ベテランキャンパーほどヘリノックス「チェアワン」を選ぶ理由
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    2019.12.18

    ベテランキャンパーほどヘリノックス「チェアワン」を選ぶ理由

    大人気の「ヘリノックスチェア(Helinox Chair)」。軽い、コンパクトになる、座り心地が良いと、2009年のブランド設立以来、本当に多くのキャンパーに支持されています。ひとえにヘリノックスのチェアといっても、さまざまな種類がありますが、なかでも人気、実力ともに評価が高く、ブランドの定番となっているのが「チェアワン(Chair One)」です。

    チェアワンは軽量&コンパクトでありながら、ゆったりと座れるフォルムが魅力です。吊り下げ式のシートは、お尻を包み込むようなフィット感を得ることができます。それでいて夏の暑い日でも蒸れずに座り続けられるよう、生地の一部にメッシュ素材を採用。この通気性の高さも大きな魅力です。

    ひとたび座れば「立ち上がりたくない」気持ちになるヘリノックス チェアワン。その秘密をキャンピングチェアのムーブメントとともにひもといていきましょう。

    かつてハイチェア、今はローチェア

    ここ数年「キャンプブームの再来!」といわれていますが、昭和時代に訪れた第一次キャンプブームの時は、ハイチェアスタイルが主流でした。ダイニングの中心にハイテーブルを置き、そのテーブルに合わせて座面の高いディレクターズチェアや収束型のキャンピングチェアを配置。テーブルをぐるりと囲む姿は、野外でも自宅のダイニングと変わらないスタイルで過ごすことができました。

    時を経て、キャンプの際に焚き火台を使うのが一般的になってくると、いつしかそのまわりにチェアを配置するようにもなりました。さらに、焚き火台が調理器具を兼ねるような焚き火中心のスタイルに変化を遂げました。

    そうなると、これまでハイテーブルとともに使用していた座面が高いチェアでは、焚き火台との位置関係がアンバランスになってきてしまいました。

    焚き火の前に、長く座っていたいから

    この時期に、座面が広々として背もたれに角度が付いた“ゆったりとしたポジションを可能にする”リラックスタイプのチェアや、背面の長いハイバック式のチェアなどが注目されるようになりました。

    さらに、焚き火を囲むテーブル(囲炉裏テーブルなど)の登場で、食卓のようにハイテーブルを中心に過ごしていたキャンプスタイルから、キャンプ時の中心が焚き火台のまわりへと移ってきたのです。

    軽くてコンパクトになるチェアが好まれるように

    リラックスタイプのチェアやハイバック式のチェアは、それまで主流だったキャンピングチェアのように収束ができ、肩にかけて持ち運ぶことが可能です。とはいえ大きさはそれなりにあるので、コンパクトカーなどで車のラゲッジスペースに余裕がない人や、自宅での保管場所が限られている人、さらにはフェスなどで持っていく荷物に制限がある人にとっては、けっしてベストな選択とは言えませんでした。

    当時もコンパクトなミニチェアはありましたが、収納や持ち運びに便利な小さなチェアは座り心地を犠牲したものが多く、十分なリラックス効果が得られませんでした。

    軽くてコンパクトになり、リラックスもできる吊り下げ型のチェアが登場

    ハイスタイルからロースタイルへキャンプスタイルの主流が移り変わるとともに、チェアに求められる要素も変化してきました。そして、収束型のチェアよりもさらにコンパクトな吊り下げ型のチェアが登場したことで、一気にロースタイル人気が高まっていきました。

    バックパックに収まるぐらいコンパクトに収納でき、それでいてゆったりと寄りかかれるようなチェアがヘリノックスやエーライトから登場します。ショックコードを内蔵した脚部は、難しい組み立てを必要とせず、自然と組み上がっていきます。そこに引き裂けに強い生地をチェアに吊り下げるようにセットし、そこに座ることで自分の体重でバランスを取れるしくみになっています。

    軽量コンパクトでありながら、まるでハンモックのような包み込まれる座り心地は、他の大型なチェアにも引けを取りません。長時間座っていても疲れない、リラックスしたポジションのまま過ごすことができると、たちまち評判になりました。

    優れた機能を持つヘリノックス チェアワン

    吊り下げ型チェアブームの代表格であり、キャンプ場やフェスでのチェア界を席巻しているのがヘリノックスの定番、チェアワンです。前述の通り、チェアワンの脚パーツはショックコード内蔵の組み立て式になっています。収納袋から取り出し、ショックコードの伸縮に逆らわずに組み合わせていくことで、セッティングを簡単に終えることができます。そこに座面をひっかければセット完了です。

    チェアワンの収納袋。収納サイズは35×10×12cmです。

    収納袋のなかには脚パーツと座面パーツ(生地)があります。

    脚のパーツは関節部にホール(丸い穴)があり、パイプをそれぞれにセットすることで組み上がります。ショックコードが内蔵されているので、迷うことはありません。

    座面パーツにある差込口に、脚部のポールを入れます。4隅をセットすることで、生地が吊り下げられた状態になります。

    組み立て方法は収納袋の内側にもイラスト付きで記載されています。初めてで生地をどの部分に差し込めばいいか悩んだときに便利です。

    ヘリノックスの製品にはメッシュではないものもありますが、夏場の使用も考慮されていたり、長時間座ってリラックスしたいならメッシュ仕立てのチェワワンがおすすめです。このメッシュ生地ですが、耐荷重が145kgもあり、ヘビーウェイトな男性でも安心。メッシュ以外の生地部分にも引き裂けに強い素材が使われています。

    吊り下げ式のチェアは他メーカーからもたくさん発売されていますが、つくりや耐荷重、座り心地などを総合的に考えると、ヘリノックス製品がおすすめです。身を委ねる構造だからこそ、座っているときに破損した…という想定外のアクシデントを避けたいもの。価格相応の高い信頼性が、ヘリノックスが売れている最大の理由になるのです。

    SPEC:

    重量:890g(収納袋込みの場合960g)
    カラー:ブラック(BK)、ブラックアウト(BKOUT)、コヨーテタン(CTN)、グリーン(GN)、アイボリー(IV)、ネイビー(NV)、レッド(RD)
    サイズ:52×50×66cm(幅×奥行き×高さ)
    収納サイズ:35×10×12cm
    座面高:35cm
    耐荷重(静荷重):145kg

    モンベル | オンラインショップ | チェアワン :
    https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1822221

    ※構成、文、写真/早坂英之

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