キャンピンがカーのなかで、国産キャブコンバージョンを牽引してきたベース車両のひとつにマツダ・ボンゴトラックが挙げられます。
デビューは1999年で、なんと発売20年ものロングセラーモデル。全長約4.3m、全幅約1.6mというコンパクトなボディサイズは日本の道路事情にマッチし人気を博していましたが、マツダが商用車の自社開発から完全撤退ということで8月に生産が終了することとなりました。
ボンゴトラックをベースにしたキャンピングカーは数多いですが、なかでも「アレン」と言えば、2001年にデビューし話題となったモデルのひとつ。そんなアレンを製造するエードゥゼット社の創立30周年とボンゴの生産終了を兼ねて今回「アレン30」として限定発売されることになりました。
「アレン30」は当時のものを焼き直した復刻モデルというワケではなく、一体成型によるFRPボディを新たに設計し採用。高強度を持たせつつ、質感も大幅にアップしているのが特徴です。後方の窓形状をはじめ、両サイドに外部収納扉を備えるなど、使い勝手も向上しています。
室内についてはインテリアコーディナーターのMAKOさんが手がけ、ブルーを基調とした爽やかな「Astyle」とブラウンを基調にしたシックな「B style」をラインナップ。Room(部屋)とFine(快適)からの造語である「roofin(ルーフィン)」をコンセプトに居心地のいい空間を実現。
最後部に常設の2段ベッド、中央にリビングとキッチン、前方にはフロントシート上部にバンクベッドという定番のレイアウトを採用し、カップルでもファミリーでも使いやすいような設計です。
また、装備についてもルーフファンをはじめ、キッチンには電子レンジや49ℓ冷蔵庫、電装系も1500Wインバーターに走行充電システムなどが標準になっており、充実した仕様になっています。
ボンゴトラックをベースにしたキャンピングカーの集大成。車両価格は438万円〜。限定モデルなので欲しい人はお早めに!
問い合わせ先
AtoZ https://atozcamp.com/
構成/伴 隆之