カート・コン・ターはかつてこの街の交易の中心地だった場所で、川沿いの船着き場では多くの商品がやりとりされていたそうです。立派な造りの木造建築も数多く建てられましたが、しばらく前までこの地区はずっとさびれた状態でした。しかし、2005年頃から古い建物の修復が進められ、それらを活用したアートセンターやカフェ、レストランなどがオープン。週末のナイトマーケットのにぎわいと相まって、この街で再発見された魅力を体感できる場所として注目されるようになりました。
細かな細工が施された、色とりどりのランタン。眺めていると、心が何だかすーっと落ち着きます。
北タイの小さな街で週末に繰り広げられるナイトマーケット。チェンマイなどのそれに比べるとずっと小さな規模ですが、だからこそじんわりと味わえる魅力が、カート・コン・ターにはあります。初めてなのにどこか懐かしく、にぎわいの中に、なぜかほんのちょっぴりせつなさも感じてしまうような。もしラムパーンを訪れるなら、滞在する日程はぜひ週末に合わせてみてください。
山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』の増補新装版を雷鳥社より刊行予定。
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