スポーツバイクをはじめたい!でもお金がない!という人はココへ行こう!
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    2020.02.25

    スポーツバイクをはじめたい!でもお金がない!という人はココへ行こう!

    私が書きました!
    名古屋在住ライター
    山本修二
    1963年東京生まれ、名古屋在住。自転車が得意なフリーランスライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住し、スポーツバイクの輸入代理店に勤務。2019年12月に再びフリーランスとなり、アウトドア遊びのパラダイス=名古屋から、ディープな情報をお届けします。著書『スポーツ自転車でまた走ろう』(技術評論社) http://yamabon.jp

    マイバイクを持ち込んで自分でメンテもできる頼れるショップ

    名古屋市中区松原地区の路地裏にひっそりと店を構えるCULTURE CLUB。名古屋では知られたバイクショップ=CIRCLESの姉妹店である。

    格安のお宝パーツがひしめく店内

    CULTURE CLUBと名づけられたバイクショップが、開店から4年目を迎えた。場所は、愛知県名古屋市。市営地下鉄鶴舞線大須観音駅から徒歩8分ほどの路地裏にポツンとある知る人ぞ知るショップである。店の前には数台のカジュアルにカスタマイズされた自転車が並ぶ。

    店内を覗くと、「500円」と書かれたたくさんの箱の中に、ブレーキ、変速機など、中古パーツが分類して収納されていた。それだけではない。ハンドル、フォーク、タイヤまで、ありとあらゆる中古自転車パーツが、所狭しと置いてある。見る人が見れば、お宝箱だ。

    ユーズドパーツは選びやすいよう種類ごとに分類されている。とにかく安い。

    ハンドルの種類も豊富。場所がら若いピスト乗りの方が多いそうだ。

    気分はプロのメカニック。楽しく自分の自転車をいじれるピット

    そして、店の奥にはピットがある。1、2、3と記された壁には、スポーツバイクを整備するための専用工具が整然と並んでいる。その横には、自転車のフレームをセットしてメンテナンスするためのスタンドが3台。

    じつは、このショップの最大の特徴は、ピットと工具をまるっとレンタルできること。しかも、注油や掃除に使うケミカル品は使い放題。利用料金は、最短で15500円、1時間1500円、1日借りても5000円。経験豊富なメカニックが常駐しているので、もし自転車メンテの知識がなくても、ワンポイント1000円でお助けアドバイスももらえる。レンタルピットは予約も可能で、「休日は必ず予約してほしい」とのこと。

    レンタルピットは、3名まで対応。専用工具がズラリ取り揃えられている。自転車の工具は使用頻度が少ないものでも買うと高価なので、ここで必要なものだけ利用できるのはありがたい。

    レンタルピットには、自転車のフレームを固定できるメンテスタンドもある。プロのメカニックになった気分で自分の自転車をいじれる。

    「今どきは、ネットで自転車のメンテナンスを解説している動画を簡単に見つけられます。来店されるお客様には、なるべく事前に調べて、自分自身でいじることを薦めています。もし不安なら有料になりますが丁寧に教えますよ」とショップスタッフの高橋侑也さん。

    このショップでは、定期的にメンテナンススクールも開催している。パンク修理、タイヤ交換、各部のメンテナンスなど初歩的なことから、バーテープの巻き方など少々マニアックなことまで。少人数制で、丁寧に教えてくれるため、いつもすぐに定員になるそうだ。

    自転車の構造を理解するため、自分の自転車を持ち込み、一度、バラして組み直す方。チェーンの注油などをサッとやって素早く帰るメッセンジャー。夏休みには、親子で自転車を組み立て、自由研究にする方など、使い方は様々。それだけではない。このショップでフレームだけを新品で買い、店内にあるユーズドの安いパーツから使えそうなものを探し集め、自ら組み立てて、お金を節約する賢い学生も多い。東京でいうところの原宿のように、若い世代に人気の高い大須商店街から近いため、「これからおしゃれにスポーツバイクをはじめたい、けれどもお金がない」という学生からも強く支持されている。

    店の奥にはコッペパンが美味しいカフェが隠れていた!?

    PINE FIELDS MARKETの店内。このガラスケースの中から好きなものを選び、コッペパンに挟んでもらうシステム。お得なセットもあり。

    CULTURE CLUBの左横の通路を通った奥にある隠れ家カフェ。このマークがついた扉を開くと、美味しそうな香りが胃袋を刺激する。

    そして、忘れてはいけないのが、CULTURE CLUBの奥に隠れたPINE FIELDS MARKETだ。毎朝、店内の工房で焼き上げたコッペパン、各種ブレッド、焼き菓子、そして、淹れたての薫り高きコーヒーを楽しめる隠れ家カフェ。笑顔の素敵な女子たちが元気に迎えてくれる。ショーウインドウには、たくさんの種類の手作り素材が並ぶ。そこから選んで挟んでもらえるコッペパンサンドがこの店の名物。これを求めてやってくる女性の常連客も多い。平日は7時開店。さすがはモーニングの町=名古屋だ。週に2日は、カーゴバイクにコッペパンを積んで、近くにある花き市場で出張販売もしているそうだ。

    ゴマのコッペパンに、キャロットクリームチーズを挟んでもらった。価格は380円でコーヒーは別。200円台のものから400円台のものまで、選ぶ材料によって値段は変わる。注文を受けてから丁寧に仕上げてくれるのもうれしい。

    プレーンとゴマの2種類から選べるコッペパン。試しにゴマを選んで、そこにキャロットクリームチーズを挟んでもらった。素朴でフレッシュ。自転車で都市部を走って疲れたときに、ちょっと寄り道して小腹を満たすにはちょうど良いボリューム感だ。その気軽さと美味しさから、隣のレンタルピットを使うお客様にも好評を得ているそうだ。

    実用的で長く使えるバイクを探せる店

    CULTURE CLUBの天井には、ユーズドのフレームや新品のフレームが並ぶ。調子いいスポーツバイクを10万円以内で手に入れることもできる頼れるショップだ。

    再びCULTURE CLUBに戻り、ユーズドパーツをゴソゴソと探してみた。ジャンクだけど、これ使うよね、といったねじ類もあれば、ハンドルやタイヤの中には、まだ十分に使える有名なブランド品も数多くあった。しかも、安い。じつは系列店のスタッフがパーツ交換して使わなくなった物が並ぶことが多く、それを知っている常連さんは、お宝探し感覚で頻繁に来店するそうだ。

    ここには、最先端のカーボンファイバー製のロードバイクや電動で動く変速機もない。しかし、十分に使える格安のパーツがごろごろある。

    以前、アメリカの自転車都市、ポートランドやサンフランシスコに出かけたときに、古いフレームやパーツをたくさんストックし、自分で組み立てるリサイクル専門店をみたことがある。自分にとって必要なものを見極められる成熟した大人の社会と、それを自転車で実現させる心意気に強く感心した覚えがある。日本にもこんな店があることを一サイクリストとして誇りに思う。自身の知恵と手と時間を使い、自分らしいスポーツバイクを安く作りたい。そんな人は、ふらっと出かけてみるといい。

     CULTURE CLUB

    愛知県名古屋市中区松原1-4-8
    営業時間: 10:0020:0010:0019:00(日曜・祝日)
    定休日:木曜日
    https://cc-ngy.com/

    PINE FIELDS MARKET

    愛知県名古屋市中区松原1-4-8
    営業時間:7:00~16:009:00~16:00 (土曜・日曜・祝日)
    11:00~16:00(水曜)は焼菓子の日
    定休日:木曜日
    https://pfm.nagoya/

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