“サーフマット”でサイクル&サーフを楽しむ
秋の風が入ってきて、サイクリングが気持ちのいい季節になると、自転車もサーフィンも両方楽しみたくなります。どちらも自分の力と自然の力を使う遊び。自宅から自転車で出発、海で遊んで自転車で帰ってくるという時間は、心も体も何かすがすがしいものを感じます。
サーフマットってどんなもの?
サーフマットという空気で膨らませるボディーボードのようなボードは、空気を抜くと自転車のウォーターボトルほどのサイズになるので、フィンと合わせてパッキングしても、とても軽快にサイクリングを楽しむことができます。今回は自宅から20㎞ほど離れたビーチまでのサイクリングと、サーフィンを楽しんだ半日をレポートします。
購入から5年経っても損傷なし
上の写真にある空気で膨らませるエアビーチマットのようなものが、僕が愛用している”サーフマット”です。オーストラリアでデザインされていて、海外通販で手に入れてから5年以上経ちます。現在でも、生地が劣化したり、接着部分が剥がれたり、エアバルブが損傷することもなく、まだまだ普通に使えます。波の高さが2m以上になる時にも使っていて、かなりのハードコンディションを乗り越えてきています。
空気の量を調整して乗りやすく
マットのサイズは実測で、長さ110㎝、幅60㎝、厚さ10㎝。空気をいっぱい入れると、体重62kgの僕には浮力がありすぎるので、少し空気を抜いてフニャフニャにして使っています。陸上でフニャフニャでも、海の上でマットに乗るとしっかりと形ができて浮力も十分です。波と自分の体重に合わせて浮力を調整できるのもいいところ。
空気を抜いて小さくすると、750mlのサイクリングボトルと同じくらいのサイズに。この携帯性は、自転車のバッグにパッキングするのにとても簡単で、場所を取りません。
自転車へのパッキングも楽々です
今回使用した自転車は「Bombtrack/Hook2」。グラベルライド、バイクパッキングに向いていて、スチールフレームのマイルドな乗り心地です。これに「オルトリーブ」の定番パニアバック、「フロントローラー」(上の写真の赤いバッグ)を片側に一個のみ装着して、空気を抜いて小さくしたサーフマット、足ひれ、ウェットスーツを詰め込んだら準備完了。
スチールフレームだからバイクライドも快適
フレームの剛性が高いため、これくらいの軽量の荷物だとフラフラしたりすることもなく、まっすぐに進んでいきます。もちろん、ペダルを踏みこんだ時にバイク全体のたわみを感じることもありません。ライディングに集中できて、純粋にサイクリングを楽しむことができるバイクです。そして、スチールフレームと、太めのタイヤのおかげで、路面のショックをよく吸収してくれます。今回のようなサイクル&サーフだけでなく、軽量のバイクパッキングにもおすすめのセットです。
さあ、出発!
まずは一番近くのビーチをチェック。波が高いときには、ここでサーフィンすることもありますが、この日はとても穏やか。ちょっと休憩して次のビーチを目指します。
途中の景色も楽しみながら
次のビーチへ向かうまでの道から海を見下ろすと、波が立っているのが見えてきました。わくわくが始まる瞬間です。サイクリング中の楽しみは、いい景色だったり、おいしい食べ物だったり、坂道を上り切った達成感だったり様々ですが、波があるところに行くという楽しみは僕にとって格別のものがあります。
いよいよビーチに到着
ビーチに到着。小さいけれど波が入っています。海に出ているサーファーも数名。ここは宮崎県の恋が浦ビーチ。トイレと無料の水のシャワーもあって、海で遊ぶ環境はとてもいいです。波がいいときは地元のサーファーが集まってくるので、地元優先で、マナーを守ってサーフィンを楽しみたい場所です。
素敵な色のサーフボードでいい波に乗っていたサーファーが戻ってきました。僕もしばらく波を観察、乗れそうな場所を選んで、さっそく海に向かいます!
サーフマット独特の感覚で波に乗る
写真は別の場所で撮影したものですが、サーフマットで波に乗るとこんな感じです。ボディーボードに近い感覚ですが、マットは柔らかくて常に波に合わせて形が変わるので、波の力をより全体で感じている気がします。うまく波に合わせると、波の崩れ方に合わせて横に滑っていくこともできます。ただし、ボディーボードのようにターンをしようとすると、ボードの角がないのでターンせずにずるずるとテールが滑っていってしまいます。急に曲がろうとせず、足ひれと体全体を使って大きいカーブを描くのがコツ。
サーフマットの注意点は?
サーフマットの注意点は、サーフボードのようにリーシュコード(ボードと体をつなぎ留めておくひも)を取り付けることができないことです。波にまかれたときはマットの端をしっかり持って体と離れないようにする必要があります。体から離れる可能性が大きいので、基本的にはマットなしでも泳いで岸まで戻れるコンディションで楽しむようにしています。こうした点に慣れてしまえば、自転車で簡単に持ち運べるサーフマットで、サイクリングの途中にサーフィンができるのは魔法のよう。
サイクル&サーフ、ぜひ!
このサイクル&サーフは、どこかに行ってみようという、おでかけ心をくすぐるとてもいい遊びだと思います。いつもサイクリングで行き慣れたビーチに、今日はサーフマットを持ってサーフィンもしてこよう!と思う日が突然やってきて、日常の遊びのスパイスになっています。さらに遠くに行きたくなって、僕はこのスタイルでフィリピンのパラワン島や、スリランカの南西海岸のサイクル&サーフも楽しみました。
自宅近くのビーチから始めて、だんだん遠くへ
自宅から行けるビーチから始めて、だんだん遠くへ行きたくなる。サイクル&サーフには、奥の深い魅力があるのです。そんなに遠くに行く必要はないのですが、自転車、サーフィンのどちらも楽しむ方にはぜひ近くのビーチからこの小さな冒険を楽しんでほしいと思います。そして、自転車、サーフィンのどちらかを楽しんでいる方、どちらもこれからという方、この記事を読んでくださった機会に、ぜひ新しい遊びにチャレンジしてみてください!
商品情報 ※海外サイトのため、英語表記になります。
https://www.kryptsurf.com/SURFMAT.htm