自然派におすすめの富山観光スポット巡り
今回は、富山市八尾から自転車でも車でも気軽に楽しめる景観の良い3スポットを紹介してみたい。
1.自転車で目の前まで行ける「川倉不動の滝」
毎年9月に開催される「おわら風の盆」で知られる町=八尾から山に向かって約6km。野積川に沿って自転車を走らせる。時間にしてゆっくりでも45分。多少の登り坂はあるが、ほとんど直線なので迷うこともないお気軽なコースと言えるだろう。
しばらく走ると、左手に「川倉不動の滝へ」という看板が。正確に測ってはいないが、ラスト100mは8%前後の登り坂なので、脚力に自信のある人はチャレンジ。無理そうな方は押して登ってみよう。
登り切ると駐車場が左手にあり、車で出かけた場合は、ここから徒歩になるが、自転車はこのまま進入できる。滝の目の前まで自転車で行けるのは、富山でも希少な存在だ。
新緑のなか、苔の回廊から姿を覗かせるのが川倉不動の滝。高さは8mで、7月の滝開きでは滝に打たれる光景も見られる。滝開きの日でなくても、真夏なら滝で水浴びをしていくのもいいだろう。
川倉不動滝
住所:富山県富山市八尾町東川倉1237
2.料理屋、コーヒー専門店に大人気の「ガット出の水」
次は八尾の町から11km。不動滝の一本隣の山沿いの桐谷という場所に向かって自転車を漕ぐ。途中までは、それほどきつい登り坂はないが、目的地の2km手前の久婦須川を渡ったところで約600mのなかなかしんどい坂がある。が、ゴールはすぐそこ、我慢だ。登り切って坂を下っていくと、突然、ケヤキの大木が目の前に現われ、そのすぐ横に「ガット出の水」はある。
富山には湧水地は沢山あるが、ここには他にはない圧倒的な違いがある。それがこの写真だ!
初めて見た時は本当に驚いたものだ。この水は、4km離れた大亦谷から引かれている。富山の名水には認定されていないが、その豊富な流量と、癖のない水質は、県内外の料理屋やコーヒー専門店、BARなどのスタッフが、わざわざ数百リットルタンクを持って汲みに来るほどの人気スポットだ。この日も入れ替わり立ち代わり汲みに来ている人の姿を見かけた。
写真で伝わるかわからないが、ドバドバと止めどもなく水がパイプから出ている。水道の蛇口を全開にしてもこれほどの量は出ない。毎分2tという豊富な流量は県内でもトップクラスだ。
ガット出の水
住所:富山県富山市八尾町桐谷1519
3.安らぎ、落ち着ける眺望カフェ「風の家」
最後は八尾の町から約6km。神通川の傍らの竹林にひっそり建っているカフェ「風の家」だ。
一見すると普通すぎる店構えのため、情報がなければ入ることはなかったかもしれない。ツアーのために新規店舗を開拓した時に、偶然、Google検索して見つけた。ただ、その時はスイーツが目的だったため、なにげに入ってみると予想以上の景観にビックリ。一瞬で心を撃ち抜かれ、自然とテラス席に足が向いた。
じつは今まで数回訪れているが、店内での飲食回数は未だゼロ(笑)。「この店の自慢は眺望のみ」と店主の水井君枝さんが断言するだけあって、極上の立地が目を楽しませてくれる。夏頃になると、セミの唄を聞きながら一人静かにテラス席で黄昏れるのが私の楽しみ方。「心の底から帰りたくない…」。そう思わせる県内唯一のカフェだ。
この時は旬の「さくらんぼソフト」をいただいた。9月中旬からは風の家名物「いちぢくソフト」(税込900円)が味わえるそうだ。いちぢくは自家製の「蓬莱柿」(ほうらいし)という在来種を使用している。柿という漢字が使われているため、よく柿と間違われるらしい。
いかがだったでしょうか?自転車でも自動車で行っても楽しめる”景観”に優れたスポット3選。富山市八尾にお出かけの際には是非立ち寄ってください。
眺望茶処「風の家」
住所:富山県富山市八尾町城生2705
TEL:076-454-2220
営業日:木~土曜日
今回のコースを自転車で行ってみたい!と思われた方は、当グルメサイクリングツアーに問い合わせてみて下さい。
富山グルメサイクリングツアー
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撮影協力・モデル/S
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