本場高知で感動!温かい鰹のタタキを塩でいただく
スーパーでもよく見かける「鰹のタタキ」。鰹の本場高知では、「塩タタキ」という食べ方があるのをご存じですか?
焼きたての鰹のタタキを温かいうちに切り分ける「焼き切り」にし、塩で味わう高知ならではの食べ方です。私もかつて高知旅行で体験し、あまりの美味しさに感動した覚えがあります。それ以来、ずっと次の機会をうかがっていたのですが、なかなか実現しそうにありません…。
ということで今回は、鰹の塩タタキ作りに挑戦してみることにしました!
必要なものを調達しよう
今回準備したもの
<道具>
・焚き火台(または代わりになるもの)
・串
・藁
・軍手
<食材>
・鰹の柵
・塩
・お好みの薬味
炭で炙ったり、スモークしたり、コンロで焼いたり…方法もいろいろあるのですが、せっかくなら外で豪快に炙りたい!と思い、香りのよい「藁焼き」にすることに。となれば、まずは藁を調達しなければなりません。
藁なんてどこにあるの?と思われるかもしれませんが、ホームセンターへ行けば高確率で売っています! 私は近所にあるホームセンター「コーナン」で購入しましたが、園芸コーナーに置いてありました。
そして、実は藁以上に頭を悩ませたのが「鰹」の調達。スーパーで鰹のタタキはよく見かけるのですが、刺身が意外と売っていない!特に今回は刺身の柵ごとほしかったので少し苦労しました。
もちろん普通に売っているお店もありますが、もし見つけられなかった場合は「鰹のタタキをさらに炙る」という裏技(?)もあります。この方法でも「藁の香りをまとった温かいタタキを食す」という醍醐味は味わえますよ!
今回はスーパーを数件まわった結果、宮城県産の「トロ鰹」を見つけたので購入。トロ鰹といえば、秋が旬と言われる脂ののった「戻り鰹」のイメージですね。時期的には初夏が旬と言われる「初鰹」を狙いたかったですが、どちらも美味しいので問題ないでしょう!
藁に火を入れたら時間との勝負
さて、必要なものが揃ったら早速タタキ作りに入りましょう。(大きな火を扱うので、キャンプ場やバーベキュー場など広くて安全な場所で行ってくださいね!)
まずは購入した鰹に串を刺します。
最低でも3本、さらに安定させたい方は5本ほど使うと安心です。網に乗せて焼いてもいいのですが、表裏を返しながら焼くことを考えると串の方が圧倒的に便利。大きく火が上がるので、できるだけ長くてしっかりしたものを選びましょう。
ここからは時間との戦いです!藁はすぐに燃え尽きてしまうので、火を着けたら一気に炙る!
強火でサッと炙り、表面に焼き色がついたらOKです。
余熱で中まで火が通るのを防ぐため、通常のタタキはここで一旦、氷水に入れて冷やします。
今回は温かいままいただく「焼き切り」スタイルなので、すぐ切り分けてしまいましょう。購入した藁の半分を使い切ると、火の通り具合はこんな感じでした。
ちゃんと「鰹のタタキ」の断面になっていて感動です!
そして薬味は、にんにく、ねぎ、かいわれ大根を用意。この他にオニオンスライスやミョウガ、大葉あたりも相性バッチリですね。
鰹をなるべく温かいうちに食べたいので、炙る前に薬味の準備は済ませておきましょう。
そして、切り分けた鰹に薬味をたっぷり乗せれば…完成です!
あとは、塩をふっていただきましょう。塩は少しだけ粒の荒いものにすると、存在感があっていいですね。
にんにくと塩がガツンと効いた塩タタキは、ビールや冷酒とも相性最高!藁焼きで汗だくになった身体には、ご褒美のような組み合わせです。
塩タタキはやっぱり美味しかった
塩だけで食べると生臭くないか気になる方もいるかもしれませんが、焼きたてであれば臭みも少なく、香ばしい風味をそのまま味わうことができます。氷水でしめていないので身もやわらかく、薬味との馴染みもいいように感じました。
冬キャンプのひんやりとした空気のなか、温かい塩タタキを食べるのも美味しいかもしれません(熱燗にも合いそう)。夏場は時間がたつと傷んでしまう恐れがあるので、なるべく早く召し上がってくださいね!