電池とチューインガムで火起こし!サバイバル火起こし術
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    2020.10.08

    電池とチューインガムで火起こし!サバイバル火起こし術

    私が書きました!
    フリーライター
    アサノダイスケ
    秋田県在住。幼少期に父に連れられて行ったキャンプでアウトドアに目覚め、妻ともアウトドアがきっかけで知り合い、結婚しました。毎週末、妻とキャンプに出掛ける日々を送っています。目下の目標は「雪山での雪中キャンプ敢行」で、それに向けて着々と準備中です。

    非常時に火を起こしたい時、もし手元に着火器具が無かったら…

    これらの着火器具が無い場合に、火を起こせますか?

    突然ですが、皆さんは災害などの非常時に、火を起こすすべを知っていますか?もし持ち物の中に、着火器具の一切がなかったと仮定します。そのような場面で、火を起こせますか?

    実は乾電池とチューインガムがあれば、火を起こすことできるのです。正確に言えば、「乾電池」と「チューインガムの包み紙」。意外な道具の組み合わせですが、確実に火種を作ることが出来ます。

    通常時、着火器具が手元にあったり、ほかに手段がある時は、この方法はおすすめしません。しかし、今回ご紹介する方法を覚えておけば、万が一の際でも難なく火を起こすことができます。

    何が起こるか分からない昨今、非常時を想定して「乾電池」と「ガムの包み紙」で火を起こせるように、今回ご紹介する方法を知識としてチェックしてみてください。

    乾電池とガムの包み紙で火起こし

    どうして火が起きるの?

    「乾電池」と「ガムの包み紙」の意外な組み合わせで火が起こせる

    なぜこの2つで火起こしができるのかというと、理由は2つあります。

    まず1つ目は、ガムの包み紙は「紙」と「アルミ」でできているから。

    2つ目は、アルミは電気を通しやすく、紙は燃えやすいから、という理由です。

    ガムの包み紙は、表裏で「紙」と「アルミ」に分かれている

    電気が物体を通る際、必ず「熱」が発生するのですが、電気の量が大きければ大きいほど、発生する熱も大きくなります。アルミは電気を通しやすいので、発生する熱も大きいのです。

    紙が燃えやすいというのは皆さんご存知かと思います。「燃えやすい」というのは、「発火点の温度が低い」という意味。

    つまり「電気がアルミを通る際に大きな熱が発生して、発火点の低い紙がこの熱によって発火する」という理屈です。

    火を起こす方法

    くびれの部分は、約2mmにする

    まずはガムの包み紙を「くびれ」を作るように切ります。真ん中のくびれ部分は、約2mm程度の細さにしましょう。

    こうすることによって、アルミに電気が通った時、くびれ部分に集中的に熱が発生し、より高温になって火が発生しやすくなります。

    ただし、細過ぎると切れやすくなります。ハサミ等で切る際は、切り過ぎないように気を付けましょう。

    電池は単1~単4の電池ならばどれでも良い

    乾電池を用意します。ここで用意する乾電池は、単1でも単3でも、いずれの乾電池でも問題ありません。

    ただしボタン電池や、角形の9V電池は、試してみましたが火は点きませんでした。

    ガムの包み紙のアルミの面が、電極に触れるようしっかり押さえる

    くびれを作ったガムの包み紙の片方を、乾電池のマイナス側に当てます。紙の面ではなく、アルミの面を当てましょう。

    もう一方の電極にも、ガムの包み紙を当てる

    マイナス側を指で押さえながら、もう一方を乾電池のプラス側に当てます。

    このとき電極部分が熱を持ち、押さえている指が熱く感じる場合があります。火傷の恐れがあるので、なるべく手袋を着用するなどして、火傷への対策をしましょう。

    くびれ部分が燃焼する

    その状態を保持すると、数秒でガムの包み紙のくびれ部分が茶色く焦げ、その後赤く発光しながら燃焼します。

    くびれ部分は、とても高温になっています。この部分に燃えやすい火口を当てると、火が起きます。

    実際に火起こしをしてみる

    電池とガムの包み紙で火が起きるか、実践してみる

    ご紹介した電池とガムの包み紙を使った方法で、実際に焚火の火を起こしてみます。

    薪や小枝、枯れ葉などをあらかじめ用意しておく

    今回の方法で火は起きるものの、ガムの包み紙の燃焼スピードは早いです。

    あらかじめ薪や小枝、枯れ葉のような火口(ほくち)になる材料を準備して、ガムの包み紙の火種を素早く火口に移さなければなりません。事前の準備をしっかり行う必要があります。

    枯れ葉などの火口は手に持ち、確実に火種をキャッチ出来るようにする

    火口を手のひらに乗せます。「麻紐をほどいたもの」等は火が着きやすいので、表側に向けておきます。

    片手に持った火口に、ガムの包み紙を当てて着火する

    火口にガムの包み紙を当てながら、乾電池の両方の電極に、ガムの包み紙を触れさせます。これで火口に火が着きます。

    火の着いた火口で、手を火傷する恐れがあります。耐熱グローブなどがある場合は必ず着用し、火傷への対策をしましょう。

    火が消えないよう、小枝や薪へと火を移す

    火の着いた火口から小枝、薪へと火を移して大きくしたら、火起こしは完了です。

    非常時に役立つ「乾電池+チューインガム」火起こし術

    ガムの包み紙と乾電池があれば、簡単に火を起こせる

    非常時に使う懐中電灯や防災ラジオ等は、乾電池を使用している場合があります。その場合は中の乾電池を取り出して利用します。あとは防災バッグなどにチューインガムを入れておけば、簡単に火を起こすことが出来ます。

    今回ご紹介した方法は、乾電池もガムの包み紙も、本来の使用目的とは異なる使い方をしています。万が一の非常時に役立つ火起こし術ですが、他の手段がある場合は、この方法は実践しないようにしましょう。

    今回ご紹介した方法は、いざという時の為の方法です。万が一に備えて、これを機に覚えておきましょう。

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