ここ何年かのキャンプブームで、さまざまなスタイルでキャンプを楽しむ人が増えました。その中の1つに「ブッシュクラフト」というスタイルがあります。
ブッシュクラフトの調理器具として使われるのが、キャンティーンカップ。さまざまなキャンティーンカップが、各メーカーから発売されています。
今回は、日本初のブッシュクラフト専門企業である、ブッシュクラフト株式会社の「キャンティーンクッカーキット」を徹底解説していきます!
ブッシュクラフトとは?
「ブッシュクラフト」とは、現地調達を基本とし、最低限の道具を使いこなすアウトドアスタイル。ライターを使わず、ファイヤースターター(石をすり合わせて火花を散らす火打石のようなもの)で火を起こしたり、現地で調達した木の枝などを削ってカトラリーを作ったりなど。昔ながらの道具を使って、自然との共存を楽しみます。
キャンティーンカップとは?
ブッシュクラフトの調理器具として、主に使われているのがキャンティーンカップ。キャンティーンカップと言えば、アメリカの軍隊で使用されていたものが有名です。もともと兵隊が飲み水を確保する際に、煮沸消毒するために使用していたそう。
現在では、飲み水を沸かすだけではなく、ご飯を炊いたりなどの調理にも使用されていて、日本のキャンパーにも人気の調理器具です。
ブッシュクラフトキャンティーンクッカーキットの特徴
それでは、特徴をご紹介していきます。
キャンティーンカップと五徳のセット
アルコールストーブや固形燃料、小さな焚き火でも使える五徳がセットになっています。
スッキリと収納できる
スッキリと収納できるので、持ち運びに便利です。
取り外し可能なハンドルでフタをロックできる
ベイルハンドルで、フタとキャンティーンカップがロックできます。ハンドルは簡単に取り外しできるので、食べる時に邪魔になりません。
ベイルハンドルで固定すれば、枝などに吊るして使うことができます。
L字ハンドルが外せる
調理する時に、熱くなってしまうL字型のハンドル。
安心してください、脱着可能です。調理中は外しておいて、火からおろす時にハンドルを付ければ、グローブなしでも大丈夫です。
計算された五徳
アルコールストーブや固形燃料の炎を遮らないので、十分な火力を発揮します。
側面に穴が空いているので、焚き火をしても酸欠などで火が消えにくい構造となっています。五徳・風防としての機能の他、火力を最大限に引き出すこだわりの加工なのです。
フッ素樹脂加工
キャンティーンカップの内側が、フッ素樹脂加工でコーティングされています。焦げ付きにくいので、お手入れが簡単です。
水切りができる
フタを外さず注げるので、コーヒーやカップラーメンの湯沸かしなどに便利。パスタをゆでた後の湯切りにも使えます。
ご飯を炊いてみた
- お米1合に水200ccを入れ、15〜30分給水させる
- フタをして、ベイルハンドルで固定
- アルコールストーブにアルコールを入れる
- 火をつける
- 五徳をかぶせる
- キャンティーンカップをのせて10〜15分炊飯する
- 火が消えたら、15〜20分フタを開けずに放置して蒸らす
アルコールストーブによって、アルコールの量や燃焼時間が異なりますので、お手持ちのアルコールストーブに合わせて調節してください。ちなみに私は、トランギアのアルコールストーブを使っていますが、50ccぐらいのアルコールを使って、12分ほど燃焼しました。(風や気温にも左右されます)
アルコールの量を調節すれば、火が消えるまで放置しておいても簡単にご飯が炊けます。焦げ付かず、美味しく炊くことができました!
ラーメンを作ってみた
小枝や枯れ草で焚き火をして、ラーメンを作っていきます。今回は、自宅の敷地内なので直火ですが、キャンプ場で行う場合は、必ず直火オッケーなのかを確認してください。直火オッケーな場合も、マナーを守って安全に行ってくださいね。
ファイアースターターで火花を作って、麻紐に着火します。
もちろん、ライターで着火しても大丈夫ですよ。
空気の通りが良いので、時おり勢いよく炎が吹き出します。燃えやすい物を周りに置かないよう、注意をしてください。火傷にも気をつけて、調理を行ってくださいね。
焚き火で作るラーメンは格別ですね。とても美味しくできあがりました。
無骨で便利なキャンティーンクッカーキット
無骨な見た目でかっこいい、キャンティーンクッカー。かっこいいだけではなく、フタがロックできたり、ハンドルが外れたりと、便利な機能も兼ね備えています。
これからブッシュクラフトを始めたいという方にもおすすめできる、無骨で便利なキャンティーンクッカーキット。とても、おすすめです!