名古屋に本拠地を置く2社の展示会がアツい
自転車業界の展示会は、東京、大阪、名古屋など主要都市で開催される。今回は、名古屋に本拠地を置く「フカヤ」と「ピーアールインターナショナル」2社のホームタウン=名古屋で開催された展示会に潜入した。「フカヤ」は、エディ メルクスのフレームやシマノのパーツなどを取り次ぐ日本有数の問屋さん。自社製品はもちろん、国内外の名だたるブランドの製品を取り扱っている。それだけに会場は、まるで自転車ショーの様相だ。一社の展示会とは思えないほどたくさんのブースが並んでいた。
旅にも使えるハイスペックE-BIKEが50万円を切って登場
ツーリング車のブランドとして知られる「DAVOS」は、フカヤのオリジナル。この展示会では、ドロップハンドル仕様のE-BIKEが展示されていた。クロモリスチールのフレームに、スポーティーなアシスト性能を誇るシマノ STEPS E6180の電動アシストユニットを搭載している。変速機もシマノ製でULTEGRAという上位グレードの電子制御式を採用。クラシックなルックスのフレームに最新のエレクトリックパーツを組み込んだ、個性あふれるツーリングマシンに仕上げている。価格は、486,000円。
カラー液晶、タッチパネルのGPSが買いやすい価格に
ツーリングからトレーニング、レースシーンまで、安心の走りをサポートするGPSサイクルコンピュータに、魅力的な価格の製品が登場した。bryton Rider860は、台湾のベンチャー電子機器メーカーが開発・製造し、フカヤが輸入する商品。2.8インチのカラー液晶、タッチパネルを搭載し、このクラスの製品としては、かなり買いやすい36,000円(本体のみ。センサーは別売)を実現している。ナビゲーションとして使うことはもちろん、Stravaなどの人気アプリとも連動できるので、走りを記録するメディアとしても便利に使える。
日本の老舗ブランドが贈るグラベルロード仕様のドロップバー
フカヤの展示会では、NITTO、MKSのようなクラフトマンシップあふれる、海外でも高い人気を誇る日本のパーツブランドのブースもある。NITTOのブースでは、ワイドサイズで両サイドが少し開いたグラベル用の新型ドロップハンドル「M137SSB」が展示されていた。カラーは、ブラックとシルバーの2色。9,200円という手ごろな価格から人気となりそうだ。
http://nitto-tokyo.sakura.ne.jp/
和柄のサイクリングジャージはニャンコがモチーフ
ありそうでなかった和テイストの柄を使ったサイクリングジャージは、パールイズミの製品。ジャージは、波模様と猫柄の2モデルがあり、価格は10,800円。4月中旬より発売される。https://www.pearlizumi.co.jp/
1泊2日の着替えや小物を入れられるジャストサイズのサドルバッグ
輪行バッグやツーリングバッグで知られるオーストリッチは、帆布製の新しいサドルバッグを展示。ヴィンテージクロモリスチールフレームのツーリング車にピタリとマッチしそうなレトロな雰囲気が新鮮だ。バイクパッキング用の化学繊維でできた高機能大型バッグ全盛の時代にカウンターパンチを食らわせる一品ではないだろうか?
http://www.ostrich-az.com/
以上がフカヤ展示会の様子。ここから先は、ピーアールインターナショナルの展示会レポートに。
スタイリッシュに雨をよける快適ライディングウェア
トレイルランニングとサイクリングの分野に特化した高性能アパレルを提案するGORE WEAR。サイクリングはもちろん、キャンプでもGW過ぎまで快適に使えそうなジャケットを発見。GORE-TEX TRAIL HOODED JACKETは、ボディと肩、袖で異なるGORE-TEX素材を使用し、軽さと耐久性能を両立。そのスタイリッシュなルックスから、マウンテンバイカーの指名買いが多いとか。
http://www.g-style.ne.jp/
幅約5㎝。速さと乗り心地の良さを両立したグラベルタイヤ
ドイツのタイヤブランド=SCHWALBEからは、数種類のグラベル&ツーリングタイヤが発表された。オフロード3割、オンロード7割程度の配分のツーリングを想定したG-ONE SPEEDに待望の27.5×2.0インチサイズが登場した。空気量の多い太めのタイヤが乗り心地の良さを向上させ、スキンサイドのカラーはバイクの雰囲気を一新する。1本5,800円にしてチューブレスにも対応しているので、愛車のカスタムの即戦力として一考してはいかがだろう?
http://www.g-style.ne.jp/
各地の展示会をめぐり、グラベルロードバイクやマウンテンバイク、そして、バイクパッキング関連の商材に勢いを感じた。展示会で出会った人の話では、「最近、関東のMTBパークでは、家族で来場し、アトラクション感覚でレンタルバイクを利用して、上手に遊んで帰る人が増えている」という。東海エリアのMTBパークでは、20代のニューカマーも数多く見かける。もう一歩、自然の中へ、自転車というツールで入って汗をかく。そんな心地よさに気づいた人が増えているのではないだろうか?
※表示価格は、すべて消費税別です。