さて、前編に続きご紹介するのは、タミさんのモットーです。
毎朝、目がさめるとお仏壇に大きな声でお経をあげ、朝食は具沢山のお味噌汁を手作り。夜はお風呂の中でおなかを100回揉み、顔をぱたぱたパッティングすることを欠かさないタミさん。病気も1度したきりで、101歳とは思えぬパワフルさ! つやつやした肌と軽やかな歩みに驚きました。
そんなアクティブな毎日で、タミさんが大切にしているのが「感謝・感激・感動」という3つの“感”。
・陰口や愚痴は言わず、起こった物事に“感謝”する
・知らないことに遭遇したら、子どものように“感激”する
・どんな些細なことにも“感動”する
大人になると忘れがちなことや、つい後ろ向きになってしまう瞬間も、この3つを大切に、前向きに生きるタミさん。
とくに探究心が旺盛! 自分の知らないことが目の前で繰り広げられると、「それ、なあに?」と尋ねずにはいられないといいます。また、たとえばエスカレーターに乗っている間も、横にある階段の段数を数えるそう! 思いもよらない視点で世界を眺め、常にわくわくすることを探しているタミさん。
余談ですが、取材時に出してくださったお菓子。私とカメラマンが手をつけず失礼しようとしたら、タミさんが帰り際にサッと「持っていきなさい」と手渡してくださいました。自分の興味がむくことだけでなく、一緒にいる人たちのことも常に見渡し、気遣うタミさん。
その生き方や言葉は、まだまだたくさんの感動に満ちているはず。また、お会いできる日を願って、私も「感謝・感激・感動」をモットーに、2016年を楽しみます!
写真/宮濱祐美子 文/ニイミユカ