高級ハードクーラーで人気のイエティは、バケツやバッグなど、卓越した保冷機能のノウハウを生かした丈夫なアイテムを続々と発表している。しかし、今回紹介するイエティ商品は、それとはほぼ無関係ともいえるキャンプギア。なんと、チェアなのだ!
今回その商品をお借りできたので、どんな商品なのか試してみた。
圧倒的な耐久性と弾力性のあるファブリックに注目
今回紹介するイエティのトレイルヘッドキャンプチェアは、「legendary durability=伝説の耐久性」と自負する超頑丈なチェア。リクライニング機能や高さ調節機能はなく、無駄なデザインを削ぎ落としたシンプルさがむしろ潔い。
収納サイズは約109.2×22.9×29.9cmで、重量は約6.0kgと、ここ最近のチェアにしては大型で重量もなかなか。そのため、持ち運びは肩がけもでき、さらに背負うことができるようになっている。
キャンプやフェスで、背負って持ち運んでいる人がいれば、間違いなくイエティもチェアだとひと目でわかるだろう。
本体は収束タイプで、広げれば簡単にチェアが開くのだが、その後に2つの設営行程がある。1つ目は肘掛けで、先端部を下へ押すとカチッとなり固定される。撤収時はボタンがあるので、これを押せば固定が外れる。
2つ目は背中で、中央にあるレバーを下へ押せば背面がピンと張るようになり、これで完成。これを同社ではロックダウンコンフォートシステムと呼んでいるそうだ。撤収はその反対の行程を行えば組み立てとほぼ同じくらいすぐにできる。
チェアのディテールを見てみよう。こちらが座面と背面で使用されているファブリック。ポリプロピレンとポリエステルを混紡したFlexGridというメッシュ生地で、光沢のある上品な質感に仕上げている。
興味深いのは、脚にはアルミを使用しているのに金属感がなく、むしろマットな質感であること。しかも、他のメーカーのチェアと比べて太めに設計されている。
FlexGridとこの頑丈なフレームにより、耐荷重はなんと約500ポンド(=226kg)を実現! 伝説的な耐久性とはここからきているようだ。
さらに、右側にはドリンクホルダーを搭載。底に穴が開いているので、結露によってドリンクの周りに付いた水滴を下へ流してくれる。こちらは本体に固定されているため、落としたり忘れたりする心配はない。
実際にイエティのチェアに座ってみた
さて、このトレイルヘッドキャンプチェアの座り心地はいかなるものか、実際に試してみた。身長は163cmで胴長短足の筆者。パッと見は大きく感じるが、座ってみるとしっくりくる。
背面の生地の張りも良好。生地は繊維というよりテープ状のものを編んでいるため、オウトツのあるざらっとした感触ではあるが、これによって通気性があり、しっかりとした弾力を備えている。また、おしりから腰にかけて生地が包み込んでくれる感覚があり、快適に過ごせた。
ハイバックではないため、頭を後ろへ預けることはできないが、とはいえ生地の弾力のおかげで首は痛くなりにくい。キャンプだけでなく、家やベランダでの使用も安心だろう。
価格もラグジュアリー級!
ちなみに、こちらのチェアの値段は4万5000円+税とかなりお高め。クーラーとほぼ同じくらいの価格で、メジャーブランドのコールマンやスノーピークでも2万円を超えるものはそうそうない。キャンプや室内など幅広い場所で使うなど、使用シーンを考えて使えば元が取れるかもしれない。
イエティのチェアで快適な時間を過ごそう
値段は高いとはいえ、イエティという安心できるブランドと500ポンドの最高レベルの耐荷重、そして洗練されたデザインは、きっと日々の生活を豊かにしてくれるだろう。他の人と被らない、本物志向の人は購入を検討してみてはいかがだろうか。
商品情報
価格:¥45,000+税
使用サイズ(約):92.1×63.8×78.9cm
収納サイズ(約):109.2×22.9×29.9cm
重量(約):6.0kg
耐荷重(約):226kg
エイアンドエフの公式サイト
https://www.aandfstore.com