ガレージは大人のロマンを詰め込んだ全天候型キャンプ場
「外出しない休日は、このガレージで過ごすことが多いですね」とは、岐阜県可児市の前山勝彦さん。約80㎡もの広大なガレージは前山さんの秘密基地だ。
「若いころ、近所に古い車が好きな方がいて、その家のガレージに憧れました。自分もいつか、そんなガレージのある家が欲しいなって」
飾り収納で道具を愛でる
前山さんは、7年前に念願のガレージハウスを手に入れた。自動車は屋外に置き、ガレージには、大好きな自転車、オートバイ、キャンプ道具、釣り道具が、まるで出番を待ちわびているかのように、すぐに使える状態で置かれている。
仕事もソロ飲みもガレージで
この日、前山家のガレージには、MSRのテント「ハバハバ」が出現。柱の間にはハンモックを吊るし、普段キャンプで使っているというキッチンテーブルまでもがセットされていた。
「昨晩は、このテントで寝ました。ガレージのシャッターと裏に抜けるドアを開くと、風がよく抜けて、高原でキャンプしているのと変わらないほど快適でした。雨も降らないし、忘れ物の心配もありませんし」
ガレージは、まさに全天候型のキャンプ場というわけだ。しかも、ガレージ内には、前山さん専用の冷蔵庫があり、キンキンに冷えたビールもスタンバイ。天井まで、5mほどの高さがあるため風通しが良く、キャンプ用のコンロで煮炊きをしても、問題ないそうだ。
鉄フライパンでワイルド男料理
「大好きな愛車たちに囲まれて、キャンプで使う道具で肉を焼き、簡単なつまみを作ってビールを飲む。幸せな時間です」
分厚いステーキが焼ける香りが漂うと、母屋から息子さんと娘さん、そして愛犬がやってきた。男の隠れ家が、微笑ましい家族団らんの空間に変わった。
「ほんとは、家族や仲間とGW前に、静岡のふもとっぱらキャンプ場に行く予定だったんです。一日も早く、ふもとっぱらで富士山を見ながらキャンプしたいですね」
肉を食べながら、次のキャンプや自転車ツーリングに向けた計画を話しあう前山家の面々。家族も集まるガレージライフ、素敵です!
前山勝彦さん(42)
岐阜県可児市に、家族4人+愛犬ハナちゃんと暮らす会社員。「岐阜は、マウンテンバイク、オートバイで走るにも最高の環境です」。
※構成/山本修二 撮影/益田和久 協力/Wakka
(BE-PAL 2020年7月号より)