飯ごうやメスティンを持っていなくても、キャンプでお米が炊ける!
皆さんはキャンプで食事をする際、お米は炊いていますか?飯ごうやメスティンを持っていれば、キャンプ先でも難なくお米を炊くことができるので、とても便利ですよね。
しかし飯ごうやメスティンを持っていない場合、土鍋やダッチオーブンで炊飯する、というのも大掛かりで大変です。
そこで今回は、手軽に「空き缶」を使って、お米を炊く方法をご紹介します。とても簡単ですし、特別な材料も必要ありません。
「キャンプでお米が食べたいけれど、炊飯器具を持っていない」という方は、ぜひ試してみてください。キャンプだけでなく、非常時もお米が食べられるようになりますので、これを機に覚えておきましょう。
準備するもの
・空き缶(500ml缶):1本
・ナイフ
・お米:1合
・水:適量
・割り箸:1本
・ガスバーナー(熱源は焚火でもグリルでも可)
・タオル:1枚
・底の深い紙皿(炊飯後のお米を盛るための紙皿。盛り付けない場合は不要)
空き缶を使った炊飯方法
空き缶の加工
空き缶の上部3cm程度を、ナイフを使って切り分けます。ナイフの使用時にケガをしないよう、慎重に作業を行いましょう。
開いている飲み口は、蓋を裏から押し戻し、飲み口を閉じておきます。
空き缶の本体のフチを、内側に軽く潰します。
こうすることで切り分けた缶の上側が、本体に被さり「蓋」の様になります。
缶のフチで手を切らないよう、気を付けましょう。
炊飯
お米1合と水適量を空き缶本体に入れ、割り箸でかき混ぜ、お米を研ぎます。お米の研ぎ汁は、キャンプ場の炊事場などに流しましょう。
米研ぎが終わったら、人差し指の第一関節の高さまで水を入れます。
ここで「炊き込みご飯の素」を入れれば、白米を炊き込みご飯にすることもできます。キャンプで炊き込みご飯を作れば、いつもとは違うキャンプ飯を味わえるのでおすすめです。その際水の分量などは、「炊き込みご飯の素」の説明に従いましょう。
切り分けた空き缶の上側を、本体に被せて蓋をします。
このまま30分程度、お米を水に浸しておきましょう。お米が芯まで水を吸い込み、ふっくらとした炊きあがりになります。
ガスバーナーなどの熱源に乗せ、中の水が沸騰するまで強火で加熱します。沸騰すると缶の上部から泡が噴き出します。
沸騰後は火を弱火にして、10分加熱します。
火を止めたら、缶をタオルで包み、逆さまにします。そのまま10分蒸らしましょう。
加熱直後の缶は、非常に熱くなっています。火傷をしないように、必ず手袋を着用しましょう。
10分経過したら、逆さまの缶を戻します。蓋を開けて、紙皿にお米を盛りつければ完成です。
炊きあがり
火加減が強過ぎなければ、お米に綺麗なおこげが付いて、美味しく炊きあがります。
もしも缶の底の方の焦げがひどい場合は、沸騰後の加熱時間を10分よりも短くしてみてください。
熱源のパワーによって、加熱時間の調整が必要になります。ガスバーナーは火加減の調整が簡単ですが、焚火やグリルの場合は難しくなります。何度か炊飯してみて、適切な火力と加熱時間を探してみてください。
空き缶は再利用可能でエコ
使用後は内側を洗剤で洗えば、再利用することができます。
もしも空き缶の内側の底が焦げ付いている場合は、水を入れて重曹を大さじ1入れ、30分程度放置します。割り箸などで焦げ付きをこすれば、焦げが落ちるので試してみてください。
ただし缶の切り口で手を切らないよう、気を付けましょう。
炊飯後の空き缶は捨てずに洗い、「炊飯器具」として何度も使えば、ゴミも出ずエコに繋がります。
キャンプや非常時に役立つ「空き缶炊飯」
飯ごうやメスティンを持っていないという方は、ぜひ試してみてください。手軽に入手できる500ml缶が、立派な炊飯器具になります。
ちなみに雑誌「BE-PAL2020年10月号」の付録「肉専用4WAYソロ・トング」が、500ml缶にちょうど収まります。アルコールバーナーとセットで持っておけば、「肉専用4WAYソロ・トング」をゴトクにして、お米を入れた缶を乗せて炊飯できます。
キャンプ先で手軽にお米を炊きたいという方、ぜひ試してみてください。安価で手軽に炊飯できるので、キャンプや非常時の炊飯におすすめです。