テイクアウトにぴったり!どこでもテーブルが完成
グルメサイクリングガイドをしている職業柄、絶対に削れないものといえば、それはやはり”食”。年間500軒、ほぼ毎日実店舗で外食をするために自転車を走らせていたが、うれしいことに最近はテイクアウトを始める店が増えている。テイクアウトを利用した場合、近所ならば家で食べることになるが、遠方のお店になると帰宅までの時間がかかり、食品が傷んでしまう。それによりテイクアウトしたものを外で食べる頻度も多くなってきたのだが、都合よく公園があったり、ベンチやテーブルがあるわけでもない。そんな時、私が所有するビッグファットダミーというロングテールバイクが、テーブルにならないだろうか?という構想を思いついた。
そのテーブルがコレ!純正天板より前後左右に2cmずつ伸ばし、12.5cm幅の板を左右に観音開きで展開するエクステンション機能を装備したテーブルだ。今回はテストで作成していただいたので、柔らかめの杉を使用。車庫に自転車を取りに行くたびに、木の香りが立ち込め清々しい気持ちになる。実際に装着して走ってみても、もともとこの自転車についていた金属製のノーマル天板と変わりなく、段差でのガタつきもなくて良好だ。
テストライド途中で、富山名産”鱒の寿司”をテイクアウト
川上鱒寿し店
住所 富山県富山市丸の内1-2-6
TEL 076-432-5129
https://masuzushiten.com/
早速、テストライドをしに自転車を走らせた。途中、富山名産=鱒の寿司を知り合いの店で購入し、海沿いまで出てテーブルを展開。天板の広さがノーマルの約2倍になっているため、お皿やカトラリー、コーヒーを淹れる器具などを置いても余裕がある。いずれはガイドの際に、お客様にこのテーブルでコーヒーやお茶を楽しんでもらう予定だ。場所を選ばない”どこでもテーブル”は最高のアイテムとなりそうな予感がする。
八尾隠れ城の城主にテーブルづくりを打診
今回テーブルの製作を依頼したのが、以前グルメサイクリングイベントで協力いただいた、富山市八尾にある”Cafe Gallery Craft 幹”さんだ。写真でもわかる通り外観はなんと”城”である。何故ここに城があるのか?は内緒にしておこう(笑)。城主?でもある畠山幹夫さんは、木材屋さんのご子息で、独立後に現店舗&自宅にて自身の作品を展示。こだわりは、既製品にない天然無垢の家具で、入口の門からして、その荒々しく大胆なセンスが伺える。平日はお二人で依頼された家具製作をし、週末にはご主人がピザを焼き、奥様が調理を担当するカフェへと変わる。薪窯で焼かれるピザは、いわゆるナポリ系ではなく、甘みが香る子供が好みそうなやさしい生地。職業柄、様々な種類の木材が手に入るため、甘い木の香りが生地に移るように、その季節に応じて木材をチョイスしているからこそ生まれる味だ。
Cafe Gallery Craft 幹
〒939-2361 富山県富山市八尾町三田251
TEL/FAX 076-455-2515
facebook:https://ja-jp.facebook.com/siromiki/
今回私がデザインし、幹さんに製作を依頼したオリジナルテーブルは、杉を利用して茶色に着色した。加工費、材料費を合わせた価格は、30,000円(税込)ほど。使用する木材によって値段は変動する。
これからの時代、あなたも色々なテイクアウトを楽しんでみてはいかが?