6月28日(火)よりキヤノンギャラリー銀座で、10月18日(火)よりキヤノンギャラリー大阪で写真家・秦 達夫さんの写真展『 Traces of Yakushima 』が開催されます。コロナ禍の影響で2年延期され、満を持して開かれる屋久島作品展。秦さんに、今回の写真展の見どころと、屋久島の魅力をお聞きしました。
巨樹の深い森、神々しい山々…屋久島の姿
屋久島に60回近く出掛けていると「屋久島の魅力は?」とか「飽きませんか?」とよく聞かれます。その答えが沢山ありすぎて返答するかのように、過去2回個展を行ないました。
話がズレるかもしれませんが、僕にとっての屋久島はカウンセラーのような存在なんです。脳天気だと思われがちな僕ですが、上手く行かない事や次の一手を迷う事がよくあります。そんなモヤモヤした感覚が、島を歩いているとクリアーになって行くんです。決心が着くと言うか、覚悟を決められると言うか。その判断が正しかったかどうかは何とも言えませんが、モヤモヤがなくなり進む方向が明確化される。だから、時間ができると屋久島に渡ってしまうんですよね。
見たこともない巨樹が立ち並び苔に覆われた深い森、黒潮が運ぶ湿度のある風、神々しい雲や山々。どことなく全てが神秘的。それらが行く度に表情を変える。全てがフォトジェニックで時間がいくらあっても足りない。過去2回の写真展はQuestionに対してanswer的なものだったと思います。自分が観て来た島はこんな場所です、と伝えたかったんです。
しかし、今回開催する写真展『Traces of Yakushima』は僕が感じる屋久島は実はこんな姿をしているんですと、表現しています。何処か怖さを感じたり、ホッとさせられたり。屋久島の森を歩いたことがある人ならば共感してもらえると思います。縦も横もないスクエアフォーマット・白と黒のモノトーン描写。きっと新しい屋久島を感じて頂けると思います。
秦 達夫 写真展『 Traces of Yakushima 』
キヤノンギャラリー銀座
- 会期:2022年6月28日(火)~7月9日(土)
- 日・月曜日/祝日定休
- 営業時間10:30~18:30
- 東京都中央区銀座3-9-7トレランス銀座ビルディング1F
- https://canon.jp/personal/experience/gallery/schedule/ginza
TEL 03-3542-1860
キヤノンギャラリー大阪
- 会期:2022年10月18日(火)~10月29日(土)
- 日・月曜日/祝日定休
- 営業時間10:00~18:00
- 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
- TEL 06-7739-2125
- https://canon.jp/personal/experience/gallery/schedule/osaka
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止・延期になる場合があります。