、収納ケース
材質:テーブルトップ/ステンレス、脚部/ステンレス、ツマミ/アルミニウム合金
※構成、写真、文/早坂英之
- 紹介商品
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スノーピークジカロテーブル
ネイチャートーンズ/オクタゴンファイアテーブル
目から鱗! こんなの欲しかった! 使い勝手と収納性を両立した囲炉裏テーブル
キャンプ道具の中で車載にも収納にもスペースを取るのがテーブル。とはいえ、キャンプでテーブルが無いととても不便なのは確か。できる限りコンパクトに収まり、それでいて使い勝手が良いもの……を探していたら、囲炉裏テーブルにたどり着きました。
囲炉裏テーブルとはバーベキューグリルや焚き火台を囲む不燃性のテーブルで、文字通り囲炉裏のように火を囲んで使うもの。囲炉裏テーブルの上に飲み物やお皿を置いて使います。
代表的なものだとスノーピークの「ジカロテーブル」。大きな天板が特徴的です。
このほか、天板部が木製のロゴス「ウッド囲炉裏テーブルEVO」だったり、SNSや口コミを中心に話題を集めたビッグベアー「ヘキサテーブル(通称・六角)」なども、おしゃれで人気があります。はたまた、自分で自作、DIYする人もいるなど、キャンパー界隈で囲炉裏テーブルの話題は尽きません。
日帰りキャンプのメインはバーベキューで、
お泊りキャンプの主役が焚き火!
日帰りキャンプのメインイベントはバーベキューで、お泊りキャンプの主役が焚き火! という人ほど、バーベキューグリルや焚き火台の周りにいることが多いはず。それならばいっそのこと、そこから動かなければいいのでは。
そこで考えたのが火の回りでくつろげるテーブルと椅子。とくに椅子よりもテーブルが重要で、バーベキューグリルと焚き火を囲めるのが第一条件。普通の折りたたみテーブルだと熱で溶けます…変形もします。なので絶対ダメ。この条件をクリアしたのが囲炉裏テーブルであり、ここ最近注目を集めているタフネスなキャンプテーブルです。
ところが実際に囲炉裏テーブルを探してみると、大きな製品が多く、車の積載スペースを無駄に取ってしまう。コンパクトに収まる囲炉裏テーブルもあるが、まるでコタツの脚のような設計で、見た目的にも強度的にもしっくりこない。いくら安くてもそれでは長く使うのに疑問がのこる。そこで目を付けたのが福井県のガレージブランド「naturetones(ネイチャートーンズ)」の「THE OCTAGON FIRE TABLE(オクタゴンファイアテーブル)」なる製品で、これがまたカッコいい。
ネイチャートーンズのオクタゴンファイアテーブルを選んだわけ
このオクタゴンファイアテーブルは鋼材でできており、天板・フレームには耐熱塗装が施されているのでバーベキューはもちろん、焚き火での使用も問題なし。設営もスムーズで、脚部を広げたら天板を各所にひっかけるように設置します。
焚き火台を配置する中央のスペースは600×600mmで、スノーピークのジカロテーブルと同じ大きさ。大型な焚き火台も難なく設置できます。スノーピークの焚き火台LやユニフレームのファイアグリルもOKです。
ぐるりと囲む個々のテーブルサイズは455×156mm。ドリンクや小皿、シェラカップに箸やフォークなどのカトラリー類を置くのに十分なスペースで、焼肉スタイルのようなバーベキューが楽しめます。食後は焚き火を囲んでくつろぎタイムを。囲炉裏テーブルだけでバーベキューから焚き火までの「自分のポジション」を完結できるのはとても魅力的なはず。
オプションテーブルとハンガーで使い勝手が増す!
テーブルスペースが足りない場合は、オプションのテーブル(6800円・380×340mm)で拡張も可能。さらにオプションハンガー(3600円)をセットすれば、トングや火ばさみ、シェラカップなどがかけられ、スペースが広がります。他製品と比較してもこの拡張性の高さは随一。囲炉裏テーブルとしてのパフォーマンスをいかんなく発揮してくれます。
車載に最適! コンパクトにまとまる収束式がよくできている
オクタゴンファイアテーブルは脚部がX(エックス)の組み合わせでできており、中央に寄せることで収束が可能。広げるとワイドに、たためるとコンパクトに収納できる形状は使い勝手はもとより見た目にも美しく、まさに機能美そのもの。
取り外し可能な4枚の天板部は重ねて収束し、ラゲッジスペースの空きエリア(道具の隙間など)に差し込めるので場所を取りません。
と、数多の囲炉裏テーブルから熟考の上に選んだオクタゴンファイアテーブルは、非常にコンパクトに収納でき、拡張性も高い。見た目もグッドと、まさに良いことづくめ。もちろん、すべてのキャンプスタイルにマッチするというわけではないので、囲炉裏テーブル選びのひとつとして参考にしてみては。
◎構成・撮影/早坂英之
- 紹介商品
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ネイチャートーンズオクタゴンファイアテーブル
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