オープンし始めたオレゴン州のキャンプ場
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の拡大防止のため、3月22日からオレゴン州の州立公園やキャンプ場は閉鎖していたのですが、オレゴン州公園レクリエーション局(Oregon Parks and Recreation Department)は、5月29日のプレスリリースで、一部キャンプ場の営業を再開すると発表しました。
5月29日、予約不要で先着順のキャンプ場7カ所のオープンを皮切りに、6月9日に26カ所が追加され、7月下旬現在は、一部のサービスを中止しているものも含めると約40のキャンプ場がオープンしています。
また、4月28日から保留となっていたキャンプ場のオンライン予約も再開し、2週間先までの宿泊予約が可能となっています。
早速、ポートランドから車で1時間ほどの距離にあるキャンプ場「Viento State Park」を予約し、出かけてきました。
ウィズコロナキャンプの心得
キャンプ場を予約すると、オレゴン州公園レクリエーション局から、「今年のキャンプはいつものサービスと違うから、準備してきてね」というメールが届きました。
内容は、次のような可能性があるという警告です。
- レンジャー等、スタッフの数が少ない
- 追加車両の受け入れ制限がある
- ループ自体やループ内のキャンプサイトの閉鎖
- ブースやビジターセンターの閉鎖
- いくつかのトイレの閉鎖・大半のシャワー施設の閉鎖
- プレイグラウンドや大勢が集合する共用スペースの閉鎖
- ゴミ収集頻度の減少
- 薪、氷などの販売中止
- キャンプファイヤーの制限
- キャンプ場のプログラムやレンジャーアクティビティの中止
また、チェックリストとして、次のアイテムを忘れずに、とのこと。
- 手の除菌や消毒用グッズ(ハンドサニタイザー)、トイレットペーパー、ゴミ袋
- 予備の食べ物と水
- 布のフェイスカバーかマスク
同様の内容を伝えるYouTubeビデオも添付されていました。
ビデオでは、他にも「出来るだけ自宅から近いキャンプ場へ出かけて」、「早朝、夕方、平日など混まない時間を選んで」、「道を譲り合うなど、辛抱強くソーシャルディスタンスを心掛けて」、「ゴミはできれば持ち帰って」など、コロナ時のキャンプの心得が述べられています。
やっぱり楽しいキャンプ
予約したキャンプ場は、線路や幹線道路に近いため少しうるさいのですが、ポートランドから車でたった1時間で到着でき、滝をめぐるハイキングや川のビーチへ歩いて行けることが魅力です。
また、各キャンプサイトに水道や排水溝、ピクニックテーブル、ファイヤーピットがあり、シャワーやトイレの設備も整っています。RV車での利用者も多いようです。
夕方、カートに乗ったスタッフの方が、キャンプサイトを巡回し、「10分後に45分ほどかけてトイレとシャワーの清掃をします。使いたい人は、早目にどうぞー」という案内をしてくれました。
きっとこれまで以上に清掃をしてくれているおかげで、トイレはとてもきれいでした。3つあるシンクは、中央がソーシャルディスタンスを保つために使えなくなっています。
また、現状おそらく珍しいのでしょうが、シャワーも使えました。私は使っていませんが、湯量が豊富で快適だったそうです。
幸いなことに、火をおこすこともできました。
ちなみに薪は通常、キャンプ場で購入するのですが、今回は持って行きました。実は近所のスーパーへ買いに行ったところ売り切れで、別の店へまわり何とか最後の1束を購入できたのです。
夕方、川のビーチへ散歩に出かけたら、流木を両手いっぱいに抱えた男子2人に遭遇しました。きっと薪が買えなかったか、なくなってしまったんだと思います。
キャンプサイトでコンビニ以外で閉鎖されていたのは、プレイグラウンドくらいでしょうか。あとは隣との距離が近いキャンプサイトもいくつか閉まっていました。私たちの隣がちょうど誰も使えない状態で、ちょっと嬉しかったです。
キャンプ場は賑やかで、コロナ禍でもみんなとても楽しそうでした。また、スタッフはもちろん、すれ違う際などに訪れている人たちの気配りも感じました。
やっぱりアウトドアはいいですね!今年の夏は、心得を守って近場のキャンプを楽しみたいと思います。