中古バンをキャンピングカーに改造
今年の夏はコロナ禍の中、中古バンを買いにアメリカとの国境近くの町まで出かけた。購入後、約2週間のロードトリップの末、7月末に帰宅。
早速バンをキャンピングカーに改造しよう! プロの大工さんが見たら突っ込みどころ満載かもしれないけれど、そこは素人の仕事ということで、笑って見過ごしてほしい。
居住空間があり真冬でも快適に過ごせる車内にしたい
過去約6年間、断熱の薄いトラックキャンパーに乗ってきた。季節問わずキャンプをしてきて、一番寒かった時はマイナス40度を下回った。過去の経験をもとに、だんだんとコンセプトが煮詰まってきた。
○真冬の氷点下でも快適に過ごせる車内。
○悪天候で一日中車内で過ごす場合でも、体を簡単に動かせる程度の居住空間の確保。
○パソコンと冷蔵庫が使える程度の電源の確保。
情報収集、アイディアを書き起こす!
購入する車種が具体的に決まってから、同型のバンがどのようにキャンピングカーに変わっていくのか、参考になりそうなアイディアを、主にYouTubeから探した。
車の図面を見つけてきて、そこにさんざん妄想したアイディアを書き込む。頭の中にあるアイディアが視覚化できて、イメージしやすくなる。
キッチンや収納など、必要不可欠なスペースを確保しつつも、居住スペースも広く取る。これがなかなか難しい。まさにパズル!
改造開始!
バンの図面を手に入れ、さらに改造後の完成想像図を書いたけれど、フレームとフレームの間隔、天井や壁の曲がり具合など、実際に測ってみないとわからないことが多い。ここから先は紙の上だけで何も進まないので、さっさと作業を開始しよう!
元々通信会社のメンテナンス車として使われていたから、車内には金属製の棚が標準装備されている。自分にとっては全く使い道がない。個人売買用の地元フェイスブックページで欲しい人を探して、売却。売れたお金でソーラーパネルを買おう!
棚を全て引き取ってもらった後は、車内の掃除。棚を取り外すと、そこにも色々とゴミが隠れているもの。棚がどのように車にネジで固定されていたのか、実は気になっていた。フレームや床の鉄板に直にネジで固定されていたら、ネジ穴が錆びている可能性もある。この先10年は乗りたいから、後からサビが広がって修理が必要にならないように処理をしておく必要もある。幸いにもネジはリベットナットを使って棚を固定されていたので、大丈夫なようだ。
とにかく断熱が大事!
長年トラックキャンパーに乗る知人が、アドバイスをくれた。キャンパー室内の内装裏側で、直接金属フレームに接している箇所は、外気温が氷点下を大きく下回ったときに、冷気が金属フレームを伝って室内の内装裏面で結露を起こして、内装にシミができるという。真冬でも快適にキャンプするためにも、シミを防ぐためにも、天井、壁、ドア、それぞれに三層の断熱材を入れて、内装と車の金属部分がなるべく触れないようにする。
断熱処理で注意したいのは、断熱材と金属壁面の間に隙間ができて湿気が入り込まないようにすること。後々カビやサビの原因にならないように、なるべくぴったりのサイズに断熱材を切り出して、ぴったりと貼り付ける。
先にも書いた様に、切り出す素材の大きさは実際に測らないとわからないから、測って、切って、当てがって、サイズが違ったら切り直して、貼ってという作業をひたすら続ける。これが意外と時間がかかる。
一層目。見た目が銀色のエアキャップ梱包材の「アルミ断熱シート」を、強力スプレー糊を使ってそれぞれの壁面に直接貼り付けていく。シートが剥がれてこないように、シートの端はアルミテープを貼る。
次は二層目。ここでは「発泡ボード」を使う。天井、壁、ドア、それぞれのフレームの厚みが違うから、それぞれに合わせて発泡ボードの厚みも変える。ここでもスプレー糊と、アルミテープで貼り付けていく。発泡ボードが厚みのせいで、壁に沿ってうまく曲がらない時は、発泡ボードの裏面にカッターで適当な感覚で切り込みを入れると、壁の曲がり具合に沿って簡単に貼り付けられる。
三層目には、もう一度「アルミ断熱シート」をスプレー糊とアルミテープで貼る。
スライドドア、リアドア内側の隙間にも断熱処理を行う。ドア内側のスペースには厚みがある。厚目の発泡ボードでもスペースが埋まらない場合は、繊維状の断熱材「グラスウール」を入れる。
しっかり断熱処理をしたおかげで、車内にいると自分の体温が壁に反射して返ってくるのがわかる。それに防音効果も高くなって、走行中も静かになった。
次回は床、壁、天井の工事を紹介!