初めてのバイクパッキング!渥美半島(愛知県)を自転車で巡る
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    2020.09.16

    初めてのバイクパッキング!渥美半島(愛知県)を自転車で巡る

    「バイクパッキング」とは、キャンプに必要な物を入れたバッグをバイクに取り付けて出かけるスタイルをいう。今回はBE-PAL編集部のミンミンが友人を誘って、1泊2日のバイクパッキングの旅へ!

    旅のメンバー紹介

    清水岬さん

    夏は数々の野外フェスでスタッフとして働き、冬は雪を求めて山に籠もるアクティブ派。バイクパッキング初心者だが「岬」の名にかけて伊良湖岬を目指し80㎞を無事完走した。

    BIKE…GIANT タフロード SLR2

    同社には女性専用ブランドもあるが身長170㎝の彼女にはこちらのモデルがぴったり。

    小雀陣二さん

    アウトドアコーディネイター。アウトドア料理を得意としているが、この業界に入るきっかけは自転車だった、という根っからの自転車人。今回の旅をナビゲートしてくれた。

    BIKE…SURLY クロスチェック

    愛車はサーリーの定番の人気車。ロードとMTB、どちらのパーツも着けられるのが特徴。

    編集 ミンミン

    晴れた日と酒を飲まない日はだいたい自転車で移動。かつてはレース志向で、MTBとロードを所有しているが、今回のバイクパッキング旅ですっかりハマりそうな予感大…。

    BIKE…SURLY トロール

    オンもオフもOKのMTB。これならどこまでも走れる! 長距離もすいすい快適だった。

    絶景のビーチに感激!のんびり気ままな2日間

    初めてのバイクパッキングの行き先に選んだのは、愛知県・渥美半島。道連れは、友人の岬と今旅の先達小雀さんだ。スタート地点の豊橋駅で自転車を組み立ててパッキング、初日は約30㎞先にあるキャンプ場を目指した。

    のどかな畑を抜け、気になるものがあればすぐストップ! 気楽でいい。のんびりペースだったが夕方前にはキャンプ場に着いた。30㎞は割とあっという間である。夕飯は小雀さんにすっかりお任せで、我々は母ツバメ(スズメか)から餌を貰う子供の如く、ただ口を開けて待っていた。飯を作りながら「俺、昨日誕生日だったんだぁ」とポツリ。なにッ? 直ぐに自転車を走らせ、小さなケーキとシャンパンを調達。満天の星の下、ハッピーバースデーをささやかに祝った。

    2日目は伊良湖(いらご)岬の灯台を回って豊橋方面へ戻る道のりで今旅のハイライトでもある。キャンプ場を後にし、国道を西進。徐々に海が近くなり、空が広く感じられるようになる。

    そして途中から海沿いのサイクリングロードヘ入った。砂浜は目と鼻の先、道にはうっすら砂が被っている。風は穏やかで、「ジリジリジリ」と砂を嚙みながら回転するタイヤの音が心地よい。

    進むにつれて伊勢湾に浮かぶ小さな島、神島(かみしま)が見えてきた。三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった場所で、あそこは三重県。伊良湖岬からは鳥羽へフェリーが出ており、旅心がくすぐられる。そんな遠景に思いを馳せていると、眼下に弓なりの海岸線が。「おお〜!」一同思わず声が出る。透き通った青緑の海が美しく、しばし見とれる。

    そして最終目的地の灯台着。たもとで海を望むと、太陽は燦々。絶景あり、美食あり、気分も爽快…。楽しい遊びをまたひとつ知ってしまった。

    コース紹介

    DAY1
    走行距離30㎞/所要時間約3時間

    DAY2
    走行距離50㎞/所要時間約5.5時間

    豊橋駅を基点に県道406号を南下、表浜街道へ。伊良湖岬灯台までは自転車歩行者専用道あり。帰路はサイクルトレインを利用した。

    DAY1 豊橋駅→表浜ほうべの森キャンプ場

    扌キャベツ畑にポツンとあった「しあわせ地蔵」。安全走行を祈願し手を合わせる。

    単調な道に飽きたらときどき脇道へ。畑や川、のどかな風景が広がりこれまたよし…が、目の前に思わぬ急坂が出現。全員四苦八苦。

    寝床はアウトドアリサーチのヘリウムビビィ。476gで軽量化必須のこの旅に相性バツグン。

    夕食の一品、麻婆茄子。夜は「中華屋 小雀」が臨時オープン! サラダからメインまで、ボリューミー。一同満腹なり。

    扌2年前にオープンした「表浜ほうべの森キャンプ場」。こぢんまりとしていて芝生が気持ちいい。海を見下ろせるサイトもある。

    DAY2 表浜ほうべの森キャンプ場→三河田原駅

    ドリンク代+180円のセット。朝7時開店の「ロングビーチカフェ」。

    渥美半島の突端の辺りには、砂浜に沿ってサイクリングロードがある。信号もなく、自動車を気にせず走れるので悠々と進む。

    無事、ゴールの伊良湖岬灯台に着きました。

    ※構成/須藤ナオミ 撮影/亀田正人 

    ※協力/モトクロスインターナショナル、ジャイアント、エイアンドエフ

    (BE-PAL2019年6月号より)

     

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