旅行、お酒、食事、キノコ狩り、カヌーなどが大好きです。オレゴン・マイコロジカル・ソサエティ会員。
不思議なキノコの世界
地球上には、6万種類以上もあると言われるキノコ。それだけに、見た目も性質も様々なものがあります。今回は、私の暮らすこちら、オレゴンで初めて知った「海」に関連するキノコをご紹介したいと思います。
茹でたロブスターみたいなマッシュルーム
1つ目は、ポートランドのファーマーズマーケットなどでも販売され、比較的よく知られている「ロブスターマッシュルーム」。その名の通り茹でたロブスターのような赤オレンジ色をしています。今年初めて山の中で遭遇しましたが、派手な色なのでかなり目立ちます。
また、味も蒸したロブスターみたいだと言われています。何度か食べてみましたが、歯ごたえといい見た目といい、キノコなのにどこか海鮮っぽいのは確かです。ロブスターの味!と言えるかは微妙ですが、食べ応えがあり、ベジタリアンに喜ばれるのも分かる気がします。
ちなみにこちら、マッシュルーム(キノコ)と呼ばれていますが、実はキノコに覆いかぶさる、別のオレンジ色の寄生菌(菌類に寄生する菌)で、宿主のキノコの風味を独特の風味と食感に変質させていくそうです。
エビの匂いのシュリンプマッシュルーム
続いては、エビ(シュリンプ)の名前のついたマッシュルーム。こちらは、傘がワインレッドや紫のキノコです。
若いものはそれほどでもありませんが、大きくなったものは、キノコなのにかなり生臭く、海辺を思い出すほどです。
火を通しても、海鮮っぽさは顕在。海鮮好きとしては、かなり美味しいと思うのですが、好き嫌いが出るようです。
サンゴのようなコーラル・マッシュルーム
最後にご紹介するのは、コーラルマッシュルーム。こちらも名前の通り珊瑚のような見た目です。
色は、ピンク、黄色、白、黒など様々な種類があります。以前はどれも食用できると言われていたようですが、お腹を壊す人も少なくないと聞きますので、むやみに手を出さない方が無難です。
それにしても、森の奥深くで海を感じられるなんて、不思議ですね。