発見! 私たちの身の周りは“虫のしわざ”だらけだった。 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 2016.03.28

    発見! 私たちの身の周りは“虫のしわざ”だらけだった。

    虫のしわざ

    自然の好きな子供は、いくつになっても面白いものを見つけ出すのがうまい。「これ何?」と聞く手を見ると、穴が一直線に開いた笹の葉が握られていたり、「赤い虫がいっぱいいる」というので見てみると、サクラの葉が赤くふくらんでいたりする。

    これらはどれも、虫(あるいはその幼虫)によって作られたものだが、残念ながらよほどの虫好きでないと子供たちの発見の素晴らしさをフォローしてやれない。本書は、そんな“虫のしわざ”(食痕、産卵痕、巣)をたくさんの写真で紹介し、しわざの主を推理していけるように作られている。しわざから虫を知る、虫の逆引きガイドなのである。

    ページをめくると、まず“虫のしわざ”が半端なく多いことに驚かされる。じつは、私たちの身の周りは“虫のしわざ”だらけなのだ。たとえば、冒頭にあげた笹の葉はヒサゴクサキリやセスジノメイガの食痕だし、赤い虫はサクラフシアブラムシが作った虫瘤だ。ところが、しわざの主を突き止めようとすると、一筋縄ではいかないものもあったりするからまたおもしろい。それを調べていくうちに、じっと観察する目や広く自然を見渡す目が養えたり、面白いものを探したり標本にするなどの行動力も養われそうだ。

    本書に付け加えることがあるなら、こういう虫のしわざを見つけたとき、大人が必要以上に怖がったりそれを避けようとしたりしないこと。せっかく目の前に開かれた自然の扉を自ら閉じてはもったいない。

    虫のしわざ観察ガイド
    新開 孝 文・写真
    文一総合出版 ¥1800+税

     

    構成/三宅直人

    NEW ARTICLES

    『 本 』新着編集部記事

    旅を愛した天才イラストレーター・安西水丸氏の世界に浸れる小説『1フランの月』

    2025.03.05

    知られざる探検家の人物像、農家が教える醸造のあらまし……読みだしたら止まらない本2選!

    2025.03.03

    生き物を相手にすること、海と対峙することを深く考えさせる良書2選

    2025.02.02

    焚き火の前で読破してほしい! BE-PAL編集部員&読者おすすめのアウトドア系漫画15選

    2024.12.21

    世界37か国を旅した黒猫の物語が絵本になった!ほんわか旅気分に浸れる『くろねこノロのたび』

    2024.12.21

    年末年始に読みたい!冬芽の観察、世界の食文化…面白くてタメになる自然派新刊2選

    2024.12.20

    焚き火の前で読みたい本32選!アウトドアの達人&BE-PAL読者がセレクトしたおすすめの1冊は?

    2024.12.19

    ページをめくるたび自然を旅する気分に!BE-PALおすすめの名作写真集&図鑑8選

    2024.12.18

    熊と猟師の死闘を描いた直木賞作家・河﨑秋子さんに「焚き火の前で読みたい本」を聞いてみた

    2024.12.17