こんにちは! プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。
前回の記事で、フットバッグとはどんなスポーツなのか、その魅力をお伝えしましたが、今回はそのフットバッグ(=ボール)の種類の紹介と、どういったフットバッグを選ぶべきかをお伝えしていきます!
形から入ることは大事!フットバッグに必要なバッグの選び方
フットバッグと一言で表しても、たくさんの種類のフットバッグが存在します。また、プレーの仕方(競技の要であるフリースタイルをやるのか、輪になって蹴って遊ぶのか)によって、それらに適したフットバッグというのがあります。
ここでは、初心者が手にするべきフットバッグの種類についてご紹介します。
フットバッグの種類
まず、フットバッグというボールの主な中身は3種類あります。
①鉄の粒
②砂
③プラスチックペレット
この他にもビーズを入れたり、豆を入れたりもします。細かく見ていきましょう。
この3種類の中でももっとも使いやすいのは鉄の粒です。
フットバッグは「変形力」が大切で、お手玉のようにくたっとした感触が重要です。また、程よい重さも重要で、その2つを両立させた鉄の粒がベストです。あまり中身を詰め込みすぎずに重さを出すこともできます。
できる限り球形で、大きさも均一な方が良いです。
次に使いやすいのは砂。フットバッグに使用するべき砂は、海の砂のような細かい粒の砂がちょうど良いです。
この砂を選ぶことによって、フットバッグのフリースタイルでよく使われる「フットバッグを止める」という動作に非常に適しています。
難点としては、重さがあまり出せないことと、中級以上になると今度は足にまとわりつきすぎてプレーしづらくなるということです。上手くなってくると、止めるのは簡単になって次はいかに速く足からフットバッグを離せるかということも重要になってきます。
また砂の細かさにより、フットバッグから中身の砂が徐々に漏れてきてしまうこともあります。漏れてきてしまうデメリットはあっても、個人的には細かいほうが使いやすいと思います。
最後のプラスチックペレット。生産コストを抑えられるので、一般的なお店で販売されているものや、ノベルティに採用されているものはこれを採用されていることが多いです。
しかし、こちらは大量にフットバッグに入れないと重さが出せず、中身を入れすぎてしまうと変形力がなくなります。コロコロと転がってしまい、足の上に乗せる事が困難になってしまうため、あまりおすすめできません。
プラスチックペレットは扱いやすいですが、軽すぎるためあまりプレーには適していないと言えます。間違いないのは鉄の粒が入ったフットバッグということを覚えておきましょう。
フットバッグの生地について
フットバッグは様々な種類の生地で製作されていますが、この生地選びもプレーのしやすさを考えるうえで重要となってきます。もっとも良いものは人工スエード。中でもウルトラスエードという生地がベストです。
スエードは変形力に必要なやわらかさを持っており、特にウルトラスエードは0.5㎜とかなり薄い生地でありながら耐久性にも優れています。
ただ、この製品になると1個のフットバッグで4,000〜6,000円もする高級フットバッグ! もちろん一般的な人工スエードを選ぶのも問題ありません。
唯一気をつけてもらいたいのは、フェルト生地で作られたフットバッグです。これは変形力が弱く、硬さが出てしまうためおすすめできません。
フットバッグの面数について
フットバッグには野球ボールのように2面を継ぎ合わせたものから、芸術品のような100面以上のフットバッグまで様々な面数のフットバッグがあります。
初心者の方におすすめなのは4面、14面、32面の3種類。この面数の違いがプレーする上でどういった違いが出てくるかというと、面数が少ないほうが球形を保たないので変形しやすく、足に止めやすいといったメリットがあります。
それでも人によって好みは違いますので、自分に合ったフットバッグを選ぶことも楽しいです。32面のフットバッグがフリースタイルで使用するにもアクティビティとしても万能です。
その反対に、面数が多いほど球形を保つため、少し転がりやすい傾向にありますが、前述したように止めることが簡単になり、今度はいかに速く足からフットバッグを離すかということに関しては面数が多いほうが適しています。
世界のトッププレイヤーはその両方のバランスが取れた32面を使っている方が多いです。初心者の方も32面のものを選んでももちろん問題ありません。
あとはデザインで決めるのもフットバッグの楽しい部分だと思います。ぜひ自分に合ったフットバッグを購入して試してみてはいかがでしょうか!