焚き火には焼き芋もいいけれど、せんべいもねっ!
寒い日に家族や友人たちと焚き火を囲んで、暖をとりながらお茶をいただくのは、楽しくて、心地よくて、リフレッシュできる大切な時間です。
ティータイムの焚火にはコーヒーもいいけれど、日本茶好きも多いのではないでしょうか?
今回は、日本茶にもぴったり!和の心が味わえるお菓子の代表格で、子どもも喜ぶせんべいを焚き火時間のおともに選んでみました。
キャンプのおやつに、農作業の休憩時に、アツアツの手焼きせんべいを召し上がってみませんか。
アレンジしだいで、せんべいの味わいは無限大!?
せんべい生地はなかなか手に入れにくそうだな…と思っていましたが、近所に昔ながらのせんべい店があれば、そちらで購入できます。また、ネット通販でも手軽に入手可能。便利な時代ですね。
せんべいの名産地では道の駅や産直市場などでも販売しているので、名産地近辺のキャンプ場へと向かう道中で、運良くゲットできるかもしれません。
今回は、千葉県銚子市にある『お米とせんべい生地の根本商店』から、プレーンの白、あおさ、黒ごまの生地3種を取り寄せました。
そして、せんべいの味付けに調味料もいろいろ用意。王道の醤油を筆頭に、だし醤油やカレー塩、アクセントに七味、海苔など。
ほかにも、醤油に砂糖をプラスして、甘じょっぱいせんべいもおいしそう。甘い系がお好みならば、ザラメや練乳、塩キャラメルなどもせんべいと相性バッチリですよ。
お米そのままのやさしい甘みや旨みが詰まったプレーンのせんべい生地は、アレンジしだいでさまざまな味わいが楽しめます。
至福の焚き火時間、スタート!
焚き火台に薪を並べて、火を起こします。せんべいを上手く焼くには、遠赤外線の熾火(おきび)が一番!
炎がおさまって、炭火のように薪が赤黒く燃えている状態が熾火です。炎が勢いよく出ている状態のうちは、のんびりお茶でも飲みながら、火力が安定するまで待ちましょう。
待ちきれずにせんべいを網に置いてしまうと、一瞬にして真っ黒焦げになってしまうので、ここはグッと我慢、我慢。
せんべいを上手く焼くコツは?
手焼きせんべいの実演販売を見たことがある人ならご存じのはず。箸でパッパッと裏返して、焦がすことなく、ふっくら、パリッと焼き上げる職人技を目の当たりにした記憶があるのではないでしょうか?
せんべいを上手に焼くには、早さと手際の良さが鍵を握りますが、自分たちが食べるぶんには多少焦げたって、見た目が悪くったって問題なし!楽しみながら焼きましょう。
網の上にずっと置いておくとあっという間に焦げてしまうので、裏に表にと頻繁にひっくり返して焼けばOK。トングを使えばせんべい生地をはさみやすくて、簡単です。
焼き目がつきはじめたり、ぷくぷくと膨らみだしたりする過程を見ているのが楽しくて、子どもたちも喜んで参加してくれるかも?!
できたてのオリジナルせんべいは格別!
絶妙に焼き色がついて、パリッと仕上がったら、熱いうちに味付けをします。醤油など液体の調味料をまんべんなく塗るならば、ハケを用意しておくと便利かもしれません。
醤油で味付けしてから再び焼くのは、基本的にはタブーとされていますが(醤油が焦げて苦味が出るため)、あえてチャレンジしてみる人もいました。サッと焼くぐらいなら香ばしさが増して、おいしいんだとか。
さらに、海苔をまいたり、七味をふりかけてみたり、思い思いにアレンジをしながら、自分だけのオリジナルせんべいを作るのに思わず夢中に。
大人数でいろんな味を作って、シェアしながら食べるのも盛り上がりますね。
【番外編】せんべい生地がなければ、あまった切り餅でおかきを作ろう
せんべい生地が手に入らない場合には、切り餅を使った“おかき”もおすすめ。せんべいはうるち米から、おかきはもち米からできていて、どちらも同じ米菓なんです。
お正月やいただきもののお餅があまってしまったら、薄くスライスして、ひび割れができるくらいまでよく天日干ししておけば、おかきの素になります。
これをせんべい同様に熾火で焼けば、おいしいかきもちの出来上がり!好みの味にアレンジしてお召し上がりください。