北海道の秋の釣りといえば「秋鮭釣り」。時期が来ると、大量の鮭が海から上ってきます。8月下旬から始まる秋鮭釣りに備え、仕掛け作りに挑戦したいと思います!
秋鮭釣りについて
鮭は9月〜11月に川に上るため、北海道では沿岸によってきた鮭を「秋鮭」と呼び、シーズンは多くの釣り人で賑わいます。
鮭釣りの魅力は、なんと言っても強烈な引き。一度釣ったらやめられません。そして、美味しく食べられるのも最大の魅力。石狩鍋や、チャンチャン焼きなどがありますが、なんと言ってもイクラは北海道の秋の味覚ですよね。
普段の生活でも、食べる機会が多い魚です。そんな鮭を自分で釣って食べてみたいですよね。北海道には、初心者でも秋鮭釣りが楽しめる釣り場もあります。ぜひ、秋鮭釣りに挑戦してみてください。
ただし、釣ってはいけない場所(密猟になります)、やってはいけない釣り方などもありますので、まずは秋鮭釣りに慣れた人と一緒に行ってみましょう。
初心者でも釣りやすい「ウキルアー」
秋鮭の釣り方は主に3つ。
- ぶっこみ釣り…….重りと餌をつけて投げ、鮭がかかるまで待つ。
- ウキフカセ……….ウキの下にタコベイト、餌をつけて投げ、当たりを待つ。
- ウキルアー……….ウキの下にタコベイト、ルアー、餌をつけて投げ、ゆっくり巻いてくる。
釣り初心者は、比較的釣りやすい「ウキルアー」という釣り方がおすすめ。そして、仕掛けも簡単に作れますので、ぜひ挑戦してみてください。
ウキルアーとは?
ウキルアーは、秋鮭釣りの為の独特な仕掛けになります。ウキとルアーとタコベイトと餌・・・。一見ごちゃまぜのカオス状態ですが、相乗効果で釣れるのです。ウキルアーは基本的に餌釣り。ルアーは、遠投する為と秋鮭へのアピールの為につけます。更にタコベイトでアピール力をアップ。
それでは、なぜウキをつけるのか?秋鮭はゆっくりな動作に反応します。しかし、ウキをつけずにゆっくり巻いてくると、海底をずる引きしてしまうことになります。(ルアーが重いから)ウキを着けることで、どれだけゆっくり巻いても、鮭のいる棚で巻いてこれるのです。(棚とは、釣りたい魚が泳いでる水深のこと。この記事内では鮭が泳いでる水深を指します)
ウキルアーに必要な道具
ウキルアーの仕掛け作りに必要なもの。
- ウキ…………………………………LかLLがおすすめ(ルアーの重さによる)
- タコベイト……………………….1.5号〜2.0号
- フック……………………………..17号〜20号
- リーダー…………………………..フロロかナイロン6号〜10号
- ウキ止め………………………….ウキゴム&ビーズ
- スナップ付きスイベル………1〜5号
- パワースイベル………………..1〜5号
- ルアー……………………………..40〜45g
- PEライン…………………………8号
- ハサミ、プライヤー
- 瞬間接着剤、熱収縮チューブ(必要に応じて)
ウキルアー仕掛け作り
使う道具を用意したら、さっそく仕掛けを作ってみましょう!
ライン付きのウキが売っているので、このまま使用してもいいのですが、ちょっと難点が・・・。
ウキ止めが糸なので、投げる度に棚がずれてしまうのです。
鮭の棚は、サーフで50cm〜1m、漁港で1.5mなど。波が高くてうねりがある場合は、深めに設定するなどの工夫も。
まずはウキ部分を作る
ウキ止めを、糸ではなくウキゴムで作ります。
リーダーは、今回ナイロンの8号を使用。長さは1m〜1.5m。1.5mで作っておけば、大抵の釣り場の棚に調節できます。
ウキゴムは5mmぐらいにカット。両側に3個付けますので、合計6個切ります。
ウキゴムにリーダーを通したら、くるっと一回転して、もう一回通し、リーダーの両端を引っ張って締め付けます。
ウキゴム、ビーズ、ウキ、ビーズ、ウキゴムの順番で通していきます。ビーズをつけるのは、ウキゴムがウキの中に入っていくのを防ぐ為です。
そして、両端にスナップ付きスイベルをつけたら、ウキ部分は完成です。スイベルは糸よれ防止の為につけるパーツ、スナップはルアーなどを交換しやすい為につけます。
ウキゴム部分をずらしてみると、1つだと簡単にずれるけど、3つ同時だとずれません。これが棚がずれない秘訣です。
フック付きタコベイトを作る
ルアーから下の、フック付きタコベイトの部分を作ります。
まずはPEラインを用意して、15cmぐらいにカット。
結んだ後、余分なラインはカットして、ボソボソにならないようにライターで炙って処理します。
内掛け結びは、外掛け結びに比べるとほどけにくいので、私は内掛け結びにしています。
今回はフックが外れないよう、熱収縮チューブで固め、強化しました。結び目に瞬間接着剤を塗るのも効果的。フックは、シングルでもダブルでも、どちらでも良いです。
結び方は色々あるのですが、普段自分が使ってる信頼できる結び方でオッケー。私は漁師結びという結び方です。
絶対必要ではありませんが、アピール力が増す気がするので、今回は金ちゃんスカートを巻きます。
そして、タコベイトの先端をカットして、装着。
これで、フック付きタコベイトの完成です。
ウキルアー仕掛けの完成
最初に作ったウキに、ルアーをつけて、その下にフック付きタコベイトをつけて完成です。
自作のウキルアーはコスパ良しで、カスタマイズ可能!
出来上がった既製品の仕掛けは手軽ですが、自作だと約半額で作ることができます。自分好みにカスタマイズもできるので、よりいっそう秋鮭釣りが楽しくなりますよね。
今年の秋鮭釣りに向けて、自分好みの仕掛け作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。