秋の味覚を堪能して幸せなお時間を
こんにちは。お外でカンパイ! が生きがいの植村遊希です。
肌に触れる風が心地よく、澄んだ空は少しずつ高くなり、虫たちの音色もすっかり秋めいてきました。スーパーの売り場にも秋の幸が次々と並び始め、「今日はどの食材でどんな料理を作りどんなワインを飲もうかしら」と朝から晩まで食べ物のことで頭がいっぱいになります。
さて、今回から連載で、旬の食材を使ったアウトドア料理と、それに合うワインを紹介します。
料理とドリンクの相乗効果「フードペアリング」とは?
料理とドリンクは切っても切り離せない存在。その両方が好相性なら、料理もより美味しく感じて、ドリンクもより魅力に感じます。そのような2つの抜群な組み合わせのことを「フードペアリング」と呼びます。
「フードペアリングって、初心者にはちょっと難しいのでは?」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、そんなことはありません! たとえばアウトドア料理は、ダッチオーブンや焚き火などを駆使した本格的なものではなく、フライパンやスキレットといった普段でも使える手軽なものを、燃焼器具もシングルバーナーやカセットコンロといったものを使用します。ワインも高級品とはヴィンテージ品ではなく、出来るだけ手軽に購入できるものをチョイスして紹介する予定です。
では、楽しい秋! お外でカンパイ! に最高の秋! ということで、第1回目は秋の味覚「秋ナス」を使ったレシピをご紹介します。
「秋ナスのたたき」のレシピ
<材料>
ナス 3本
強力粉 大さじ1(なければ薄力粉でも可)
揚げ油 適量
ニンニク 1かけ
小ネギの青い部分 2本分
ミョウガ 1つ
かつお節 ひとつかみ
しょうゆ 適量(大さじ1程度ですがお好みで)
<作り方>
まずはニンニクは薄くスライス。ミョウガは根元を少し切り落としてから縦半分にし、千切り。小ネギは小口切りにしておきます。
ナスはヘタを切り落とし、厚さ1.5〜2センチほどの輪切りにします。はじの部分は、浅く十字に切り込みを入れます。ナスは油を多く吸いますが、厚めに切る事で油っこくなりすぎず、ナスのとろりとした食感とうまみを味わうことができます。
切り口にしっかりと強力粉をまぶします。強力粉をまぶすことで外側がカリっと仕上がります。
スキレットに油を注ぎ、十分に油の温度が上がったら粉をまぶしたナスを入れ、片面ずつこんがり色づくまで揚げます。
揚がったらバットなどにあげ、余分な油を落とします。油の量はナスが半分浸かる程度で大丈夫。注意点は、温度が低い状態で揚げ始めると、余計な油分を吸い込みすぎてカリッと揚がりません。
お皿にナスを並べたら醤油をまわしかけ、かつお節、小ネギをちらし、横にスライスしたニンニクと千切りのミョウガを添えて完成です。ニンニクとミョウガはお好みで載せて食べましょう。
次に、この料理にぜひとも飲みたい一杯はこちらの白ワインです!
今回の料理を引き立てるペアリングはこちら
ほんのりピンクに色づくピノ・グリージョというぶどうを使用。イタリアでは生産ワイナリーで量り売り販売をしている、地域に寄り添ったカジュアルなワインで、秋空の静かな夕焼けのようなうすピンクが特徴です。
かすかにシュワシュワッと口の中で泡立つ微発泡で、揚げナスの濃厚さとニンニクのパンチをサラっと洗い流してくれます。じんわり旨いので、かつお節とお醤油にもピッタリな白ワインだなあ……と思いました。ぜひ試してみてください。
さあ、お外でカンパイ! 美味しくて楽しくて、今日も幸せ。
ワインセレクト協力/ 川越角屋酒店