寝袋(シュラフ・スリーピングバッグとも)選びで悩ましいのが「暖かさ」と「大きさ」の問題です。暖かさを求めると必然的に大きくなり、持ち運び時にかさばります。一方で、コンパクトさを優先させるには、暖かさを犠牲にしなくてはならず、シーズンによっては寒い…ということも。とても悩ましい限りです。
もちろん、コンパクトで暖かな「ダウン」という選択肢もありますが、今度は価格問題が…(ダウン素材は「化繊」モデルよりも高価です)。お手入れも化繊より格段に難しく、なかなか手を出しにくいもの。
一般的なキャンプや車中泊使用の場合、冬キャンプをしなければ3シーズン用の化繊で、マイナス5度前後の製品がちょうどよく、おおよそ1万円から2万円の価格帯になります。では、この価格差は何か? というと、素材や構造です。
「素材」に結び付けられるのが最適温度
一般的に寝袋には、「最適温度」「コンフォート温度」「快適使用温度」などの目安が各社によって付けられていますが、日本では共通の基準がなく、メーカーごとに個別で付けられています。そのため対応温度が広すぎるような格安ネット通販製品には要注意です。最低限、信頼できるアウトドアメーカーのものを選ぶようにしましょう。スリーピングギアを専用に作っているメーカーなら、数値の算出方法などを公開しているので安心です。
寝心地に直結するのが「構造」
寝袋は、潜り込んで使用するのが一般的。袋状の生地のなかに入り込むのですが、人は寝ている最中に無意識に動いたりするもの。その際に窮屈さを感じたら、暖かさや寒さ以上に、寝心地の悪さを感じてしまいます。
良い寝袋が持つ、共通の特徴として、快適な寝心地をプラスしているものがあげられます。人が入ったときのポジションに合わせて立体的に設計している、ゆとりを意図的に設けているなどの仕組みがあります。
最高に“ちょうど良い”のがイスカの「アルファライト 700X(Alpha Light 700X)」です
素材や構造、価格面からみてもバランスが取れているのが、スリーピングギア、イスカ(ISUKA)が手がける3シーズン用の「アルファライト 700X(Alpha Light 700X)」です。
重量1300グラムで、マイナス6度まで対応するこの製品。引き裂けに強い20Dポリエステル生地を採用し、 中綿の化繊はコンパクトさと保温性を兼ね揃えるマイクロライトを採用。構造にも快適な睡眠が得られるよう仕掛けが施されており、キャンプはもとより、春山から秋登山等のテント泊でも使用できます。
イスカは大阪にある日本のスリーピングギアメーカーです。創業45年の老舗で、長年日本の登山者・キャンパーの睡眠を支えてきました。同社の製品は厳しい検査を経て製品化されており、それだけ最適温度にも高い信頼性があります。
熱を逃さない「ショルダーウォーマー」構造
外気に触れやすい首元と肩に、「ショルダーウォーマー」構造を搭載。寝袋内の熱(体温から出た熱)を外に逃がすことはありません。
ドラフトチューブで冷気の侵入をシャットアウト
中綿の詰まったドラフトチューブをジッパーの内側に配置。これにより、保温性の向上と冷気のシャットアウトを可能にします。
寝心地を考えられた3Dシルエット&足元ゆったり構造
上部に余裕をもたせた3D構造を採用。足元はゆとりをもたせた逆台形で、 使用時の快適さを追求。窮屈さを感じることなく使用できます。
この他にもさまざな仕掛けが施されたアルファライト 700X。3シーズン用の寝袋で化繊。寝心地も重視したい人にオススメです。
SPEC:
生地:表/ポリエステル100%、裏/ポリエステル100%
平均重量:1300g
中わた:700g(Micro Lite)
最大長:81(肩幅)✕203(全長)cm
収納サイズ:φ19✕35cm
カラー:インディゴ
製品 – ISUKA – イスカ 寝袋・シュラフの専門メーカー – : https://www.isuka.co.jp/products/lineup/product.php?seq=57