こんにちは、ライターの志田です。前回、私がハマっているテンカラ釣りの道具を紹介しました(https://www.bepal.net/play/canoeing/93066)。この記事では、実践編に入る前に、テンカラを含めた渓流釣りに必要な装備やポイントを紹介します。それらをおさえて、安全・爽快に渓流を満喫しましょう!
装備&服装
釣行も安全第一。慣れない人にとって、渓流はそれなりに危険をはらんだスポットです。まずは安全に釣りを楽しむ装備をそろえるところから、釣行準備をはじめましょう。
ウェーダー
長靴と防水パンツが一体になったもので、これがないと渓流釣りは始まりません。形相が複雑な渓流では、水に浸かりながらキャスティングしたり、川を横断するシーンがたびたびあります。そんなときウェーダーを履いていれば、水温が低い渓流でも濡れずに釣りを楽しめるのです。
初めて渓流釣りをする方は、ウェーダーの靴底と丈に注意しましょう。靴底には、通常の長靴のようなタイプと、フェルトタイプがあります。フェルトタイプは、滑りやすい岩や川底でもグリップが効きやすいため、より安全です。丈は大きく分けて、ヒップウェーダー(股下まで)、ウェストハイウェーダー(腰上まで)、チェストハイウェーダー(胸まで)の3種類があります。入門用に最適なのは、腰上までが防水のウェストハイウェーダー。理由は、水深が腰以上になる川の横断を、断念せざるを得ないからです。渓流を安全に楽しむためには、適度に制限を加えることも大切になります。
タモと魚篭(びく)
釣った魚を持ち帰りたい場合、タモと魚篭(びく)をそろえましょう。タモはランディングネットとも呼ばれ、魚をより確実にキャッチするために使います。ラバー素材のネットは、針が絡まりにくく、比較的魚体を傷つけないのでおすすめ。びくはハードタイプやソフトタイプなどさまざまです。私が使っているのは「友バッグ」。ソフトタイプで、かさばらないため渓流を身軽に移動しながら釣りを楽しめます。また、タモやびくを持ち歩く場合、ベルトがあると便利。タモ、びく、竿で両手が塞がり、うっかり滑って流されるなんて事態を防いでくれます。
服装
服装には、そこまで気を使う必要はありません。ただ気温が高くても、長袖を着用しましょう。渓流釣りでは、やぶの中を進んだり、虫に刺されることがままあります。帽子やサングラス、タオルなど、アウトドア全般に必要なものがあると快適です。
ルール&マナー
渓流釣りには、最低限のルールやマナーがあります。ルールは、渓流釣りが続いていく上で大切なものですし、釣り人たちのマナーが悪いと気持ちのよい釣りができません。ルール、マナーをおさえて釣りに出かけましょう!
遊漁券を買おう
テンカラやフライフィッシングといった釣法を問わず、渓流で釣りをするには「遊漁券」の購入が必要です。販売元の漁業協同組合、いわゆる漁協やコンビニエンスストアで購入が可能。私が住む飛騨市であれば「高原川」や「宮川下流」というように、流域ごとに購入すべき券が異なります。また、当日券や年券などの種類もあり、1日渓流釣りを楽しみたいのであれば当日券、渓流解禁期間中ずっと使えるのが年券です。価格は当日券で1000〜2000円程度、年券で4000〜6000円程度。
遊漁券の購入が大切なのは、売り上げが漁協が行う放流事業や河川管理の費用になるからです。みんなで楽しく、渓流釣りを続けていくために、必ず遊漁券を購入しましょう。
禁漁期間やサイズ規定
流域ごとに、禁漁期間や禁漁区間があります。また、持ち帰る場合にはサイズの規定があることも。こうしたルールは、各漁協のホームページで確認できます。
基本は下流から上流へ
渓流釣りでは、基本的に下流から上流へと釣行を進めます。そのため、他の釣り人がすでにスポットにいた際、そのすぐ上流から釣り始めるのはNGです。これは誰かが定めたルールではありませんが、お互い気分が悪くならないために暗黙の了解として通っています。どうしても同じポイントに入りたい場合、一声かけて先行者から見えなくなるくらいの距離を維持するようにしましょう。
私が暮らす飛騨市には全国有数の渓流があります。それだけに、釣りをしていると漁協の存在意義を感じることも多いです。また地元の人との会話では、渓流での事故やマナーが話題になることもしばしば。そんな話題の中心人物にはなりたくないですよね。安全かつ気持ちの良い釣行のためにも、しっかりとした装備で、ルールやマナーを守りながら渓流釣りを楽しみましょう!