宿で地元の自然について教わるのも旅の楽しみ。狩猟、山菜&キノコ採り、釣りと、山を知り尽くした現役猟師の営む温泉宿はいかがでしょうか。おいしいジビエ料理も魅力ですよ。
今回は、向山温泉・蛍雪の宿 尚文(しょうぶん)を紹介します。
みなかみ温泉郷にある小さな温泉宿「尚文」は、地産地消の食事に定評がある。調理を担当するのは宿の次男坊、阿部達也さんだ。
「若いころ、東京に出たんですが、“都会で食べる山菜ってマズい”って。地元のよさを実感し、地元食材で勝負しよう、と思ったんです」
とれるものはとる。作れるものは作る。そう決めて、山菜やキノコを極め、アユ釣りにも夢中になった。
「山も川も追求していくうちに、最後は鉄砲かなと。猟の緊張感は半端なくて、自然の怖さを教わっています」