身近にある万能な野草、タンポポ
春真っ盛りの季節ですが、今は家でゆっくりと、そして外出時は人があまり密集しない場所に行くように心がけたりと、みんなで協力し合う事が大切な時期だと思います。そんななか、近所のスーパーやコンビニなどに買い物へ行く道すがら、ふと目にするのが野草「タンポポ」。歩道の脇や、駅前の広場だったり、家の庭などに生えている、とても身近な存在の野草です。お手当としても万能なタンポポを、「食」と「美容」の観点で、手軽に楽しめる方法を2回に渡ってお伝えします。
色や形の違うタンポポがあるって知ってた?
タンポポの種類は今でも研究が続くほど種類が多く、世界には約400種類、日本には約20種類のタンポポが自生していると言われています。種類によって形が違ったり、色が違ったり、味にも違いがあったりしますが、それぞれの地域ごとに薬用・食用として、昔から人々の暮らしの中で親しまれてきました。
「タンポポ・シロップ」で春をカラダに取り入れましょう
日本では「雑草」と思われているタンポポですが、ドイツでは畑で栽培されていたり、中国では漢方としても使われたりと、とっても「栄養価」のある野草です。「炎症を改善する」効能がある野草でもあり、花粉症や喉の痛みなど、お手当として取り入れるのに適しています。今回は、タンポポでシロップを作り、日々の食生活のなかにぜひ取り入れてみてください。
タンポポ・シロップの作り方
必要な道具
・包丁、まな板
・すりおろし器
・鍋
・ザル
・煮沸消毒した瓶
材料
・タンポポの花 1カップ(50個ぐらい)
・リンゴ(無農薬でない場合は皮を剥いて使用) 1個
・てん菜糖 3カップ(約450g)
・レモン(今回は文旦を使用) 1個
・水 1リットル
作り方
1. タンポポの花を軽く洗い、リンゴは種を取り、一口ぐらいの大きさに切り、鍋にてん菜糖、水と一緒に入れる。
2. 鍋にレモン(写真は文旦)の皮をすりおろし、そのまま絞ったレモン(文旦)汁も入れる。
3. 30分煮る。最初は強火で、沸騰したら中火にする。
4. 火を止めて、ザルでこす。
5. 煮沸消毒した瓶に、漉したシロップだけ入れ、冷めたら蓋をして冷蔵庫で保存する。
タンポポ・シロップは、レモネードに一緒に入れたり、紅茶に足したり、ハチミツのように楽しむことが出来ます。
余った花や果実を、タンポポ・ジャムにしてみよう
せっかくの美味しいタンポポや果肉、捨ててしまうのはもったいない! そこで、余った具材を使って、美味しいジャムを作りましょう。
必要な道具
・ミキサー
・煮沸消毒した保存瓶
材料
・タンポポ・シロップ作りで余った、タンポポとリンゴ
作り方
全ての材料をミキサーに入れて、混ぜたら完成です!
タンポポ・シロップも、タンポポ・ジャムも、瓶に入れて冷蔵庫で保存してください。1週間程度は日持ちがします。パンやクラッカーに乗せたり、ヨーグルトにかけたり、色々試してみて下さいね。
タンポポ監修/森 昭彦