日ざしが明るくなってきて、空気が暖かくなってきて、街を歩いていても、春の訪れを間近に感じる季節になりました。この週末はどこかに軽く行きたいなと思ったら、日帰りでミニハイクはいかがですか。近郊の低山では、春の初めにしかお目にかかれない、可憐な花々がひっそりと咲き始めています。
特に若葉が開く前のこの時期は、木々の花々が楽しめる時期。サクラばかりでなく、白いタムシバや黄色いミツマタ、クリーム色のキブシ、ピンクのアカヤシオなどが次々に咲き揃います。
街でのにぎやかなお花見もいいですが、花そのもの、春そのものを楽しむなら、やっぱり山がいちばん。まだ人の少ない静かな山のなかで、去りゆく冬の寒さを少し寂しく感じながら、ようやく訪れた春の暖かさを心ゆくまで味わいに出かけませんか。
『BE-PAL』4月号では、特別企画「お花見ミニハイク」で、全国のお花見が楽しめる隠れ名コース10をガイド。山の帰りに行きたい寄り道スポットも掲載しています。
また、誰でも気軽に登れる、東京周辺の小さな山を集めた『東京近郊ミニハイク【BE-PAL版】』(小学館刊)にも、春にぴったりのコース&寄り道スポットが目白押し。併せてぜひどうぞ!
文・写真/若菜晃子