何度も収穫できるキャベツとブロッコリー!ベランダで冬野菜を育てよう
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    2020.09.20

    何度も収穫できるキャベツとブロッコリー!ベランダで冬野菜を育てよう

    私が書きました!
    未来農場CropFarm代表
    宮原 悠
    家族が楽しめる体験農園のプロデュースを生業とし、かたわら発酵クリエイターとして味噌作りなどの食農イベントも多数開催。自然力の鍛錬をモットーとし、農業を主軸に狩猟、釣りなどオールラウンドに自然を楽しむ。https://www.facebook.com/cropfarm.jp/

    この時期になると、街の花屋やホームセンターで目にするのが秋冬野菜の苗。キャベツやブロッコリー、白菜や結球レタスなど食卓でも活躍する野菜がめじろ押しです。

    しかし、冬野菜の多くは株ごと収穫するものが多く、スペースの限られる家庭菜園で採りきりなんて、なんだか寂しい……。

    そこで今回皆さんにご紹介したいのが、芽キャベツと茎ブロッコリー。これらはキャベツ、ブロッコリーという名前がつきながら、何度も収穫できる貴重な冬野菜です。夏のプランターを片付けて、チャレンジしてみましょう! 

    夏野菜の土をリサイクルしよう

    根がちぎれないように優しく土をほぐしましょう。

    今回は夏のミニトマトの鉢から土をリサイクルします。

    まずトマトの古木の根元を切り、底石と土が混ざらないようにそっと取り出し、手や熊手を使ってやさしく根をほぐします。力任せにやると、細かい根が土に残ってしまうので注意してください。

    根やゴミがキレイに取り除けたら、規定量の元肥もしくはリサイクル肥料を入れ、よく攪拌して準備完了です。

    リサイクル肥料は規定量を守って入れます。

    ただし一度使用した土は下記3つに注意してリサイクルしてください。

    1つ目は、養分が少ないこと。これは上記の通り、後から元肥(腐葉土など)で補います。

    2つ目は、土の団粒が分解され細かくなっていること。土があまり細かいと、空気が足りず根の成長を阻害するので、ふるいにかけて細かい土を排除します。今回は1シーズンの再利用なのでそのまま使います。

    3つ目は、一度使用した土は病原菌のリスクがあること。対策として、上記手順でほぐした土をシートなどに広げて、またはゴミ袋などに入れて口を縛り、直射日光に数日間さらすと良いでしょう。

    また、何度も同じ種類の野菜を育て続けると、土の栄養が偏り生理障害が起きたり病原菌が定着する連作障害が起きる可能性があります。今回はナス科からアブラナ科への栽培で1シーズン目なので問題ありません。

    芽キャベツと茎ブロッコリーの植え付け方

    苗を傷つけないように丁寧に取り出しましょう。

    それでは実際に植え付けてみましょう。植え付け方はどちらもミニトマトと同じで、プランターに底石を敷き、土を入れた後、真ん中にくぼみを作り、苗を入れます。

    苗の取り出し方は必ず、根元を指で挟んで裏返し、ポットを引き抜く、という手法を守ってください。

    苗が倒れそうな場合は、紐で補助してあげましょう。

    アブラナ科のこの2つの野菜は、植える深さはシビアにならなくて大丈夫ですが、根元に脇芽がついている場合があるので、これはあらかじめ取っておいてください。

    仕上げに、ガイドとなる支柱を苗の根を傷つけないギリギリ外側に挿せば完成です。定植時は仮押さえと防虫ネットの重さを支える目的ですので、短い支柱で問題ありません。最後にたっぷり水をあげてください。

    苗ものの冬野菜は害虫対策を忘れずに!

    支柱を土に挿した状態。

    だんだん気温が下がってくる秋冬は、病気については過度に心配しないで大丈夫ですが、害虫については要注意です。

    蝶や蛾、蜂の仲間は、この時期に卵を産み付け、寒くなる前に世代交代をしようと機会を伺っています。特に株もの野菜は一度被害に遭うと植え直しが効きません。

    夏野菜の記事で書いたように、家庭菜園の害虫対策は物理的防除一択です。必ず植え付け直後に防虫ネットをかけてください。

    防虫ネットは、最初からチューブ状になっているものが売っていて、必要な長さに切って使うタイプが万能です。

    ネットの重みが苗の負担にならないように注意。

    使い方は、先の成長を見越して1mほどに切り、上端を折りホチキスで塞ぎます。下端をロール状に折り返し短くして、鉢の根元を紐や太めのゴムで縛りましょう。

    ほんの小さな隙間でも虫は入ってくるので、きっちり塞ぐよう心がけてください。苗にネットの重みがかからない長さに調整したら、完成です。

    今後は水やりとメンテをしながら2週に一度程度追肥をして育てていきます。今回の方法を参考にして、冬野菜の栽培にチャレンジしてみてください!

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