英国生まれのハーブ飲料「コーディアル」を和ハーブでアレンジ
所要時間 約15分
左から和ハッカ、山椒、赤じそ、桑、イブキジャコウソウ。使うハーブは1種類でOK。コーディアル30㎖を150㎖のソーダや水で割って飲んでください。
材料
水…150㎖
きび砂糖または甜菜糖・・・30g
レモン汁…小さじ1
和のハーブ
(フレッシュでもドライでも可)…5〜10g
※イブキジャコウソウ(日本の山野で自生するタイム)、赤じそ、山椒の葉、桑の葉、和ハッカ(手に入りやすいミント類で可)、ショウガなどがオススメ。
作り方
❶鍋に水を入れ、沸騰したら火を止める。
❷好みのハーブ10gを入れ、フタをして3〜5分蒸らし、茶漉しで漉す。
❸きび砂糖を入れ、再度火にかけふつふつと沸かす。好みで時間を長くすればとろみがつく。
❹火を止めて、レモン汁を入れて完成。
※保存の際は煮沸消毒した瓶へ。冷蔵庫で保管し、2か月以内に使い切ること。
camino natural Lab
上原寿香さん
風光明媚な森をフィールドに、耕作放棄地を森へ還す再野生化を実践中。そのプロセスで、植物の香りの研究をしている。
見た目に美しく食欲増進!野草の冷やし中華
所要時間 約60分〜
野草を摘んで、茹でたり炒めたり、それぞれ調理し、冷やし中華の定番具材の代わりにのせるだけ。華やかな野草食の完成です!
オススメの野草
●ヤブカンゾウの蕾と花…生食NG。必ず茹でたり、炒めたりしてしっかり火を通すこと。アスパラのような風味で美味。
●ヤブガラシの新芽…多食はしない。飾り程度が◎。2本あれば十分。
●スベリヒユ…さっと湯がいてナムルにしておくと、独特のヌメリがあって美味しい。
●シロザ・アカザの新芽…表面についている粉を何度も揉み洗いして、粉がある程度なくなるまで洗ってから湯がく。粉はえぐみの原因。よく水でさらしてから使う。
●ギシギシ…新芽、成長した葉を茹でて水によくさらすか、ニンニクと油炒めにしておく。
●ヒメジョオンの花…生食OK。辛みがある大人向けの薬味!
つちころび
鶴岡舞子さん
野草のある暮らしを提案する『摘み草のお店 つちころび』(山梨県甲州市)店主。22歳のとき東京から移住。
じつはおいしい♡繁殖力の高いツユクサを炒め物に!
所要時間 約5分
材料(2人分)
ツユクサ…ひとつかみ
ニンニク…ひとかけ
オリーブオイル…適量
塩・コショウ…少々
作り方
❶フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて炒める。
❷洗ったツユクサを加え、水(記載外)を少々加え、フタをして蒸し煮する。
❸塩・コショウで味付けしたら完成。
ツユクサは淡白で、えぐみも青臭さもなく、比較的食べやすいです。夏は茎の下の部分が硬くなるので、先のほうを摘むといいですよ。
フードデザイナー
蓮池陽子さん
本誌でもおなじみの、山とアウトドアを愛する料理家。アウトドアイベントや料理教室など、幅広く活動中。
日本古来の健康ドリンク「スギナ茶」
所要時間 約5分〜
生または、陰干しして乾燥させたスギナを、ポットに入れてお湯を注ぎ、5分ほど蒸らせばでき上がり。スギナ茶は母親が骨粗しょう症予防に飲みはじめたのですが、意外に飲みやすいので私も飲むようになりました。草とお茶の間のような野趣に富む味なので、スライスレモンやカモミールなどを加えたりもしています。繁殖力の強いスギナ、草むしりも兼ねてぜひ!
料理研究家
山戸ユカさん
八ヶ岳山麓にあるレストラン『DILL eat, life.』のオーナーシェフ。地元産の有機野菜を使い、玄米菜食を中心とした料理を提供する。
国産トリュフでトリュフ塩作り
所要時間 約10分
国産トリュフ、イボセイヨウショウロ。それを使ってトリュフ塩を作りましょう。トリュフをきれいに洗って乾燥させます。香りが出てきたらすり下ろし、塩適量とミキサーで攪拌。瓶に詰めれば長持ちします。お肉はもちろん、野菜にとても合う。サラダにかけたり、茹でトウモロコシに少しつけるだけで、たまらなく旨くなります。
神宮前『傳』 店主
長谷川在佑さん
少年時代から釣りと野生食材の採取を楽しむ。開店から2年でミシュラン二つ星を獲得。予約の取れない人気店に。
※構成/松村由美子
(BE-PAL 2020年8月号より)