転覆隊隊長・本田亮さんの
葉っぱで自然の生き物を描こう
「山を登っているときにふと空を見上げたら、森の葉が光に透けて美しくて…。この美しさを作品として固定したい、と思ってはじめたのが、葉っぱアート」
と話すのは、我らが転覆隊・本田隊長。じつは葉っぱアーティストとして、もう8年も活動しているのだ。
「最初はね、豊かな森は豊かな海を育むっていうでしょ。だから自然環境へのメッセージとして、魚にこだわって作っていたんだけど、ワークショップを開催するうちに、だんだんほかの生き物も表現したくなって」
そんな自然の色彩豊かな葉っぱアートのコツを教わった。
「まずは葉っぱ集め。できるだけいろいろな種類を集める」
葉っぱを集めよう
所要時間 約40分

葉っぱは種類と色みを豊富に集める。適度に硬いほうが貼りやすい。乾燥すると丸まるので、押しながら保管し、その日に作る。
本田さんの葉っぱアートにはルールがふたつある。ひとつは、花を使わないこと。次に葉っぱを加工しないこと。葉っぱを切ったりくりぬいたりせず、自然の形を組み合わせるだけで、生き物を表現する。
葉を集めたら、画用紙に下絵を描き、イメージに合う葉っぱを選ぶ。脚や角、嘴など、ポイントになるところから決めていくといい。葉は重ね合わせるようにして、隙間を作らず貼っていくのがコツ。葉の向きをそろえたほうがきれいに仕上がる。
「最後は上から透明フィルムを貼れば完成。毎日ゆっくりと色が変わっていくのを眺めるのも楽しみのひとつ」
葉っぱとの一期一会の出会いが生み出す葉っぱアートで、想像力を高めよう!
葉っぱで生き物を描こう
所要時間 約40分

必要な道具は画用紙、下絵用の鉛筆、ハサミ、スティックのり、消しゴム、目玉用のシール、ラミネート加工のための透明フィルム。
STEP1
葉っぱだけ切り出す

茎から葉っぱを落とす。葉は小さいほうが使いやすい。取っておきたいときは冷凍庫で保管。
STEP2
下絵を書く

画用紙に下絵を描く。画用紙いっぱいに大きく描くのがコツ。仕上がりに迫力が出る。
STEP3
葉っぱを選ぶ

体のパーツごとに葉っぱを選ぶ。下絵の上に置いてみて、イメージを膨らませるといい。
STEP4
葉っぱを貼る

画用紙にのりを塗布して葉っぱを貼る。下絵がはみ出しそうな箇所は先に線を消しておく。

厚みのある葉は潰してから貼る。

細部のパーツは後から貼ったほうがバランスがとりやすい。

最後に目玉シールを貼れば完成。「葉っぱの造形物が生き物になる瞬間です」
STEP5
ラミネート加工する

作品の上から透明フィルムを貼る。空気を抜きながら、ゆっくりと。ふたりで行なうとよい。

裏返して、余った部分を折り返す。好みの額に入れて飾れば、葉の経年変化を楽しめる。
完成!

ウルシ(かぶれに注意!)の胴体にトゲトゲしたアザミの脚。ワークショップで大人気のカブトムシ。
本田さんの葉っぱアートギャラリー
ミミズク

イチョウの体にケヤキの羽を纏った凛としたミミズク。止まり木は樹皮を整えて枝に見せている。
ニホンジカ

モクレンの紅葉のグラデーションで表現。目はブルーベリー、鼻はトキワマンサクの葉。本田さんの作品はのり付けせず、葉で描いたら写真に収めて完成。
ライオン

印象的なたてがみと尻尾のフサフサは、庭木などによく使われるカイヅカイブキの枯れたもの。
キリギリス

リアルな脚は、ハゼの葉の茎を使って表現。加工しなくても葉の細部をよく観察すると色々使えるパーツを発見できる。
アメリカザリガニ

紅葉した赤い葉の濃淡を組み合わせることで、立体感を出した。細い脚はトウガラシを活用。
本田 亮さん
転覆隊隊長であり、環境漫画家であり、葉っぱアーティスト。ジャンルを超えたさまざまなクリエイションで自然の素晴らしさを伝えている。
※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2020年8月号より)