キャンプ仲間から「それいいね!」と言ってもらえるバーナー
SOTO G-ストーブというガスバーナーをご存知でしょうか?
収納時の厚さが2.5cmと、数あるガスバーナーの中でもとくに薄く折りたためるのが特徴で、使用するときにはまるで本のように開いて設置します。
私はキャンプやツーリングのときに必ず持っていくのですが、一緒に行った仲間から「そのバーナーいいな〜」と興味を持たれることが本当に多いです。
実際にこれまで5年以上使用してきて、CB缶(カセットガス)を使用するガスバーナーの中では総合力において最強に近いと感じています。
そこで今回、G-ストーブのコンパクトなボディに秘められた魅力をご紹介することにしました。
なお、私が使用しているG-ストーブはモデルチェンジ前のものであり、本体にプリントされているロゴやパーツの色などが違っています。
しかしちょっとした見た目の違いを除くと、サイズも構造もまったく同じものなので参考になるはずです。
SOTO G-ストーブがほかのバーナーより優れているところ
まずはG-ストーブの良いところを5つご紹介します。本当はもっとあるのですが、全部あげると非常に長くなってしまうので、とくにお伝えしたい5つに絞りました。
実際に使用している人にしか気付けないものもあるので、すでにこのガスバーナーを知っているという方もご覧ください。
ロー&ワイドで安定感抜群
ゴトクまでの高さが約8cmとかなり低いうえに、本体を支える脚が大きく開くため、テーブルの上でどっしりと安定しています。
ゴトクも大きめで、クッカーを少々雑に置いても大丈夫です。上に乗せたものが転げ落ちたりすることはまずありません。
さらに安定感をアップさせるために、ユニフレームの「バーナーパッドM」を合わせて使用するのもおすすめです。まるで専用品のようにちょうどよく乗っかります。
こうすることで、大きなクッカーでも小さなシェラカップでも不安感なく火にかけることができます。
薄型のボディでメスティンにスタッキング可能
バッグの隙間にスッと入るコンパクトさがこのG-ストーブの大きな特徴の一つ。それによりなんとメスティンに収納することが可能です。
メスティンを火にかけるときも、G-ストーブとメスティンとのサイズ感がちょうどいいので非常に良いバランスで置くことができます。
メスティンを好んで使用している方にとっては、これらのメリットの大きさは相当なもののはずです。
BE-PAL付録の「肉厚鉄板mini」がちょうど乗る
メスティンとの相性の良さもさることながら、それ以上にBE-PALとSHO’Sのコラボによって生まれた焼肉用プレート「肉厚鉄板」との組み合わせが最高です。
G-ストーブに付属している補助ゴトクを使用して肉厚鉄板を乗せると、違和感がなさすぎるほどピッタリ合います。
これは私としても完全に予想外で、とても嬉しかったのをおぼえています。最近ではメスティンの中にG-ストーブと肉厚鉄板を収納して、セットで持ち歩くようになりました。
横からの風に強い
V字に開くボディそのものが風防として機能するため、ある程度の風ならウインドスクリーンがなくても大丈夫です。
発熱量は2.1kw(1800kcal/h)とほかのガスバーナーと比べて少々ひかえめでありながら、効率よく熱を伝えてくれるのでスペック以上に加熱する能力は高く感じられます。
圧倒的に頑丈
本体は厚みがあるアルミボディとなっているので、たとえ車にひかれても、ゾウが乗っても壊れないのではないかと思えるほど頑丈です。
構造は独特でありながらシンプルで壊れそうな部分もなく、まさに質実剛健という言葉がピッタリ。ほかのガスバーナーとくらべても安心感が違います。
SOTO G-ストーブの注意すべき点
ここまでG-ストーブの良いところを上げてきましたが、気を付けたい点もお伝えします。
脚が隙間に落ちやすい
本体を支える脚は直径3mmのステンレスの棒を曲げて作られており、この脚がロールテーブルの隙間に落ちやすいのです。
脚が隙間に落ちると本体は大きく傾き、上に乗せているクッカーが落ちてしまう可能性があります。
隙間のないテーブルであればまったく気にする必要のない部分ですが、ロールテーブルで使用する場合にはテーブルの隙間と平行にならないように置くか、下に板を敷くなどの対策が必要です。
横長なのでかなり場所をとる
普通サイズのガス缶を接続した状態で、全体の長さが37cmにもなります。そのためテーブルに置くとかなりの面積を取られてしまいますし、小さめのテーブルで使用するとはみ出ることもあります。
地面に置いて使用するのであれば問題ありませんが、テーブルの上だけで完結したい方はこの点については考慮すべきでしょう。
登山には向かない重量
G-ストーブ本体の重量は380gで、補助ゴトクを合わせると400gもあります。本体がコンパクトなだけに、持ってみると数字以上にズッシリと重く感じられます。
この重さと引き換えに高い耐久性と安定感を生み出しているとはいえ、人によっては無視できない重量です。少なくとも私がG-ストーブを持って登山に行くことはないでしょう。
カッコよくて頼れるバーナー!それがSOTO G-ストーブ
いくつか気になる点はあるものの、総合的に見ると優れているところが本当に多いバーナーです。
どっしりとした安定感、薄さがもたらす収納性、落としてもびくともしない耐久性、類まれな風への耐性、メスティンや肉厚鉄板miniとの相性。
そして何よりカッコいい!
そのほかにもあげればキリがないほどの魅力にあふれたSOTO G-ストーブは、おそらくこれから先もずっと、私が所有するキャンプ用品の主力であり続けると予感しています。
このガスバーナー、超オススメです。
SOTO Gストーブ ST-320
使用時サイズ:幅15.3×奥行19.5×高さ7.7cm
収納時サイズ:幅14.2×奥行7.8×高さ2.5cm
本体重量:380g
発熱量:2.1kw(1800kcal/h)
使用時間:約2.1時間