全国津々浦々、自然派&アウトドア好きが集まる店があります。レストランから雑貨屋まで、ビーパル読者ならきっと行ってみたくなる…そんなお店を不定期にご紹介していくシリーズです。
第1回目のご紹介は、東京は新宿に今年オープンした「旅人酒場 ROVERS(ローバーズ)」です。お店はカラフルなネオンが瞬く歌舞伎町のど真ん中のディープゾーン。(ちなみに店は地下1階のアンダーグラウンド)
歌舞伎町はいまや外国人で溢れかえっており、ある意味、この町を歩くだけでもかなり外国の旅気分が味わえます。
ROVER(ローバー)は英語で流浪者、放浪者を意味します。オーナーは以前ビーパルネットでもご紹介したアウトドアブランド、NEUN(ノイン)を作ったアウトドアズマンの大木ハカセさん。(ノインの記事はこちら→https://www.bepal.net/gear/ware/54144)自身も旅人であり、冒険者でもある大木さんらしいネーミングです。夏には子どもたちとともにリアカーを曳きながら旅に出たり、島旅をしたり。いつもどこかを移動しているまさにローバーです。夏場はほとんどいないので、お店も真夏の1ヶ月ほどはクローズしていました。
新宿という立地もあって、仕事帰り山帰りのアウトドア人が高確率でカウンターに座っています。
◎◎冒険家、◎◎ガイド、◎◎ブランドの社長、◎◎の映画監督…などなど。普段なかなかお目にかかれない方々がよくよくいらっしゃいます。
そんなアウトドア界の有名人に会えちゃうかもしれない?! という期待もさることながら、なにより店主・大木さんの話をつまみに酒を飲むのが楽しいのです。旅にはじまり、アウトドアギア、フィールドなどなど。アウトドア談義に花が咲きます。
さて、旅人酒場を冠しているだけにここは珍しいものもあります。
例えばチーズと一緒にサービス盛りしてくれた謎の草…。これは数ヶ月前にモンゴルに行ったときに遊牧民からもらったという「フンヘリントルゴーイ」。「フンヘ」は植物、「リン」は〜の、「トルゴーイ」は頭、という意味。野草の頭の部分塩漬けにして発酵させたものだそう。これが旨い! 漬け物のような独特の香りがクセになります。ただ、メニューにはないので、店主が気まぐれで出してくれます。
そして、もしあったらラッキーなのは、店主手作りの「気まぐれまかない」。気まぐれなので、いつもあるとは限りません。その日になってみないと分からないという、幻メニューです。
あるときは、数日煮込んだ絶品カレー。またあるときは、八角の香りがただよう魯肉飯(ルーローファン)。どれも絶品! カレーがあると聞きつけてわざわざ食べに来る方もいるほど。
店主は風に吹かれている旅人です。気まぐれな旅人。色々なものが出てきたり、出てこなかったり。それは行ってからのお楽しみ。楽しい会話と美味しいお酒は必ずあるのでご安心を。
ぜひ訪ねてみてください!
旅人酒場 ROVERS
東京都新宿区歌舞伎町1-11-11 杉山ビル地下1階
営業時間 19:00〜23:00
FaceBook https://www.facebook.com/outdoorsmanbarrovers/
※休みはFBをチェック!
※取材/須藤ナオミ