今回私がチャレンジするのは、日本でも憧れる人の多いカリフォルニア州シエラネバダ山脈に位置するジョンミューア・トレイル。今まで色んな長距離トレイルを旅してきましたが、ようやく行くチャンスがやってきたのです。
このジョンミューア・トレイル(以下JMT)は、日本のトレイルカルチャーの第一人者で作家の故・加藤則芳さんが歩いたことで、有名になった全米屈指のルートになります。ヨセミテ渓谷から、マウントホイットニー(4,418m)までの全長約340kmの道のりです。3,000から4,000mの峠9つを越えるルートで、ヨセミテ国立公園・キングスキャニオン国立公園・セコイア国立公園と3つの国立公園と、2つのウィルダネスを通過します。
※ マウントホィットニーは、アラスカを除くアメリカ合衆国で一番高い山。
実はこのJMT、パシフィック・クレスト・トレイル(以降PCT)と7割近くが同じ道のりになります。PCTは、現在公開中の映画「私に会うまでの1600km」の舞台になっているんですが、残念ながら主人公はJMTエリアを歩いていないとのこと。とはいえ、多くのハイカーが、PCT のハイライトとして挙げるのがこのJMTエリア。一体どのような景色が広がっているか。映画では見られなかった、美しいシエラネバダ山脈の景色をありのままにレポートしたいと思います。