ホンダの人気小型車『フィット』の新型は、とにかく心地いいと評判。その秘密をフィールドで探ってきました!
ホンダ/フィット e:HEV クロスター(4WD)¥2,260,000
高:新型『フィット』には、ユーザーのライフスタイルに合わせて、5つの仕様が用意されているんですよね。
櫻:うん。今回はその中からアウトドア寄りの「クロスター」をテストしたんだけど、とても運転しやすく、上質さが感じられたね。
高:はい。小型車なのに窮屈な感じがなく、助手席からも外がよく見えました。
フィールドにも行きやすい「微・背高ボディー」
「クロスター」は標準車よりちょっぴり背が高く、アンダーガードやルーフレール(オプション)も付く専用のスタイリング。キャンプ場内での移動もスムーズで、気分もアガる!
櫻:前方と横のガラスの間を仕切るAピラーが付け根で二股に分かれているでしょ? こうすることで死角を減らしているんだ。
高:交差点で曲がるとき、周囲の安全を確認しやすかったです!
櫻:アウトドアでも林道や渓流に至るラフな細道で、はみ出した木の根っこや大きな石を見つけやすいよ。
高:地面から車体までの高さが、標準モデルより少し高くなっているのも効いてますかね?
櫻:う〜ん。2WD車で2・5㎝、今回テストした4WD車では5㎜高いだけだから、あまり関係ないかなー。むしろボディーの低い部分やホイールアーチに樹脂製のガードが付いていることのほうが、フィールドでは役立つね。
ラゲッジの使い勝手は上々
高:あくまでも、“SUV風”の作りなんですね。
櫻:そう。だけどオプションでルーフレールが用意されていたり、シートが撥水仕様だったりと、ポイントは押さえているよ。
細かな気配りが行き届いてます!
高:そのシートですけど、前も後ろも座り心地が良かったです。
櫻:小型車では室内空間を稼ぐためにシートを薄く、小さくすることがあるけど、新型『フィット』は快適性を重視した設計。だからみんなでキャンプに行くときも、気持ち良く過ごせる。
高:インテリアも洒落ていて、小物を置く場所にも配慮が。この居心地の良さは、機能一辺倒で無骨なRVに乗ってきたアウトドアズマンには新鮮でしょうね。ただ、装備が充実したハイブリッド4WD車とはいえ、小型車で220万円か……。
櫻:モーター主体で静かに力強く加速する乗り味を体感したら、割高な印象は受けないけどね。「安いから小型車を買う」ではなく、「小さくても快適なクルマを買う」という感覚だ。
高:なるほど。ミニマムでも我慢しなくてすむという考え方は、クルマ選びの新しい指針になりそうですね。
SPECIFICATIONS(4WD車)
【ボディー寸法】
全長 4,090㎜
全幅 1,725㎜
全高 1,570㎜(ルーフレール含む)
最低地上高 155㎜
最小回転半径 5.0m
ホイールベース 2,530㎜
トレッド 前1,495㎜/後1,485㎜
車両重量 1,280㎏
乗車定員 5名
【エンジン・燃料】
形式 直列4気筒DOHC
排気量 1,496cc
最高出力
72kW(98PS)/5,600〜6,400rpm
最大トルク 127N・m/4,500〜5,000rpm
モーター最高出力
80kW(109PS)/3,500〜8,000rpm
モーター最大トルク 253 N・m/0〜3,000rpm
燃料タンク容量 40 ℓ
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 24.0km/ℓ
【トランスミッション】 電気式無段変速機
問い合わせ先
ホンダ 0120-112010
https://www.honda.co.jp/
大幅改良でいっそう快適に!
「いつかはランドローバー」が叶う一台
3列7人乗りのSUV『ディスカバリースポーツ』が大幅改良。乗り味が洗練され、マイルドハイブリッド車も選べるようになった。モーターアシストの静粛性と経済性は魅力だが、おすすめなのは手が届きやすいディーゼルエンジン車(¥4,090,910〜)。4WD専業ブランドならではの、上質で確かな機能が、アウトドアズマンの心を打つ。
問い合わせ先
ランドローバー0120-18-5568
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2020年8月号より)