今回使ってみたのは、JBLの「Clip 3」。手のひらサイズの丸っこい形が愛嬌たっぷりの、カラビナ付きBluetoothスピーカー。名前で分かる通りClipシリーズとしては3世代目です。初代から定期的に使う機会がありましたが、大きさやサイズに大きな変更はなく、Clip 3もキャンプなどに限らず、まさにどこにでも持ち運びやすいのが嬉しいポイントです。
単にサイズが小さいスピーカーであれば、他メーカーからも多くのBluetoothスピーカーがリリースされています。
JBL Clip 3が他と大きく違うのが「この小ささで、これだけしっかりとした音が出せるのか!?」というサウンドです。3世代目ということで、こなれてきたのか、低域音から高域音までのバランスが良くなっています。高域ばかりが甲高く聴こえるとか、低域ばかりがズンズン目立つということもありません。
Radikoでラジオを聞くと、音量を上げなくてもMCの声が聞き取りやすいです。また、Amazon プライム・ビデオで海外ドラマを視聴したときには、英語が聞き取りやすいと感じました。いつもはテレビで視聴しますが、例えば英語のセリフで「Get on the plane」というのが、テレビだと「ゲットンザプレィン」のようにつながっているかのように聞こえてきます。これがJBL Clip 3だと、同じ距離を置いて聞いても「ゲッ ォン ザ プレィン」といった感じで歯切れよく聞こえてきました。
もしかすると、英語のリスニングにも良いかもしれません。
もちろん、良いスピーカーであればJBL Clip 3に限らず、英語も聞き取りやすいはずです。ただ、なんといっても同機は手のひらサイズです。リビングのソファに座りながら、音楽を楽しんだ後に、そのままベッド脇に連れて行ってスマホを片手に映画を観るっていうのも、自然にできます。
サイズの小ささとIPX7の防水性で、どこにでも連れ出せる!
iPhoneをはじめスマートフォンのスピーカーもだいぶ良くなってきましたが、音楽を聴いたり映画や海外ドラマを観たりするときには、物足りなく感じることがあります。
そうした、ちょっとした時に、JBL Clip 3のようにサッと使えるうえにサウンドの質が高いスピーカーは貴重です。
良いスピーカーは、音量を上げなくても、スピーカーから流れる音に曖昧さがありません。同機もそんなスピーカーの一つと言えます。そのため前述した通り、筆者の苦手な英語のセリフも聞き取りやすいです。言うまでもなく、日本語であればなおさらです。
IPX7の防水性を備えている点も心強いです。防水なので、アウトドアシーンでも気兼ねなく使えます(もちろん周囲には気を使いましょう)。バックパックのストラップに着けて歩くのもいいですし、バックの中に入れて持っていくのもいいでしょう。耐衝撃性は備えていませんが、雨が降ってきても、壊れることはありません。
また防水なので、お風呂で使うのもいいです。カラビナで、シャワーのフックなどに引っ掛けておけます。風呂場では音量を上げ過ぎると反響してしまいますが、ボリュームを抑えてもシッカリと聞こえるのが良いです。
音楽を身近に感じていたい人にピッタリ
連れて歩くのにちょうどいいサイズ感とデザインで、重さも220g。シビアな登山やトレイルランニングに持っていくのは難しいかもしれません。でもキャンプやテント泊で、タープやテントの天井から吊るして音楽を聞くというのには最適です。バックパッカーのように長期旅行に持っていくのにも良いでしょう。
音が良いので、そうしたアウトドアシーンだけでなく、むしろ普段も使いたくなります。
家の中でも外でも、日常でも非日常でも気軽に高音質で音楽を身近に感じていたい人にはピッタリなBluetoothスピーカーですよ。
SPEC DATA
サイズ:13.7×9.7×4.6cm
重量:220g
出力:3.3W
バッテリー容量:1,000 mAh
充電時間:3時間
音楽再生時間:10時間
その他:防水/ハンズフリー通話/3.5mm オーディオ入力/オートパワーオフ
JBL | JBL Clip 3
https://jp.jbl.com/JBL+CLIP+3.html
取材・文・写真/河原塚英信