トランギアのメスティンと言えば、アルミ製で軽く、熱伝導率がよくて、飯ごうにも鍋にもなる万能調理器具。
そんなメスティンを使った、常温食材だけで作れる「豆乳ポテトグラタン」のレシピをご紹介します。
要冷蔵の材料がなくても作れる、お手軽レシピ
このレシピは、すべて常温保存できる材料だけで作られています。写真のような要冷蔵の食品(例えばお肉や牛乳)は、お家で作るときにはいいのですが、野外に持って行くときには保存の時間がごく限られてしまい、不便なことも。
私は2泊3日などのキャンプで、最終日に調理したいときなどに、これをよく作ります。
登山などで荷物を減らしたいとき、次の日に調理したいときなどには、うってつけのレシピです。
必要な道具と材料
<道具>
トランギアメスティンには、ふたつのサイズがあります。今回使うのは通常の大きさのもの。容量は750mlです。これを大きいサイズのラージメスティンにすると、材料を倍にして、2人前の料理を作ることができます。
火を使うための道具も必要です。ガスバーナーに五徳をつけたもの、固形燃料を使ったポケットストーブ、カセットガスボンベを使ったカセットガスコンロなど、弱火~中火で調理できるものを用意しましょう。
また、調理の途中で材料をかき混ぜるための、スプーンや箸なども必要になります。
<材料>
ジャガイモ 小~中1個(100g程度)
タマネギ 小1個(120g程度)
マカロニ 10g(ゆで時間3~4分程度の早茹でタイプのもの)
豆乳 120cc
粉チーズ 大さじ1
塩 ほんの少々
コンソメ 1袋(5g前後)
※これ以外に水50cc(大さじ3程度)が必要になります
材料の塩、粉チーズはあらかじめ分量を計って、ラップでくるみ持ち運ぶと、運搬や現地での調理がラクになります。ほとんどがメスティンに収納できるので、写真のようにして持ち運ぶのがおすすめです。
豆乳は常温保存が可能な、小さな紙パックのものが便利です。
豆乳ポテトグラタンを作ってみよう!
ジャガイモとタマネギは、カットした状態で持って行くこともできます。調理するのが翌日以降になる場合は、丸ごと持って行き、現地でカットしましょう。
火にかける時間は20分以下なので、30~35gの固形燃料でも調理が可能です。火加減が出来ないので、ふきこぼれたり焦げ付いたりしないよう、よくかき混ぜて様子を見ながら煮込んでください。
<作り方>
1.ジャガイモは皮を剥いて半分に切り、薄めのスライスにする。タマネギも同様に切る。
2.メスティンに豆乳、コンソメ、塩、分量外の水50ccを入れ、火にかけます。ふたをすると吹きこぼれますので、ふたはしません。
3.沸とうしたらマカロニ、ジャガイモ、タマネギを加えます。
4.再沸とうしたら弱火にし、底が焦げないようかき混ぜながら、ジャガイモがやわらかくなるまで煮込みます。
5.火からおろし、粉チーズを全体にふりかけたら出来上がりです。
お好みで、パセリなどのハーブをふりかけてもいいですね。
火から下ろしてしばらくはとても熱いので、安全な場所に置き、気を付けて召し上がってください。
調理する際の注意点など
豆乳の小さいパックは200ccあるので、分量を入れたあと、あまります。あまってしまうからといって、多く入れてしまうと、ふきこぼれてしまう可能性が高くなります。
あまった豆乳は飲み物に使うなど工夫して、全部入れてしまうことのないようにしましょう。
火の勢いを強くしすぎて、ジャガイモが煮える前に豆乳の水分がなくなってしまった、ということもあるかもしれません。そんなときには、残った豆乳や水を少し足してみてください。
また、アウトドアで調理をする際はとくに、出来上がりまでの時間が気温や天候などに左右されます。
固形燃料を使用する場合は、自動炊飯のようにほったらかしにするのではなく、ふきこぼれたり焦げ付いたりしないよう、そばで見守るようにしましょう。
失敗することの少ないシンプルなレシピなので、一度覚えてしまえば短時間でラクに調理ができます。
味の濃さを自分好みにしたり、別の材料を加えてみたり、アレンジも楽しんでみてくださいね。