たくさんある防災グッズの中からどれを選べばいいの?
近年の災害で多くのメーカーから防災グッズが販売されるようになった。「これは便利!」と思うものが揃っているが、では実践で本当に使えるものはどれなのか、疑問や不安が残る人もいることだろう。
そこで今回は、4人のアウトドア達人が普段から用意している防災グッズと、それを用意するにあたって心がけているポイントと紹介する。
どこへでも行ける軽量ギアを揃える
1人目は、東京の岩本町にお店を構える超軽量野外ギア専門店「ムーンライトギア」店主の千代田高史さん。防災グッズを選ぶ基準は、避難所でも邪魔にならずどこへでも行けるコンパクトかつ軽量アイテムだとか。
「軽量ギアのメリットは、身軽に動けるところ。いざ災害が起きても、それらをまとめてサッと持ってすぐに逃げられます。コンパクトであれば、避難所で多くの人がいても邪魔になりません。できれば小さくて機能性が高いものが理想ですね」
【参考】https://www.bepal.net/know-how/survival/31984
多機能アイテムで荷物を少なく軽量に
2人目は、石井山専 新宿東口ビックロ店の店長、清水良文さん。縦走を中心とした登山が趣味で、南アルプスと八ヶ岳が好きな山域。多くの経験を積んできた清水さんの防災グッズを選ぶ基準は、登山に求めることと同じく、とにかく軽量にすること。そのために、ひとつでいろんな使い方ができる道具を選ぶとか。
「私は、登山をするときに常に荷物の軽量化を追い求めていますが、この考えは登山だけでなく災害時でも役立つんです。たとえばヘッドランプと防水バッグを組み合わせると光が拡散してランタンになり、ブランケットはシートやタープにもなります。多機能なアイテムを持つことで、荷物の量が減って軽量につながります」
【参考】https://www.bepal.net/know-how/survival/31990
災害グッズは常に新しいものにアップデート
3人目は、「もりもと技術研究所」を運営する森本曉明さん。ロケットストーブ「マキコン」の開発者で、近年ではコンパクトかつ多機能に富んだところが認められ、自治体でも導入されるほど人気になっている。そんな森本さんが防災グッズを選ぶ基準は、ホームセンターでも買えるような手軽なもの。
「普段から災害時に便利なアイテムに目を向けるようにしていて、いいものがあれば購入して備えるようにしています。多くはホームセンターなどで購入できるので、比較的手軽だと思います」
【参考】https://www.bepal.net/know-how/survival/31614
使い慣れているから安心して持ち運べる
最後は、林業や再生可能エネルギーなどの調査研究を行う「村楽エナジー」代表の井筒耕平さん。岡山県西粟倉村で活動していて、普段からグローブや鉈、長靴など災害時でも役立つものを使っているとのこと。
「災害が起きたらきっと慌てると思うので、いざ起きたときにそうならないように使い慣れている道具を持っていきたいですね。自分なら、バッグに保管しておくというより、手に届きやすい場所においてすぐに持ち出せるのが大事かなと」
【参考】https://www.bepal.net/know-how/survival/31451
構成/小川迪裕