季節ごとの食をdelivery華表由夏の子どもと作るキャンプ料理「丸ごとレタスのファルシ(丸ごとレタスの肉詰め)」
手の平より大きなハンバーグ、ケーキのような押し寿司。大きく作るだけで、特別感が出てわくわくするのは、大人になっても変わらないようです。今回は、まんまるのレタスをそのまま使ったロールキャベツもどき(!?)をご紹介。
これは子どものころ、母がよく作ってくれたもので、キャベツだったり、白菜だったり、季節によって包む葉野菜は変わりましたが、食卓に出てくると嬉しかったメニューのひとつです。
じんわりゆっくり煮込むので、ダッチオーブンを使えばキャンプ料理にも最適! 分厚い鋳鉄でできたこの鍋は、火の熱をため込んでから、その熱をゆっくりやさしく食材に伝えるので、煮込み料理がやさしい味に仕上がります。薄手の鍋で煮るよりもよく煮含まれ、何ともいえない、奥深い味に。それに、ダッチオーブンでの煮物は初心者でも失敗しにくい調理法なので、ダッチオーブンに慣れるためにもおすすめのメニューです。
炭火で作る場合は、上下から加熱すると素材の旨味を逃がしません。
高原レタスは夏に出回りますが、秋まきのレタスは地方によって11月が収穫の時期で、まさにこれからが旬だったりします。キャベツより柔らかいレタスを使うので、お子さんでもチャレンジしやすいですよ。
材料
レタス 1玉
肉だね 鶏モモひき肉 400g
塩 小さじ1/2
玉ネギ 1/2個
たまご 1個
酒 大さじ1
干しシイタケ 3〜4個
コンソメ 1個
塩 適量
下準備
干しシイタケは、ひたひたの水で戻しておく。戻し汁も使うのでとっておく。
※干しシイタケ等の旨味のある乾物は、ひたひたの水+冷蔵庫でじっくり戻すとおいしいですよ。今回は干しシイタケ4個に対して200ccくらいの水を使い、冷蔵庫でじっくり戻しました(約12時間)。
作り方
レタスのおしりに十字の切り込みを入れ、広げるようにして中を少し取り出しておく。レタスを広げながら肉だねを詰めるので、片手にのるくらいの量を取り出せば十分。※煮込むと芯も柔らかくなるので、ついたままで大丈夫!
ポリ袋にひき肉と塩を入れ、よくこねる。粘りが出てきたら、みじん切りにした玉ネギと干しシイタケ、酒、たまごを入れさらにこねる。※先に塩を入れることにより、肉同士のつなぎの役割りを果たしてくれる。
切り口を上にしたレタスに肉だねを詰める。先にくりぬいたレタスで蓋をして、ひっくり返す。※ダッチオーブンの中で作業すると、こぼれても気にしなくていいので楽。
干しシイタケの戻し汁に水を加えて400ccにして、コンソメと一緒にダッチオーブンに入れる。中火にかけ沸騰したら弱火にし、蓋をして約40分煮込む。竹串などを刺して、透明の肉汁が出てくればOK。足りない場合は様子を見ながら再加熱する。最後に塩で味を調えたら完成。
大きめにカットして召し上がれ。マスタードや、柚子こしょうをつけて食べても美味しいですよ。
華表由夏(とりい ゆか)
青森生まれ、東京育ちの36歳。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のメニュー監修やレシピ開発、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
撮影/西山輝彦