市販のルーを使わずに作るスパイスカレー
こんにちは。お外でカンパイ! が生きがいの植村遊希です。
一度は作ってみたいけど、スパイスを色々揃えなきゃいけないし、長時間煮込まなきゃいけないだろうし、ちょっと難しそう……。そんなことを考えて、スパイスから作るカレーって躊躇してしまいますよね。でも、実は意外と簡単! ポイントさえ抑えれば誰でも簡単に美味しいスパイスカレーが作れちゃう、アウトドアにもぴったりなお料理なんです。
今回は、ボリューミーなおつまみにもなるタンドリーポークと、4種のスパイスとカレー粉から作るトマト味の簡単スパイスカレーのレシピをご紹介します。辛みを加えず優しいトマト味なので子どもたちにも人気の味です。
「タンドリーポーク&スパイストマトカレー」のレシピ
<材料>
【タンドリーポーク】
豚バラブロック 約600g
ヨーグルト 大さじ4
ニンニク 1/2かけ
塩 小さじ1
カレー粉 小さじ1
【スパイストマトカレー】
玉ネギ 大2
ニンニク 1〜2かけ(お好みで)
生姜 1かけ
カットトマト缶 1個
タンドリーポークの漬けダレ
サラダ油 適宜
塩 小さじ2(あくまでも目安。お好みで)
スパイスA
クミンシード 大さじ1
コリアンダーシード 大さじ1.5
クローブ 4本
カルダモン 2個
スパイスB
コリアンダーパウダー 大さじ1
カレー粉 大さじ1
<作り方>
【タンドリーポーク】
前日までの仕込み。ニンニクをすりおろし、ヨーグルト、塩、カレー粉とよく混ぜます。
ジップ袋に肉と漬けダレを入れ、よく揉み込み、冷蔵庫で一晩以上寝かせます。袋を閉じるときにしっかりと空気を抜くと、お肉全体にしっかりと漬けダレが絡みます。一晩でも十分に味もしみ込みお肉も柔らかくなりますが、3日寝かせたものも美味しいですよ!
お肉を焼く準備をします。
お肉をジップ袋にいれたまま常温に戻します。寒い時期なら40分ほど。暖かい時期なら15〜20分ほど。お肉を常温に戻している間にカレーに使う玉ネギを刻んでおくと段取りよく料理できます。
お肉を袋から取り出し、ある程度漬けダレをぬぐいます。グリルパンをよく熱し、油をぬります。焼き目をつけながらお肉を焼いていきます。
ポイントは、遠火でじっくり30〜40分程かけて焼くこと。バラ肉は脂が多いので、じっくり長時間かけて焼くことで余分な脂が落ち、さっぱり食べられます。漬けダレはカレーに使用するので捨てないこと。グリルパン以外に、網で炭火焼もオススメです!
【スパイストマトカレー】
ニンニク、生姜をすりおろし、玉ネギの皮を剥いたら縦半分に切ります。それを横半分に切り、薄く刻みます。薄く刻むことによって火の通りも早くなり、食感も良くなります。
鍋に油多めの油を入れ、温まったらスパイスAを加えます。
※カルダモンを縦半分に割ると香りが立ちます。
スパイスの粒の周りにシュワシュワと気泡が立ち、香りが出てきたら玉ネギを加え手早くまんべんなく混ぜ合わせ、強火で炒めていきます。スパイスは焦げやすいので、スパイスの良い香り立ったらすぐに玉ネギを加えましょう。
玉ネギ全体に火が入りうっすら透明になると水分が出てきます。その状態になったら、すりおろしたニンニクと生姜を加え、焦がしながら炒めていきます。
底に焦げを作り、こそぎながら全体に混ぜる、を繰り返して30〜40分くらい飴色になるまで炒めます。焦げ付いてしまったら火を止め少しおくと焦げが取れやすくなります。鍋底の焦げを全てこそいで全体に混ぜたら再び火を着けて炒めてください。
玉ネギが飴色になりペースト状になったら、トマト缶を加え全体を混ぜて一煮立ちさせます。その後、コリアンダーパウダー、カレー粉を加え、全体を混ぜ合わせます。
最後に、タンドリーポークの漬けダレを加え、しっかり炒め、塩で味を整えます。
焼き上がったタンドリーポークをスライスし、盛りつけて完成です。一口ほおばり噛みしめるごとにプチっとはじけるスパイスの香りがたまりません!
今回のお米はインドのバスマティーライスにカレーリーフを入れて炊き上げたものですが、日本の白米でも美味しく食べられます。お好みのお米でお試しください。
ナンでも合いますし、ワインと楽しむのであればスライスしたバゲットでも◎。また、薬味にミントを使用しましたが、パクチーや春菊などもよく合います。
今回の料理を引き立てるペアリングはこちら
ラングドック地方の泥灰岩を含む粘土石灰で育つシラーを、セメントタンクで発酵・熟成した赤ワイン。カシスやプラム、ビターチョコレートのような香りと果実味に、しっかりとしたタンニンと一瞬感じるスパイシーさがトマトの甘みとマッチ! カレーのスパイスにも負けません。
炭焼きの焦げたニュアンスとも好相性。様々なアウトドア料理とともに楽しめるので、ぜひご賞味ください。
さあ、お外でカンパイ! 美味しくて楽しくて、今日も幸せ。
ワインセレクト協力/ 川越角屋酒店