
食品を保存する道具として欠かせないのが「ラップ」ですが、自然素材でできたラップがあるのをご存知ですか?一般に使われているラップは使い捨てですが、今回紹介する「蜜蝋(ミツロウ)ラップ」は、なんと繰り返し使えるのです!
自然素材で作る「蜜蝋ラップ」

好きな柄の布で作れる。
蜜蝋ラップとは、綿や麻などの自然素材の布に、蜜蝋(ミツバチの巣から蜂蜜をとった後に、煮溶かして作ったロウ)を染み込ませたラップのこと。
ゴミを出さない、エコなラップとして注目されています。
蜜蝋ラップ3つの特徴

水で丸洗いできる!
- 水で洗って、繰り返し使える。
- 蜜蝋による抗菌・防腐作用で、食材を新鮮に保つ。
- 適度な通気性があり、食材の呼吸を妨げないので鮮度が保てる。
蜜蝋ラップは自作できる!
それでは、さっそく「蜜蝋ラップ」を作っていきます。
材料

使う材料は、とてもシンプル。
- 綿や麻100%の布
- 蜜蝋ビーズ
- クッキングシート
蜜蝋を熱で溶かすために、アイロンを使います。
蜜蝋ビーズは、Amazonや楽天市場などの通販サイトで手に入ります。価格は販売会社によってまちまちですが、私は100g入りで660円で購入しました。
作り方

大小さまざまな大きさに切ると色々使えて便利。
①布を使いたい大きさに切ります。

アイロン台に材料をのせる。
②アイロン台に、新聞紙や厚紙などをのせて、クッキングペーパー、布をのせます。

後で修正できるので、きっちりのせなくでも大丈夫。
③蜜蝋ビーズを布の上にのせていきます。(10×10cmの布で約3gとして計算するのが目安です)

クッキングシートを大きめにカット。
④クッキングシートをのせます。

1ヶ所を10秒ぐらい押さえて、蜜蝋を溶かしていく。
⑤アイロンで蜜蝋を溶かして、布に染み込ませていきます。

クッキングシートをはがして確認する。
⑥蜜蝋が染み込んでいない部分があれば、蜜蝋ビーズを足して、まんべんなく蜜蝋を染み込ませます。

色々なサイズを作ると便利。
⑦他の布も同様に蜜蝋を染み込ませていきます。

洗濯バサミなどで吊るして乾かす。
⑧布に蜜蝋が染み込んだら、クッキングシートをはがして、乾かします。

2〜3時間で乾きます。
⑨乾いたら、洗濯バサミから外します。

ボソボソ出ている部分を処理する。
⑩布のはしがボソボソになっていたら、ハサミで切って完成です。
蜜蝋ラップの使い方
それでは、蜜蝋ラップの使い方を紹介してきます。
果物や野菜を包む

蜜蝋の抗菌作用で、果物や野菜の鮮度を保つことができます。
果物や野菜を包んでいきます。

ピッタリくっつきます。
手で温めると、ラップのようにくっついて包むことができます。

カットした人参も包める。
丸ごと包むだけではなく、カットして余った果物や野菜も包めます。

カラフルで可愛い。
食材によって、色を変えても良いですね。
入れ物にラップする

サラダが入った器や、ナッツを入れた瓶も・・・
ラップでフタをすることができます。

ピッタリフィット!
器に蜜蝋ラップをかぶせて、手で温めるとピッタリくっつきます。
お弁当のカップにもなる

小さく作った蜜蝋ラップを使います。
はしを折りたたむと、お弁当のカップが作れます。

繰り返し使えるお弁当カップ。
蜜蝋ラップは熱に弱いので、熱いおかずは冷ましてから入れてください。
袋や箱が作れる

折りたたむと袋が作れる。
手で温めるとフタも閉めれますので、ナッツやスナックなどの持ち運びに便利。

箱も作れちゃう。
アウトドアで、ちょっとしたお皿や小物入れが欲しい時にも便利ですね。
注意点!
可愛くて便利、エコな「蜜蝋ラップ」ですが、注意点があります。

蜜蝋ラップは熱に弱いのです。
蜜蝋ラップは熱に弱いので、電子レンジやオーブンを使用ができません。熱い食材は冷ましてから包んでください。生肉や生魚を直接包むのもおすすめしません。(熱湯消毒できないので)
熱湯で洗うことができないので、使用後は水で洗って乾燥してください。(約1年使用できます)
繰り返し使える、エコな蜜蝋ラップ

カラフルで見た目も可愛いエコラップ。
熱に弱いということに注意すれば、使い方はたくさんあります。アウトドアでは、サンドイッチやおにぎりを包んだり、余った食材を包んで保存するのにも便利。袋や箱を作って活用することもできます。
おすそ分けをラッピングして、蜜蝋ラップごとプレゼントするのも素敵ですよね。
簡単に作ることができて、可愛くてエコな「蜜蝋ラップ」おすすめです!