マムートの2020年春夏展示会へお邪魔しました
1862年創業の老舗アルパイン・クライミング用品ブランド・MAMMUT(マムート)の新作展示会へ行ってきました。ここで初めて公開される新作があると聞き、ワクワクしながら見てきた内容を紹介します。
テーマは、オリンピックが開催される「TOKYO」
毎回世界の各都市に準えたテーマを設けている今回のマムートのテーマは、ずばり「TOKYO-東京–」。東京オリンピックでは初めてクライミングが正式種目になったこともあり、昔から強みを持っていた同ブランドは東京を意識したデザインとクライミングに寄せたラインナップを展開。
「スカイツリー」と名付けられたシックなアウター
最初に紹介するのは、東京のシンボルであるスカイツリーをイメージして製作されたアウター。名前もそのまま「スカイツリー」と名付けられ、国内のみならず国外のユーザーに向けても訴求する方向です。
ポイントは、使っている生地。ご覧のとおり、ポケットに入っているタグが丸見えなほど薄手なんです! こちらはマムート独自のメンブレン「DRY Technology」を採用しており、この薄さながら耐水圧10,000mm、透湿10,000g/平方メートル/24hという驚異的な機能をもっています。
また、こちらは2.8レイヤーという新しい生地構造を採用。通常は表地・メンブレン・裏地の3レイヤーが一般的ですが、この中のメンブレンを極力薄くすることで、よりコンパクトで軽量なウエアに成功しました。
また、Geogranic Technologyという技術を使い、肩まわりを立体構造で腕の可動域を広くできるよう設計しています。街中でもフィールドでも、バックパックを背負いながら楽に腕を動かせるのはストレスがなく嬉しいですよね。なお、生地はすべてレーザーカットと圧着で仕上げており、縫製をしていないところもポイント。最新テクノロジー満載のアウターが仕上がりました。
背面部品が動く!? 新感覚のバックパックが登場
次に紹介するのは、こちらの「Ducan Spine」というザック。ロールトップタイプの一見今っぽいルックスのバッグですが、一番の特徴は背面部分にあります。
こちらは背面。「Spine Technology」という新しいシステムで、ショルダーハーネスとヒップベルトがメッシュ生地で覆われたひとつのパーツで繋がっています。これがどうなるかというと……。
なんと、パーツが中央から右にズレたではありませんか! どうなっているかというと、ヒップベルトが腰の動きに合わせてズレて、それに順応して背面パーツも一緒に動く構造になっています。これによってバッグ内の荷物の重みが分散し、身体への負荷を軽減してくれるんです。
ザックの荷物比重は、肩が7割で腰が3割と言われていますが、意外とこれが機能せず、腰で負担すべき荷物を肩ですべてを持っている人が多いとされています。このシステムで、それが解消されるそうです。ここまでテクノロジーが進化したんですね……。
なお、こちらは下は28ℓから上は60ℓまで、様々なサイズを展開するとのこと。街中用からアルパイン向けまで出るそうなので、最新テクノロジーをぜひ体験していただきたいです。
タウン向けのバックパックシリーズが仲間入り
今までマムートが販売してきたバックパックはスポーティな要素が強かったのですが、来年はよりタウンよりのシンプルなものが登場します。ロールトップバッグ、デイバッグ、フラップバッグなどなど。カラーはブラックを展開するそうですが、反応次第では新しいカラーも展開する可能性もあるとのこと。
小物もいよいよ販売されるとのこと。さらに、今まで販売されていなかったサコッシュや財布といった小物も展開するそうです。どれにもマムートのブランドカラーであるセーフティオレンジが採用されており、挿し色として映えること間違いなしです!
このほかにも、アウトドアから街中まで使えるアイテムが多数登場していました。発売は来年2月から順次発売されるとのこと。それまでお楽しみに!
※今回展示されていたものは本生産前のため、多少仕様の変更がある可能性があります。
マムートの公式ホームページはこちら
https://www.mammut.jp