最近、自作のギアを使いキャンプを楽しんでいる人を多く見かけます。「自分の好みの商品が見つからない」と思っている人には、DIYがおすすめです。しかし、「DIYはハードルが高い」と思っている方も多いと思います。
なので、自作ギアに挑戦したいと思っている方に向けて、リメイク方法をご紹介します。すでにある商品に手を加えるだけなので、簡単でお手頃です。
今回は、ニトリのキッチンラックをベースにテーブルを製作します。そこに100円ショップの素材をプラスし、ロールテーブルにリメイクしました。
ニトリのキッチンラックは使い勝手のいい大きさ
今回利用する、ニトリのキッチンラックは、幅44.5cm×奥行き27.4cm×高さ20cmです。ロースタイルのキャンプに丁度いいサイズです。折りたたむこともでき、その時の厚さは5cmしかありません。重さも845gと軽いので持ち運びも楽です。
耐荷重は5kgとなっています。よほど重たいものを乗せない限り、壊れることはありません。材質はスチールでできているので、スキレットやヤカンなど底が熱いものを置くこともできます。
今回は、NO.4という一番大きなサイズのものを使用しました。しかし、この他にもサイズがあるので、さまざまな用途に対応することができます。
製作の仕方
材料
① キッチンラック(NO4)
② 桐すのこ(30×31)
③ かばんテープ
①のキッチンラックは「628円(税込)」でした。こちらがテーブルの本体となります。②の桐すのこは、分解してテーブルの天板として使用します。③のカバンテープは、分解した桐すのこの板1枚1枚を繋ぐために使用します。②と③は100円ショップのダイソーで購入しました。
道具
①タッカー
②ペンチ
③ノミ
④のこぎり
⑤紙ヤスリ
⑥水性塗料
今回使用する道具は、すべて100円ショップで購入することができます。
作り方
桐すのこを分解する
テーブルの天板を作るために、”桐すのこ”を分解していきます。幅の広い方の木材を天板として使用します。木材と木材のすき間に”ノミ”を差し込み外していきます。細いくぎと、ボンドで接着していますが、簡単に剥がすことができます。
分解し終わった木材の表面に、くぎが残っていると危険なので”ペンチ”を使い引き抜きます。表面にボンドが残っている場合は、”ノミ”で削り平らにしておきます。その後に”紙ヤスリ”をかけ、全体をなめらかに整えます。こうすることで、できあがりの印象が良くなります。
必要な大きさにカットする
キッチンラックに、分解した木材を並べて必要な枚数を調べます。今回は8枚で丁度よさそうでした。つぎに、必要な長さを調べます。
キッチンラックを裏返し、天板に必要な長さのところに線を引きます。キッチンラックの中央には出っ張りがあります。その出っ張りのところにくる木材(2枚)は出っ張りの分、少しだけ短くなります。
その線に合わせて”のこぎり”でカットしていきます。カットした面はザラザラしているので、紙ヤスリを使い整えます。
色を塗る
天板として使用するためにカットした桐すのこに、色を塗っていきます。木材の塗料には「水性」と「油性」の2種類があります。初心者には、扱いやすい「水性」の塗料がおすすめです。今回は、木目を際立たせるために「ステイン」を使用しました。1度かるく塗り、乾いたらもう1度塗ります。そうすることで、色合いが濃くなり、安っぽさがなくなります。
木材に色を塗ることで、雰囲気もよくなり、木材の保護にもつながります。
かばんテープをタッカーでとめる
天板になる桐すのこの裏側に、”かばんテープ”を2列で取り付けていきます。こうすることで、ロールテーブルの雰囲気を出すことができます。タッカーと呼ばれる、ホッチキスのようなものを使うと楽に取り付けが可能。強度をだすために、1枚の木材に2か所ずつ留めました。
かばんテープの端は、ほつれないようにライターであぶって溶かしておきます。
完成
カバンテープを取り付けた面を下側にし、天板をキッチンラックに敷けば完成です。おしゃれな、ロールテーブルができました。高さが約20cmなので、ロースタイルのキャンプにピッタリです。ロールタイプの天板なので、木材がバラバラになることがありません。
スキレットなど、熱いものを木の天板の上に置くと、熱で天板が傷んでしまいます。しかし、ロール天板は自由に折りたたむことができます。熱いものを置く時には、場所を空けられます。
天板はコンパクトに収納できる
ロール天板なので、クルクルと巻いていくとコンパクトになります。キッチンラック自体も、折りたたむことができるので、荷物になりません。
今回のロールテーブルは、キャンプでの使用を前提に製作しました。しかし、インテリアとして室内で利用することもできます。天板を引いたことで、すき間が少なくなりました。本来の使用目的、キッチンラックとしての使い勝手も増しています。
今回のロールテーブルは非常に簡単に制作できます。DIYのはじめの一歩として、ぜひ参考にしてみてください。