今回は先日に開催した「美味しいアイスコーヒーの淹れ方教室」というドリップセミナーで説明したアイスコーヒーの作り方を紹介。これを読めば、家でもフィールドでも美味しいアイスコーヒーが淹れられます。
味は千差万別!参加者にアイスコーヒーを淹れてもらった
友人が運営している、大阪市港区にあるオールドコールマンの店「REPROLAND(リプロランド)」からのご提案で、#キャンプコーヒーならコーノ式 をコンセプトに、コーノ式ドリッパーセットを使った「美味しいアイスコーヒーの淹れ方教室」を開催しました。
通常Old Lanterns Cafeのドリップコーヒーセミナーは、通常1回5組でスタートしていますが、今回は3組と少人数に絞っての実施です。
ハンドドリップセミナーは1回約45分で、下記の内容を行いました。
(1)使用するコーノ式ドリッパーセットの説明
(2)円錐形のペーパーの折り方
(3)コーヒー豆の挽き目の説明とホットで使う豆の量とアイスで使う豆の量の説明
(4)急冷法のメリットとデメリット
(5)ドリップ方法の説明と実演
(6)受講者のハンドドリップ
(7)受講者が淹れたアイスコーヒーの飲み比べ。
では、簡単にご説明しましょう。
アイスコーヒーを美味しく淹れる4つのポイント
ポイント①:ドリッパーの選び方
アイスコーヒーは深煎りのコーヒー豆を使用します。この豆を使って抽出のスピードを遅くすることで、濃厚で苦味のある、しっかりとした味わいのコーヒーに仕上がります。セミナーでは、深煎りコーヒーに最適なコーノ式ドリッパーを使用しました。
コーノ式ドリッパーの魅力はこちらの記事をご覧ください。
ポイント②:円錐ペーパーの折り方
台形のペーパーは2箇所を折って使います。一辺を折ると先端がチョビっとはみ出るので、それをもう1回反対側に折ってください。この折り返しがあることで、ドリッパーにペーパーがフィットし、安定したコーヒーを抽出できます。参考にしてみてください。
ポイント③:コーヒー豆の挽き目と豆の量
今回のアイスコーヒーは急冷式という淹れ方を採用しています。急冷式とは、サーバーにあらかじめ氷をギッシリ入れておき、直接氷の上にドリップする方法です。
当然、氷の上に熱いコーヒーを注ぎ落とすのですから、氷は溶けてコーヒーは薄まります。それを見越してコーヒー豆の量はホットを淹れるときより多めに、そして細目に挽いて使います。
では、多めとはどれくらいの量なのか。ホットコーヒー1杯分は好みにも寄りますが、12g〜15gが目安。コーヒーメジャーで山盛り1杯くらいか、すり切り1杯半くらいです。私は15gで150㏄抽出していますので、アイスコーヒーを作る時は1杯25g〜30gで淹れます。
細かさはグラニュー糖の粒くらいの細かさにミルを調整しましょう。ミルの調整方法はこちら。
急冷法のメリットとデメリット
急冷法のデメリットは、当然氷が急速に溶けていくのでコーヒーが薄まることです。毎回同じ濃度で、同じくらい氷が残るように淹れるのは、それなりに経験が必要になりますが、ご自分やご家族が飲まれる分には何の問題もないと思います。
使う氷は、スーパーやコンビニで売っているロックアイスが好ましいです。理由は自宅の冷蔵庫の製氷機で作った氷より溶けにくく、透明で見た目にもキレイだからです。メリットは、急冷することでアイスでも香りがいいことと、冷まして置いておく必要がない迅速さです。
ポイント④:ドリップ方法
さて、ドリップの方法はこれまで何度かご説明していますので、注意するポイントだけお話しします。まず蒸らしの1投目はサーバーに落ちない程度のお湯で、粉全体を湿らせるように注ぎます。
2投目以降は500円玉くらいの大きさの円を描きながら細く注ぎますが、絶対にペーパーに直接お湯がかからないようにドリップしてください。氷込みで300㏄ラインまでドリップしたら、ドリッパーにお湯が残っていても外して完成です。
受講者のハンドドリップ
各自使い慣れたポットを持参してもらい、実際にドリップしてもらいました。スタートは同じでも淹れ終わる時間や仕上り量は様々で個性が出ました。また親子で参加された方もいて、子供にもドリップしてもらいました。
受講者同士で飲み比べ
1回目は試して淹れてもらい、2回目以降は各受講者に淹れてもらったアイスコーヒーを飲み比べてもらいました。苦いのもあれば薄いのもあり、それぞれ個性際立つアイスコーヒーが出来上がりました。
同じ量の豆でも注ぎ方や淹れてる時間でいろいろな味が変化することを学んでもらえたかと思います。
開催したリプロランドとは
最後に会場のリプロランドを簡単に紹介します。
建物は1935年(昭和10年)に竣工したもので、そこには1905〜1935年のアンティークからビンテージに繋がる、古いコールマンのランタンやランプが展示されています。
店の半分を工房として、古い部品のリプレイスや再生でコレクターのお役に立つショップを目指しているそうです。
大阪へお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。