話題のダイソーメスティン。トランギアメスティンと徹底比較!
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    2020.07.24

    話題のダイソーメスティン。トランギアメスティンと徹底比較!

    私が書きました!
    ママキャンライター
    天嶺 葵
    北海道在住。キャンプと料理、DIYをこよなく愛するアウトドア系フリーライター。3児の母でもある。本格的なキャンプはもちろん、子どもやペットのニワトリと楽しめる、手軽なアウトドアライフを満喫中。目下の夢は老若男女にアウトドアの楽しさを広める、ブッシュクラフトインストラクターになること。

     

    発売されてからすぐ、各地で売り切れ続出、入手困難となったダイソー(DAISO)のメスティン。
    メスティン、と言えば、真っ先に思い浮かべるのは、スウェーデンのアウトドアブランド「トランギア」製のものではないでしょうか。

    ふたつのメスティンにはどんな違いがあるのでしょう。今回はこの2種類のメスティンを比較しながら、使用感などをレビューしたいと思います。

    トランギアとダイソーのメスティン比較ポイント

    並べてみると、ダイソーメスティンのほうが一回り小さく丸みがあります。

    両方ともアルミ製で、ハンドルの作りも似ていることから、大きさ以外に目立った違いはないように見えます(なお、ダイソーは新品ですが、トランギアは愛用歴2年ほどのものなので、使用感があります)。
    もう少し細かく比較してみましょう。

    仕様を比較してみます。容量の差は250mlです。

    上記以外の部分では、本体の厚みとハンドルに違いがあります。トランギアはダイソーよりもわずかに厚みがあり、ダイソーはトランギアよりもハンドルが骨太にできています。
    大きな違いはやはり価格ですが、ぱっと見はあまり分かりません。

    横から見ても大きさの違いが分かります。

    細かいことを言えば、ハンドルがリベット箇所で留まっているトランギアに対して、ダイソーは箇所留めです。ハンドル部分は横に引っ張って開くことで、どちらも同じように取り外しが可能です。

    手前がトランギア、奥がダイソー。

    側面の蓋位置に線があるのがトランギア、ないのがダイソーです。
    大きさ以外の見た目は似通っているように見えます(使用感の差は見ないふりでお願いします)

    実際の使用感を自動炊飯で比較してみた

    よーいどん、で同じように炊いたら、結果はもちろん同じはず……。

    比較しやすいよう、同じ条件下で1合分の炊飯をしてみました。
    ダイソーメスティンには、初心者向けに炊飯のための詳しい説明書が添付されています。親切ですね。

    自動炊飯と呼ばれる、固形燃料を使った炊飯方法です。ただいま加熱中。

    お米をセットし、固形燃料(1個25g)に点火すればあとは勝手に炊飯してくれる。そんなほったらかしの自動炊飯で炊いてみましょう。

    お米1合に対して、水190mlを使用しています(基本は200mlと言われています)。

    <お米の炊き方>
    1.お米を研いで分量分の水を入れ、15分ほど給水させます。
    2.ポケットストーブに固形燃料をセットしてメスティンを乗せ、点火します。
    3.ふきこぼれが気になるときは、下に受け皿などをおきましょう。蓋が持ち上がってくるので、上に重石代わりのココット型を置いています。

    火が消えたあとは、布などにくるんで蒸らすと◎。これは愛用の鍋帽子です。

    4.火が消えたら、軍手やミトンなどをはめた手でひっくり返します。
    5.出来れば布などにくるみ、15分程度蒸らします完成。

    どちらも美味しそうに炊きあがりました!

    ふたつとも、とても美味しく炊きあがりました。味もお米の立ち方も変わらず、ほんのりお焦げが香ばしいです。

    トランギアとダイソー、どちらも同じように炊飯が出来るようですね。作りなどで、調理に差が出るようなことはない、ということが分かりました。

    比較というより、コラボさせてみたらどうだろう

    気持ちいいまでのシンデレラフィット。

    一通り比較してみて思いましたが、特筆すべきはその違いではないようです。

    ダイソーメスティンは、トランギアメスティンと入れ子になるところに、大きな魅力があると言えます。高さも幅も、もはやこう収納することを考えて作った、としか思えないぴったりさ加減。

    UNIFLAME(ユニフレーム) の山クッカーなどに代表される、コッヘル(※携帯用の小型の調理器具)で知られるとおり、入れ子の調理器具がキャンパーにとって便利なのは、言うまでもありません。

    今までキャンプに、トランギアメスティンひとつを持参していた方にこそ、ダイソーメスティンは魅力のアイテムと言えそうです。

    トランギアと入れ子にした状態で、収納してみましょう。

    トランギアから比べれば小さいダイソーメスティンですが、必要なものを入れてみれば、意外と収納力があることが分かりました。

    一番下にあるオピネルナイフのミニナイフは、ただの遊び心です。

    <収納内容>
    ・ステンレスMINI焚き火台(BE-PAL『はじめての焚き火入門』付録)
    ・固形燃料(ダイソー25g三個入りで販売のもの)
    ・オリーブオイル
    ・ターボライター(SOTO
    ・フォーク&スプーン(UNIFLAM
    ・ナイフ(OPINEL)
    ・ミニナイフ(OPINEL)

    大きめのポケットストーブは入りませんでしたが、写真のMINI焚き火台は固形燃料と合わせて入りました。
    これで入れ子にして持ち運べるのなら、ある意味必要十分ではないでしょうか。

    どちらがいいというより、あわせて使うのがベスト

    ご飯を炊いて、おかずを別に作りたい人には最高の組み合わせ。

    やはり王道、トランギアメスティン

    1.8合と1合の差は、意外に大きいように感じました。ソロキャンプでも、炊き込みご飯などをメスティンひとつで作りたい方は、容量の大きなトランギアがおすすめ。
    別メーカーから蒸し網が出ていたり、ビーパルの肉鉄板がそのまま入ったり、大きいがゆえのメリットがたくさんあります。

    ある程度キャンプに慣れた方には、トランギアのメスティンをおすすめします。

    ソロではじめて使うなら、ダイソーメスティン

    ご飯は1合炊ければ十分。さらにメスティンをはじめて使う、という方にはダイソーメスティンがおすすめ。大きな理由はその価格です。
    500円程度で購入したものが焦げてしまったり、うっかり壊してしまったりしても、なんとかあきらめがつきそうです。でも3倍以上の価格で買ったものが、もし初回の炊飯で焦げてしまったら……少しショックですよね。

    メスティンの使い方を学ぶ、という点で惜しげなく使えるダイソーメスティンは、大変優秀なアイテムだと思います。個人的には丸い見た目も好きですね。

    調理器具としてのイメージが強いメスティンですが、本来は携帯用のお弁当箱。

    元々海外では「ハンドル付き食器」として普及したメスティン。日本においては調理器具として、独特の愛され方で広まりました。今やレシピ本なども出るまでになり、アウトドアでの万能調理器具と言えば、メスティンをあげる方も多いでしょう。

    ダイソーとトランギア、どちらか一方でもメスティン料理は楽しめますが、このふたつのメスティンを組み合わせることによって、さらに料理の幅が広がりそうです。色々試して、新しいレシピを開発してみたいですね。

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