「1か月ぐらい修業していたバレンシアのレストランでは、パエリアは薪で炊いていました」 と話すのは、自家製ソーセージが有名な、「イビサスモークレストラン」の尾花さん。
「日本ではパエリアっていうと魚介のイメージですが、本場では鶏肉にウサギ、アーティチョーク、白インゲン豆とインゲン豆、ローズマリーが基本」
しかし、これがないとダメ、というルールはなく、ブタのスペアリブやキノコ、野菜のパエリアなど、そのときある素材で自由に作るのがパエリアの醍醐味。アレンジは無限大なのだ。というわけで、今回は炭火を使った、山あり海ありのミックスパエリアを伝授してもらった。
「スキレット(家庭用のフライパンも可)から聞こえる音が、ぐつぐつから、ぱちぱちに変わったときが完成の合図ですよ!」
[材料](4人分)
米(大さじ1のオリーブオイルを混ぜる)2合、豚肉もしくは鶏肉(モモ肉)200g、アサリ100g、スルメイカ(輪切り)60g、インゲン豆100g、ピーマン1個、A(タマネギ1/4個、ニンニク2片、ピーマン1/2個)、トマト大1/2個、水2カップと1/2カップ、粉末パプリカ小さじ2、ターメリック少々、塩小さじ2、オリーブオイル大さじ1。
[作り方]
[1]よく熱したスキレットにオリーブオイルを入れ、ゴロゴロカットした豚肉を中火で軽く色づくくらい炒める。
[2][1]にみじん切りしたAを入れる。焦げないように混ぜながら、1~2分じっくりと炒める。
[3][2]にイカを加えて炒める。火が通ったらみじん切りしたトマトを入れて煮崩れするくらい炒め、さらにパプリカを入れて軽く炒める。
[4][3]にアサリを入れ、水、塩を加えたら強火にする。沸騰させ、アサリが開いたらアサリだけ取り出す。
[5][4]に米、ターメリックを入れ、すばやく沸騰させ木ベラで平らにして蓋をする。
[6]10分経過したところで、取り出したアサリ、インゲン(3cm長にカット)、ピーマン(くし形にカット)を入れ、蓋をして弱火で10分おく。
[7]焦げの具合を見て、少し蒸らしてでき上がり。ぐつぐつが少しぱちぱちという音になったらおこげができてる合図! 好みでレモンをかけてもOK。